パシフィックリム アップライジング
前作の印象を思い返すと、それはもうしょっぱいというか、
映像は派手なのに途中で眠くなる映画。
友人何人かが同意してくれたので、僕個人の感想ではない。まぁニッチであることは否定しないけど。
ともかく、さして良い印象がなかったので、今回もレンタルが開始されても借りなかったし、ネットフリックスに実装されても、さほど興味も惹かれなかった。
ただ、何となくヒマだったし、ブルース・ウィリスのデスウィッシュより先に目に入ったので再生スタート。
・・・ジョン・ボイエガ、前回出てたっけ?
前回の主演?はイドリス・エルバ。黒人のイケメンであり、かなり好きな俳優。ボイエガは彼の息子役。あと前作は芦田愛菜も出てた。変な役で。他は特に記憶に残る俳優無し。
でも今回は、私的に見たことある人がいっぱい!
ボイエガの相方の人も、名前は思い出せなかったけど今調べたらスクランブル、ワイルドスピードアイスブレイク、スーサイドスクワッド、と結構見知った顔。なかなかイケメンでかっこいい。
ボイエガの姉(異母)の邦人は、声優が林原めぐみだったこともあって、
あれ?これ本人?
って思って見てたけど、スタッフロール見たら別人(菊地凛子と言う人)だった。てか今の林原さんの顔とか全然知らないんだけど。
科学者のニュートンは、声優が古谷徹で、彼の友人ゴットリーブ博士が三ツ矢雄二!
無駄に贅沢な声優陣!
遠隔操縦の無人機開発の社長には、「グレートウォール」や「キングコング髑髏島の巨神」でカワイコちゃんぶりをこれでもかとアピールしまくったジン・ティエン。てか今ウィキペのキャスト見てたら、ちはやふるにも出てた新田真剣佑出てた!全然気付かんかったわ。
他にも、メインヒロインとか小柄なチームメイトとか、見てるときは「この子見たことあるなぁ」なんて思いながら見てたけど、フタ開けてみたら知らない人だったり。結果としては、
かなり馴染みのある顔ぶれで、入り口の怪訝な印象はあっさり払拭された。
今作の感想を今更書くのもまさに今更かも知れないけど、
ロボットと怪獣をかっこよく見せる「だけ」が売りで、とにかく人間関係がストレスフルでイライラしまくってた前作と違って、今作はかなり「みんなイイ人」。ワガママな自己中も居ないし、協調性がないワンパク坊主も居ない。偉そうな軍人も居ないし、
メインの二人以外が「若い訓練生」という設定も、割と嫌いじゃない。
序盤カメラワークが雑で、「もっと丁寧に撮れよ」と思ったところもあったけど、太陽光の下に映ったロボの「リアリティ」は、夜のシーンが多かった前作とは対照的で、かつとても美しかったし、
中盤パンとアップを繰り返して各個の状況を見せる演出も、これほど映画慣れしてる僕からしても新鮮で、「ほほぅ」と思わせた。
怪獣のデザインがイマイチスタイリッシュとは言えないのは前作譲りだけど、
舞台が某日本の某大都市、つまり東京だったのも良かった。
まぁゴジラと比べると確かに「派手さ偏重」というきらいはあったものの、「何でも壊せばいい」と言う方向性は、それはそれでわかりやすくていい。「住民達のシェルターへの避難は完了しました!」と言いながら直前のシーンで殺されてるとこが映ってたのは、確信犯かも知れないと思いつつちょっと失笑しちゃったけど。
序盤に登場した悪役ロボのデザインもなかなかそれっぽく、
※あともう一歩「ラゼンガン」みたいにして欲しかった気はするけど
小型のイエーガー(ロボ)の使い方も最高級に良かった。てか、
一切飛ばさずに最後まで楽しく見ることが出来た!
クリス評価はまさかの★★★☆!途中で寝ちゃった前作とは大違い。あり得ないほど高評価だ。
まぁその中の2点はジン・ティエンに寄るものだけど。
やっぱ美人は得だなぁと思う。いや、僕が、だけど。
しかしボイエガってどうしてこう「いい意味でかっこわるい」んだろうか。確かにスターウォーズのオーディションからこの世界に入った新参者ではあるけど、今見てても「若造感」というか、「いい意味で頼りない感じ」というか、
「親しみがあるけどちょっと頼りないアニキ」役として、意外にも希有な存在かも知れないって思った。
あと、これを見て言うのもなんだけど、イドリスのガン裁きがかっこよかったダークタワーをもっかい見たくなったな~。
パシフィックリム(前作)はさして見たくならなかったけど!
いやはや期待よりずっと面白い作品ってのは、イイね!とにかく嫌なヤツが居ないのも素晴らしい。そこを大きく評価するよ。
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