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2020年9月14日 (月)

デス・ウィッシュほか

ツタヤの店頭でなかなかキャッチーなパッケージを見かけ、ブルース・ウィリス主演だし、家族を殺された復習を気持ちよくこなすと言う、

 いかにもありきたりでステロタイプな展開にグッと来た。

でも、何かあと一歩が踏み込めず借りなかったのだけど、最近ネットフリックスに入ったので見ることにした。

 ちなみにこの時点での期待値は3点。

主人公は外科医で、以前はSWATに居たとか、英国の特殊部隊出身、みたいな肩書きは一切無く、家族が襲われるまでは銃も触ったことが無いような「仕事熱心で家族愛溢れるパパ」。

なので、奥さんが殺され、娘が意識不明の重体になったとしても、某リーアムさんのように手際よく犯人を追い詰めたりもしない。

 ある意味銃の扱いにはこれでもかと慣れているであろうブルースが、素人の演技をあえてしてる感。

パッケージではそれこそ「スーサイドスクワッド」のような、ある意味サイコ気味のぶっ飛んだ主人公をイメージさせてたと思うのだけど、実際は全然。

 とても丁寧に家族の仲の良さや、医者としてのマジメさをアピールし、緊張感のあるシーンと派手なシーンを適度にブレンド。戦闘のエキスパートじゃないので、序盤の復習はぎこちなく、手際も悪かったけど、終盤に近づくにつれよりスマートに、ある意味残忍になっていく感じは、まぁ悪くない。

てか、

 一言で言えば、「スゲェ普通」。

ちょっと前にも何かの感想で書いた気がする、、、あ、ローグレガシー2か。

 とにかく、目立った特徴もなければ、イライラして飛ばしたくなるような欠点、ストレスもない。結末も普通だし、何だろ、

 なんでこの映画を撮る気になったのか、全然わからない。

本作じゃなきゃダメなところが全く無いと言うか、「個性がない」。

ちなみに監督は、キアヌ主演でかわいい女の子のおっぱいが見られる「ノック・ノック」の監督。まぁ忘れても何にも困らない。

ヒロインは娘と奥さん、あとチョイ出の銃器店の店員。飛び抜けてキレイってこともなく、これまた印象に薄い。

顔も名前もわからない犯人を、どうやって見つけるかがある意味キモだった前半の展開から、次々と復讐を果たしていく後半の展開。ある意味静と動とも言えるさじ加減だったのだけど、

 その犯人が見つかるきっかけが、あまりに杜撰(ずさん)。

たまたま病院に担ぎ込まれて、たまたま腕の入れ墨に見覚えがあり、たまたまスマホのロック解除が指紋認証で、たまたま自分の腕時計を、、、

 たまたま過ぎんだろ。

特にストーリーテリングに長けた脚本家でもなかったみたいで、意外性のある展開はほぼ無し。つか「主人公の弟役」?あの人要る?むしろただの目くらましというか、煙幕みたいな感じで、

 無理に話に厚みを持たせようとしてただけ

って感じだった。

クリス評価は★かな~。ちょい厳しいけど、ホントに良かったと思えるところが一切無い、「悪い方に普通」の映画だったな。口直しに「デジャブ」を見たくなったわ。

どんなにヒマでも、ブルースのファンでもない限りオススメはしない。これを見るなら、
 3回目のデジャブや、5回目のイーグルアイを見た方がよっぽど有意義。

あくまで個人の感想ね。


・・・短いのでもう一本

●ビブリア古書堂の事件手帳

夏目漱石や太宰治の希少本を巡るミステリー。主演黒木華×野村周平。黒木さんは「華」と書いて「はる」と読むらしい。野村さんはちはやふるの太一役。

たまたま直前に見た「海街diary」にも出てた夏帆が立て続けに出てて、何となくニヤリ。あまりにも違うキャラクターにまたニヤリ。

主人公は子供の頃いつもは優しい祖母に一度だけ顔をはたかれたことがある。絶対に触ってはイケナイと言われていた本を触ったためだったが、その祖母が他界し、再びその本を手に取ると、その中には一枚の写真と、送り主と思われる名前。そして当時のレシートが。

お店を訪ねると、そこには黒髪ロングメガネの女性店員が。本が大好きな彼女とイイ感じの恋仲になっていくのかと期待したのだけど、、、

 的な話。てか結構間違ってるかも。

野村周平はガッツリイケメンで、黒木華さんは、ゆるふわ系。あんましかみ合わない感じだなぁと思いつつ、イイ感じの雰囲気で進んでいったのだけど、、、

 クライマックスの展開があまりにも杜撰すぎてゲンナリ。

最後まで見たらこれが「女性監督の作品」であることがわかり、

 なるほどアクションシーンがヘタなわけだ、と納得しきり。

てか、そこまでは良かったのに、なんであんなにイラっとする展開にしたのやら。
※ネタバレなので曖昧に書くけど、犯人に追われているのに警察に行かないとか、犯人はバイクでこっちは車。さらに相手が銃もナイフも持ってないのになぜ袋小路確定の防波堤へ逃げるのか。あまつさえ車から降りて突端まで歩いて行き、さらには「とりあえず悪者を海に落とす」くらいのことは出来そうなものなのにしない。

 全部書いてしまったけど、あまりにショボイので許して欲しい。どうせ誰も見ないと思うし。

他がまぁまぁ良かっただけに、そこの悪さが際立つ。たとえて言うなら、「ガリレオでトリックを暴くシーンだけ渡辺いっけいにやってもらった」ようなレベル。ひどすぎる。いや、渡辺いっけい自体は全然悪くないですよ?あくまで役としての話。

主演ふたりのラブなシーンもまったくと言っていいほど無く、何とも言えずもどかしいやら物足りないやら。その分夏帆が一肌脱いで(つってもおっぱいは見えない)くれたけど。

クリス評価は★くらいかな~。クライマックスがもっとちゃんとしてたらあと3点追加かなって程度の話だったな。つかやっぱ「昔の言葉」は苦手だわ。何言ってるか半分以上わからなかったりするし、、、。

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