劇場版鬼滅の刃
※個人の感想です。念のため
朝起きて時計を見たら7時過ぎ。いつものようにソシャゲのスタミナを消化し、休日の今日をどう過ごすか思案する。
・・・鬼滅、、、朝でも安いか。
普段映画に行くときは、まずレイトショー1100円なのだけど、鬼滅の刃は平日夜でも50%以上お客さんが入っていたと聞いた。だったら朝の方が空いているのではないか、モーニングショーも1100円だったはず、、、
調べたら9時30分から7番スクリーン。
「7番」とは、近隣の映画館で最も大きなスクリーンがあるイオンシネマのスクリーン番号であり、客席数がおよそ400席ほどの箱である。僕が映画を見ようと思ったら、まずこの7番でやっているかがとても大きな決め手となる。小さいスクリーンで見るくらいならそもそも映画館に行く意味がないと思っているからだ。
それでも希望の席、つまりG16に座れないのはイヤだったので、多少時間に余裕を持って出発。着いた時刻は8時55分。
まだ入り口の自動ドアすら開いてなかった。
10人ほどが並んでいて、そのうち8人が(たぶん)鬼滅の為に映画館へ。まぁ平日の朝は予想通り空いている。つか他の映画ならたぶん最初から最後まで僕ひとりって可能性すらあるだろう。むしろ十分な「入り」とも言える。
開始直前に振り向いて
※僕の前にひとりも居なかった
人数を数えたら、ざっと30人ほどだった。
結構な人数、、ではあるけど、余裕はある。
さすがに土日とは比べるべくも無い。
余談だけど、僕がこの20年で見に行った映画館で、最もお客さんが詰まっていたベスト3は、、、
3位・・・君の名は 結構座ってた3割くらい?
2位・・・スパイダーマン2(サムライミ) 5割くらい?
1位・・・AKB選抜総選挙 空席ゼロ
普通の映画ではそんなに席は埋まらないのだ。
予告は、、、予告が実は相当良かった。思い出せるままに書いていく。なぜならこれは僕のブログだから。
●三国志 日本の有名俳優を寄せ集めた新解釈。さほどでもなし。テレビでやってても見ない。
●スタンドバイミードラえもん2 1は結局見ずじまい。でも2はちょっと見たい。絶対泣かせに来るヤツ。しずかちゃんとの結婚エピソード。しずちゃんではない。
●ワイルドスピード新作 ドムが帰ってきた!と言いつつ他にメジャーどころの姿は見えず、ドウェイン・ジョンソンやジェイソン・ステイサムが出るかもわからない。監督も誰かわからなかったけど、トレーラーを見る限り、「死ぬほど面白そう」。是非映画館で見たい感じ。2021年予定。
●007 タイトルが長い007映画は、実はあんま好きじゃない。今回もそう。でもそれなりに面白そう。ダニエルの次のボンドは一体誰なんだろって思う。まぁDVD待ちかな。
●ヱヴァ最終作 面白いかどうかは問題じゃない。絶対見に行きたい。2021年1月23日と公開日も決まっている。大団円になる予定だったと思うけど、有言実行になるかどうかもわからに。てかシン・ウルトラマンより先なんだね。
●プリキュア 絶対見ないけど、見たらそれなりに感動させられそう
●モンスト コレも絶対見ないけど、見たら泣かされそう
●罪の声 グリシュンと星野源のサスペンス。テレビでやるなら見るレベル
・・・しかしCMスゲェ多かった。それだけ版権料が高いってことなのか。まぁここで踏ん張らずにいつって話だけど。
以下本編の感想へ。ネタバレ無しで感想を書くとしたら、、、
★★☆。普通。
許せるけど、僕には普通だった。泣けたけど、ぶっちゃけ泣けない映画のが少ない人なので特筆した加点要素にはならない。
あと、(キリオさんに聞いてたけど)完全にテレビアニメの続きで、一切の前日譚すらなく始まるので、テレビ版を見てない人が見る映画じゃない。テレビを見ずに行く人なんて居るの?と思うかも知れないけど、これが存外居る。子供が大好きでそれに付き合う親父やらバアバが居る。そう言う人は、予習無しだとかなりツライ時間になると思う。
あと、スタッフロールの後におまけのシーンはないので、適当なタイミングで席を立っても大丈夫。続きがテレビになるか映画になるかもわからないけど、それに関する予告もない。
・・・以下ネタバレを含んだ感想に入っていく。
僕が見る前に凄く気になっていた点はひとつ。
そのクオリティがテレビより上かどうか
なのだけど、それに関しては、
残念ながらほぼ同じかちょっとイイレベル。
テレビ版のクオリティが昨今では特筆して素晴らしかったことに疑いの余地はないが、それでもそれは「テレビとして」という域を出なかったと思う。僕の中の指標である「ヱヴァ破」と比べたら、やはり「削られた命の量」が多かったとは到底思えないし、
※ただ、声優の命はずっとこちらのが削られてた。つまり熱演だった
テレビのクオリティでほぼほぼ作られた「ムチャクチャコスパのいい映画」というのがまず最初の感想。
映画であるなら、そのスクリーンサイズが横長になることもあるけど、別段そう言うこともなく、ぶっちゃけ7番スクリーンをフルに活かしてる大きさでもなかったように思う。
例えば19話を映画館で見たら、この劇場版とのクオリティの違いを感じなかったと思う。
一つ一つのカットに「やっぱ映画は全然違うわ」と言う感想はなく、「ほぼテレビ」。裏切られたと言うほど残念な出来ではなかったけど、
19話の感動を100点としたら、劇場版は69点。
拳を握りしめて爪が刺さる痛みを感じたりしなかったし、思わず立ち上がりそうになったり、拍手したりもしなかった。思わず「かっこええ、、、」と言ったのは煉獄が決めポーズを取ったワンカットのみ。映画が終わってロビーに出たときに、足下がふらついて倒れそうになったりもしなかったし、のどの渇きを覚えたりもしなかったし、受付にいる店員に「面白かった!」と声を掛けたくもならなかったし、すぐさまグッズが買いたいとも思わなかったし、ブルーレイの発売日を確認して手帳にメモしたりもしなかったし、すぐさまもう一回次の上映を見ようとも思わなかったし、続編があるなら必ず映画館で見なきゃ!とも思わなかったし、ティッシュを持っていかなかったことを後悔したりもしなかったし、流れた涙で袖がグチョグチョになったりもしなかったし、鼻水が止めどなく流れて困ったりもしなかった。
全ては絵のクオリティが「テレビ並み」の域を出なかったからだと思う。
話に関しては、ぶっちゃけあってないようなもの。例えば君の名はのように「まさかのSF!?てかスケールデカ!!」みたいな裏切りがあるわけでもなく、全体の3割くらいは戦闘シーンで、その戦闘シーンも、悪くはないけどテレビから大きく逸脱したレベルではなく、
「ワンパンマン1stシーズン最終話」と比べたら、全く全然大したことない。
ワンパン最終話は、既に20回くらい見直すほど最高にステキなバトルシーンだと思うのだけど、僕的には比べるのもおこがましいレベル。そもそも、何が一番ダメだったかと言えば、、
クライマックスに歌(歌詞)がない。
アホウか、と。19話が最高だったのは歌の力が9割。つまり、歌がないだけで、もう「勝てるわけがない」。感動する気満々だったのに、
え?歌がないの?そりゃ無理だわ。号泣しようにも出来ないわ。
もちろん歌が無くてもそのBGMが最高に最高であればグッと来ることは十分にあり得る。トップをねらえ!でも歌がないラストシーンだったけど、田中公平さんの曲に魂を盛って行かれた。バックトゥザフューチャーもスターウォーズも、クライマックスでメインBGMが流れてこそ超盛り上がれた。
牙狼だってグレンラガンだって、鬼滅の刃19話だって、クライマックスに歌が流れてこそ「ワクワクが振り切れ、血流の流れを熱く感じられた」。
最終戦の時のBGMが思い出せない、、、
・・・邪推するなら、つまり今回は「それを使わなくても数字が取れる」ってことか。
曲の力は凄い。でもその凄さは既に知れ渡っている。ドラクエIIIでエンディングにファンファーレを鳴らしたのも、スターウォーズが9作目にしてついにメインテーマを解禁したのも、ある意味「取っておいたから」だ。「切り札」を安易に消費してしまっては、その作品は「商品として十分」であっても、「名作」や「傑作」とは呼ばれまい。次回、もしくはこのずっと先に、「無限列車超えたわ」とみんなから絶賛されるためには、
ここでは温存という選択肢を取ったのかも、、、
ま、わかんないけど、ともかく僕的には全然大したことなかった。思わずダウンロードしたネットフリックスの19話を帰りの車の中で流そうかと思うほどだ。
・・・
既にこの鬼滅の刃に心が持って行かれている人が、存分に感動し、感涙し、何度も何度も見たくなるのは別に構わないし、むしろ幸せだろうと思う。僕がAKBに傾注していたときも、決して「入れない人」を否定したわけじゃないし、「内側にいられるラッキー」をかみしめて楽しんでいたりもした。
誰が悪いとかイイって話ではないのだ。
ただ、それについて「あそこで感動出来ないなんておかしい」という論調は勘弁して欲しいと思う。別に僕はみんなの評価が5点の映画を9点分感動したこともあるし、常に辛口で苦言ばかり書いてるわけじゃない。
生きてきた過程、積み上げてきた経験、見てきた映画が違うのだから、感想が違うのは当然のこと。
知識も期待度も、期待するポイントも全然違うのだ。
・・・
他思ったことを思い出すままに、、、
・煉獄、目を瞑ることが出来るんだ!
・煉獄、瞳を動かすことが出来るんだ!
・煉獄、そもそもあの目は書き割りじゃないんだ!
・煉獄ママ美人過ぎ!
・ゼンイツ、超空気
・ねず子、安定のかわいさ。でも見せ場は少ない
・イノスケ、かなり美味しい役
・カラスの涙は笑うとこ
・煉獄パパ、もっとエピソードがあると思ったら何にもなくてビックリ
・下弦の人、、、男?女?
・下弦の人、あそこでホントに死んじゃうとは思わなかった!ビックリ
・上弦の人、目が金色でかっこええ
・上弦の人、刀2本持ち去っちゃったな。炭治郎また怒られそう
・意外と列車である必然が無かった
・人数の割り振りがあんまよくわからなかった。相手が鬼月なら煉獄さんがそれ担当でいいんじゃね?みたいな。まぁ鬼月とはわかってなかったのかもだけど
・スゲェビューティフルドリーマーみたい。パクりかと思ったわ
・メインテーマの「炎」、CMに使われてるサビの部分だけ際だって良くて、ほかは全く響いてこない駄曲だったわ。スゲェ残念。スゲェ残念!CD買おうかとすら思ってたのに
・未だにねず子と次女の女の子の区別が付かない
・簡単にねず子の箱を置き去りにしちゃうのね炭治郎
・炭治郎の徹底した善玉仕様、ぶっちゃけ運転士さんよりねず子たちを心配しろって思ったわ
・そもそもなんで「無限」なんて書かれてるのかが全くわからない。どういう意味?雰囲気?
・おまけのマンガが貰えなくてちょっと残念
・・・
見て損したとは思わないけど、期待ほど良くもなかった。情報ゼロで見に行けたわけじゃないけど、たぶんゼロだったとしても、そこまで感想は変わらなかったと思う。
興収が全てじゃないけど、君の名はやサマーウォーズ、ヱヴァ破の方が見終えたときの満足感はずっと上だったし、カリオストロのように数十回見てもなお楽しめるってことは無いだろうなと思った。
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コメント
早速見てこられたんですねー。
なんか私がハードル上げすぎちゃいましたかね、、、
自分は結構何でもすぐ感動しちゃうほうなので
過度に期待させてしまってたら申し訳ないです、、
まぁほんと感想は人それぞれなんで
自分が楽しめるのが一番ですよね。
鬼滅は信者とアンチがどっちも極端でそこが気になるとこではありますね。
かたや、これをみて感動できないなんて人としておかしいくらいなこというファンと
こんなの○○と比べたら圧倒的に駄作
○○のパクリで見る価値ないとか
この売り上げは虚像に過ぎないとか
作品への向き合い方として勿体ないなと思います。
まぁ巨大なコンテンツになっちゃったんで賛否あるのは当然ですが。
うちは来週家族でまた2回目見に行ってきます!
ドラえもんの予告できっとまた泣くと思いますw
投稿: キリオ | 2020年10月29日 (木) 13時57分
鬼滅ではなく、スタンドバイミー2ですが、あの話大好きで、僕はアニメだと必ず泣いちゃうのですが、スタンドバイミーの絵では泣けなかったし、ウルッともしなかった。
ぬいぐるみの件でおばあちゃんなんか嫌いだぁ~、だったのが、予告ではしずかちゃんなんか嫌いだぁ~と。
どう繋がるかは実際わかりませんが、あの絵は苦手で1も見ていないのです。
投稿: KC | 2020年10月29日 (木) 17時43分
どもですキリオさん、KCさん、クリスですばんわ。今は2時45分なので、まだ「ばんわ」でいいでしょう。「こんばんは」が正しい日本語なので、省略するにも「ばんは」が正しいのかも知れないけどたぶんそれじゃ「banha」としか読めないよね。
>キリオさん
過度にってほどでもないですし、もっと言うと、
背中を押してくれて感謝してるくらいです。マジで。
言っても5点、、、いや、ぶっちゃけ3点以上のコンテンツであれば、全然オススメしてもらってありがたいです。オススメした側は9点10点のものであっても、それをそのままの点数で摂取出来なかったらそれは無駄なことになる、ってことは無いわけで、日々普通に生きてると、特に歳を取れば取るほど、何か新しいものを摂取するのにきっかけとか後押しが必要になってくるものなので。てか、
別に誰かが僕を染めてくれるようなことがあれば、ホント感謝しかないと思う。
警戒して「人生を浪費する可能性がある」気配を察したら、どのみち踏み込まなかったでしょうしね。笑
僕の感想は、ファンの人には辛辣に映ったかも知れないけど、一貫して言いたいのは、
それはあくまで僕の感想である、ということ。
駄作か名作かなんて、そのときの状況、それまでの経験で全然変わるモノ。「まどかマギカ」だっけ?シャフトのアニメだったと思いますが、タメの友人がスゲェ名作だと僕に推してきたのですが、
1話でもうダメだったりしましたし。
でもその先、ずっと見続けていれば、最後には強いカタルシスが待ってるだろうな、とも思うのですよね。きっかけも重要だけど、やっぱりそれを受け入れられるような経験や価値観もまた重要。
内側に居られるかどうか、に尽きると思います。
家族で2回見に行った映画って、僕は無いな~って思いました。それって凄く羨ましいことだと思います。胸を張って楽しんでいいと思います!笑
>KCさん
スタンドバイミー2のエピソードは既にアニメ化されてるんですね。てかそもそも1のエピソードが原作にあったことも僕は知りませんでしたので、これもほぼ完全<完全なのか?な新作だと思っていました。
絵の持つ力は、音の持つ力と同様に凄く大きいと思います。マンガよりアニメが好きな作品もありますし、
※エヴァとか俺物語とか
逆に、「絵がイイから」と言う理由でマンガのがアニメより好きなドラゴンボールみたいな作品もあります。
泣くのにそれが影響するのはごもっともなお話。
予告のしずかちゃんが嫌いだ、というのは、細かく分析すると実は理由がわかる事なのかも知れないな~と思いつつ、
※僕がかわいいと感じた理由も
声優とか、等身とか、似たキャラのアニメに裏切られた経験とか、いろんな要素が絡み合ってて紐解くのが難しいのかもとも思いつつです。
てか僕が「1」を見なかったのも、もしかしたらそう言う理由だったのかもとも思いますし。
※深層心理であのルックスを毛嫌いするような「種」が植え付けられていた、みたいな
でも一方で、「見たら見たで気持ちいい涙が流せたかも」って気持ちは、失わないで居たいな、とも思うんですよね。食わず嫌いでも、実は凄く深いところで好みだったりすることってあると思いますので。
※僕にとってのクリストファー・ノーラン監督作品「ダークナイトライジング」「インターステラー」みたいな。世間で大評判だった「ダークナイト」がつまんなくても、その続編が楽しめないわけじゃない、みたいな。
投稿: クリス | 2020年10月30日 (金) 02時59分