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2020年12月 6日 (日)

ザ・サークル

朝起きて菓子パンを食べ、歯医者に行ってブリッジの経過報告と微調整。お菓子を買って帰り、

 今日は久々に映画(ネットフリックス)を見ようと。

特にターゲットが明確だったわけではなく、とりあえず「ハリウッド映画」で検索。フックしたものを見ようってことで、これがフックした。

主演はエマ・ワトソン、それにトム・ハンクス、ジョン・ボイエガ。監督は、、知らない人。

あらすじは、、、

冴えない毎日に嫌気が差していた主人公メイ(エマ)が、友人から誘われて最新のIT企業「サークル」に転職する。そこでは、「全てをオープンに」と、国や世界をも巻き込んで、個人情報の開示や、行動、体調などを一元化して管理しするシステムを作ろうとしていた、、、。

みたいな感じ。モデルは最初「サークル」「グーグル」かと思ったけど、社屋の外観はアップル。まぁどちらからもエッセンスを取り入れた、紛れもない「未来型企業」という感じ。ジャンルはサスペンス。

メイの父親は体に不自由がある特殊な病気を患っており、金銭的な余裕もない。しかし、サークルのシステムによって、また会社としての支援によって、それらを軽減、改善、「良い意味でも悪い意味でも監視する」ことが出来るようになる。

メイ自身、一人で夜間カヤックで海に出て、舟とぶつかり水死しそうになるところを、サークルのカメラによって一命を取り留めたりもする。

トムはサークルの社長で、ジョンはこのシステムのベースを作った男。もう序盤から「この監視システムはどう考えてもヤバいだろ」と言う空気が出まくっていて、働く同僚の多くが「サークル万歳」の狂信者のよう。

 まぁハリウッドらしいアンチテーゼとして見るなら、「何でもかんでも最新の情報技術を受け入れればいいってもんでもないよ」と説教臭いニュアンスを感じたりもする

のだけど、まぁ最終的にそこまで「それ臭」はなく、むしろ単純に、

 管理される怖さがよく描けてて、見ていて二度三度、

 「怖っ」

って口に出してしまったほど。つまり、

 かなり良くできてる。

飛ばしたいと思ったところはほとんどなく、
※僅かにマイナスの溜めが入ったけど、まぁ許せるレベル

絵的な完成度、満足感もかなり高い。近未来と言うよりほぼ現代が舞台で、既にSNSによってはこのレベルの使用感が実現されていそうな感じすら受けた。つまり、

 リアリティがとても高く、それこそが怖さにも面白さにも繋がってる感じ。

エマの演技もすこぶる良く、有名キャストとしては上に挙げた3人だけど、実際画面に映ってるバランスで言えば、エマ9割、他二人5分(ごぶ)、その他1割って感じ。

 完全にエマの映画。で、その重責?をきっちりこなせるだけの女優になってるな、と。

ハリポタの時のエマは、ほぼカワイイ担当って感じだった。美女と野獣の時も、「名前でひっぱってきた感」が否めなかったけど、この映画での彼女は、決してトムにも引けを取らない存在感があり、プロポーションや身長、ヘアスタイルを含めて魅力もあった。

強いて言えば、アクション要素があまりにもなさ過ぎて、エンターテイメントとしての「ハリウッドっぽさ」は薄かったものの、

 暇つぶしに見るにはとても「ちょうどいい映画」

だったよ。クリス評価は★★。さほど高く無いのは、クライマックスの幕引きが僕的に物足りなかったことと、特筆するようなどんでん返し、意外性のある展開じゃなかったことなどが理由。

てか、全ての映画が「最後に裏切られる」方がいいわけじゃない。もちろん「良い意味での裏切り」はあってもいいと思うし、それによって面白くなるケースもとても多いけど、この映画の場合、

 1、2、3、、4、、、5、、、、6、、、、、7、、、、、終了

こんな感じで進んでいく。この数字は緊張感や盛り上がりのバロメータ。起承転結の転がなく、かなり小さく結があるような。

 起、承、承承、承承承、承承承承、、、結

みたいな、そんな感じだった。あまり慣れない感じの展開だったけど、悪くなかったと思うので、もしネットフリックスに入っていて、エマが嫌いじゃなく、「IT」「個人情報」と言うキーワードにフックする人なら、見て損はないと思う次第です。

言っても満点の映画じゃ全然無いけどね。とにかくカタルシスがほとんど無いから。

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コメント

クリスさん
こんにちは

痛みでFFBEは微妙にサボっているので、こちらに、

IT業界にいて、少しセキュリティ問題にも近い場所にいるので、すごく怖い映画でした。日曜日で時間が少しあったので、ちょうど良いと思って見始めました。

個人的にはエマで良かったの? と思わなくも無いのですが^^; アニー役のカレン・ギランが良くて、二人のバランスも良かったのでアリかな……と。

現在が映画の序章くらいの状況にあるので、こういう未来があり得なくないこと、さらに結末を受けての未来があまり変わりそうにないことも、見終わった後に怖さを残します。

メイの最後のプレゼンのときの行動が「転」ですよね?
でも、私にはカタルシスに至る未来は見えないので、この終わり方で良いのかなぁ……です。

現実をこのようにしてはならないと思いつつも、マイナンバー制度や町中の監視カメラを考えると、同じではないけれど、それに近い未来になりそうな、現実の恐怖を覚えました。

私の評価はクリスさん評価の+2です。エマ・ワトソン以外にいなかったのかなぁ? 思いつかないけれど、他に誰か適任がいそうに思います^^;

エマ・ワトソンは好きなのだけど……社会派映画に似合うかなぁ?

投稿: 月ノ丞 | 2020年12月 7日 (月) 02時52分

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