みかん
いきなり大きなテーマだけど、今僕の目の前には、直径7cmほどのみかんが2個ある。てか、
みかんとは、一般のご家庭に普通にあるものなのだろうか。
僕がひとり暮らしをしていた5年間、
みかんを食べた記憶はない。
貰った記憶も買った記憶もない。静岡県の今は掛川市になっている海沿いの小さな町の小さな町営住宅。てか、スイカもメロンも相当安かったと思うけど、総じて果物を買った記憶がない。
なぜ無いのか。それはゴミの処理が面倒だから。
一年目はマジメに自炊して、最後の5年目は概ね今のかみさんが料理してくれていた。ではその間の3年間はと言えば、
ほぼコンビニだった気がする。
コンビニの弁当をコンビニで食べて、その場でゴミを捨ててきたり。家では、、、何をどう食べてたのか、、、ほぼ覚えてない。ただ、
アリとかゴキブリがイヤなので、果物のような甘いものを放置するのは御法度だと思ってた気がする。
でもどうだ、今の我が家には、そこかしこにみかんがあるではないか!
台所にあるカゴに、10個ほど入っている。しかし、視線を落とせば、スーパーで「一袋5円の方の袋」、つまり大きい方の袋に3袋ほどぎゅうぎゅう詰めに置いてあり、さらに、玄関には今僕の目の前にあるみかん2個の「本体」が、
段ボールのフタが締められないほど山盛りになって置いてある。
これらを全て消費することは可能なのだろうか、、、
まぁ途中でかみさんが見かねて「ジュース化」したりもするのだけど。
しかしみかんとは果物の中で比較的ヒエラルキーが低いもののように思う。皮をむくのに包丁が不要で、酸味と甘みのバランスも、同じ袋、同じ箱ならそこまで差異はない。しかし、バナナほど簡単に皮が剥けるわけでもなく、時折油断ならないレベルの酸味に襲われたりする。「すっぱ!」とか言っちゃったりする。あと、白いとこが妙に気になったり、たまに種があったり。
ウチのリビングにはミカン畑は無いので、今我が家にあるみかんの全てがもらい物だと思う。少なくとも「少しでも貰える可能性があるもの」をかみさんは買ったりしない。大量にあるならなおのことだ。てかあまりリビングにミカン畑がある家は無いとは思うが。
なぜみかんは人にあげたくなるのか。
これも凄く不思議。柿は嫌いなので、極力貰わないで欲しいと思うけど、柿はたぶん潰しが効かない、つまりジュースにしづらいからかみさんも貰ってこないのだろう。
しかし人間一日にそれほどたくさんみかんを食べたりはしない。
食べる人でも3個とかではないだろうか。
軽く見積もって我が家には200個ほどあるように思える。
二人で毎日がんばって消化しても、一つ残らず腐らせずカビらせずに消費し尽くすのはどう考えても厳しそうだ。
不味いわけではないのだけど。てかさっき食べた一個とか結構美味しかったけど。
好きな果物と問うたとき、即みかんを挙げる人は少ないと思う。メロン、桃、巨峰が三強で、そこにマンゴーや梨、ともすればリンゴが加わってくる。中にはシャインマスカットが好きとか、佐藤錦が好きとか言うしゃらくさい意見もあるだろうけど、あ、いちごも好きな果物ランキングでは挙がってくるかな。
僕は好きじゃないけど。
てか、イチゴって傷みやすくて、傷ついてるところが明らかに美味しくないと思うのだけど、あとホントに美味しいイチゴって「貰えない」し。基本どこぞから貰ってくる果物、
※主にかみさんの実家
がメインなだけに、「スーパーないちご」は食卓に並びにくいってのもあるし。
僕は肉より魚より、もちろん野菜より果物が好きだ。しかし果物の食べ過ぎは糖分の取り過ぎにも繋がるし、特にみかん以外の果物が我が家に大量に放置されることはない。
みかんだけが特別に大量に「在る」。
なんだろ、やっぱバナナのがお手軽なんだろうな。みかんの方がジューシーで、どちらが果物感があるかと言えばみかんだし、バナナジュースよりミカンジュース(オレンジジュース)のが全然好きだ。それでもバナナは時に買ってまで食べたくなり、腐らせることもまずないのはなぜか。
お腹に優しいから?
凄く不思議。てか、同じみかんでも、温室みかんはまた価値が全然違ったりするんだよな。「ありがたい」「後光が射してる」みたいな。「価格が高い食べ物が嫌い」な僕だけど、「価格に見合う美味しさがある果物」は「高いとは思わない」。
みかんがいくらなのかもよくわからない。
今目の前にある直径7cmのみかん、買ったら一体いくらなんだろうか。値段を聞いたらありがたく食べられるようになるんだろうか。
みかんのが果物ヒエラルキーのトップになるには、何が必要なんだろ。
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