型破りなんでもチャンピオンズ
ネットフリックス専売のバラエティ?番組。1話30分ちょいなので、日本の番組には無い尺。
バナーにはヨーヨーが映っていたので、てっきり「それ系」のスーパープレイを見せてくれるかと思いきや、
第一話「チーズ転がし」
第二話「激辛唐辛子」
え?ちょっと意味がわからないんですけど?
チーズ転がしも激辛唐辛子も、あまり「チャンピオンが存在するイメージ」がないんですけど。そもそもタイトルの「チャンピオンズ」って、、、
普通チャンピオンって1人じゃないの?
まぁそれはいろんなジャンルのチャンピオンってことで納得しつつ、とりあえず視聴開始。最近眠気が凄いこともあって、
つまんない映画とかすぐ止めちゃう。
これもつまんなかったらすぐ止めればいい、そんな感じで見始めたのだけど、、、
これがとんでもなく良かった!
●第一話「チーズ転がし」
イギリスにある伝統的な行事。非公式非公認なのは、
バカみたいに危ないから。
直径50cmほどのチーズを、丘の上から転がし、それを追いかけてキャッチした人がチャンピオン。男子と女子に別れていて、男子は年3回、女子は年1回開催されているのだけど、今回は女子にターゲット。
円形のチーズを転がすその丘は、全長が約100mちょい。ゴール地点でのチーズの速度は、
時速120kmとからしい。
つまり、実際に追いつくことは出来ないので、ゴールラインの白線を最初に通過した人がチャンピオンというわけ。
必ずしも走り抜けられるとは限らない。なぜならば!
斜面の角度、45度以上。
・・・スキーをやったことがある人なら、例えば僕も遙か昔にちょっぴり嗜んだ程度だけど、斜面の角度が「15度」とか「25度」とかの表示を見たことがある人も居るかも知れない。ちなみにスキーのジャンプ台の角度は、
32度。
・・・45度って、それ、ウソでしょ?
思わずそう思ってしまうのも無理からぬこと。てか空撮でその斜面を撮ってる映像が、徐々に高さが下がってくるシーンがあるのだけど、空から見たら別段そんなに急には見えない。でも、徐々に丘の上に居る人のところまでドローンが下がってくると、
・・・おいおいおいおいおい、、、、それ、あ、え?えぇぇぇぇぇ!!?
バカだ。バカがやることだ。人間45度の斜面には立てるように作られてないし、走るように育てられても居ないぞ?
「女子が年1回で、男子が年3回なのは、男の方がバカだってだけの話だ」とはけだし名言。
イメージだけで言えば、45度の斜面は、
もはや斜面ではない。「ただの崖」だ。
崖を駆け下りることなど、普通の人間には出来ない。出場者にはスーパーマンもスパイダーマンも居ない、、、あ、今年の男子の中にはスーパーマンがひとり居たわ。
中身はただの人間だったけど。つまり、ボロボロになりながら転がり落ちてっただけだけど。
とにかく、足首とか鎖骨の骨折は「普通」らしい。一応首の骨が折れたとか「死んだ」という人は長い歴史
※どのくらい続いているか非公式なのでよくわかってないらしいけど
の中には居ないらしいけど、
普通は怪我をする。
女子とかお尻を地面に付けて、そっとズリズリと降りていくのが関の山。
みんな命は惜しいでしょ?僕もそう。
でも、過去3回チャンピオンになった彼女は違う。
縦に転がったりする。それでも起き上がってそして転んで、それでも這いつくばって泥だらけになりながらゴールする。ちなみにヘルメットやサポーターの類は誰もしてない。禁止なの?よくわからないけども。
女子部門は、これまで彼女以外にも3回チャンピオンになった人が居るという。今回彼女が一位になれば、単独首位。歴史に名が刻まれる。
でも、彼女は昨年肩の骨を折り、一生その歪な傷跡は消えない。今年の彼女には恐怖が生まれてる。
また、男子には「過去22回チャンピオンになった」と言うレジェンドが居て、今年はかみさんとの約束で出場できないと言う。
そのチャンプの遺伝子を持つ「姪っ子」(※かなりカワイイ)も出場。
てかかわいくなくてもやる方がどうかしてる競技。男子と女子で角度が違ったりはしない。ただ一緒にやる性別が違うだけ。
「参加する側も、見る側も、自己責任で!」
とはまさに文字通りの意味。「人間が転がってくるかも知れない」観客席にも、命の保証などない。
「小さなお子様をお連れの方は、責任を持ってあなたの手で守って下さい」
怖すぎる。てか見るのも怖い。
きっとイッテQのロケ先候補にも挙がっていたとは思うし、もしかしたら僕の知らないところで誰かが参加してたのかも知れないけど、
常識というか、命が惜しい人はやらない。
なんつの?橋から飛び降りて度胸を試すとかとは次元が違う危険度。
「パラシュート無しで崖から飛び降りるのをイメージしてもらえば、概ねあってます」
だって。笑う。人ごとだから。
結果は、ぜひネットフリックスに入ってる人は見て欲しいと思う。
クリス評価★★★★!
ちょっとオマケ気味だけど、いろいろひっくるめて感動したし、声も出た。大傑作だったわ。
●第二話「激辛唐辛子」
生の唐辛子を、辛さが大したことない方から順に2コずつ食べていき、途中でギブアップしたり牛乳を飲んだりしたら負け。最後まで残った者がチャンピオン。
激辛唐辛子と言えばハバネロが有名だけど、ハバネロやらハラペーニョやらの辛い唐辛子の辛さを計るのに、「スコヴィル値」というのを使うのをご存じだろうか。
タバスコが3000くらいで、ハバネロが30万くらい。辛いので有名なデスソースが物にも寄るみたいだけど、10万くらいらしい。
そして、ちなみに僕が食べた中で一番辛かった「ピザ」には「ジョロキア」という唐辛子が使われた記憶があるけど、
一口食べて死を覚悟するレベル。
※言ってもほんのちょっぴり使われてたか、もしくは単なる僕の思い込みだったかも知れない
ちなみに僕は辛い物が得意ではないので、得意な人ならまた違った感想になるとは思うけど、そのジョロキアのスコヴィル値は、100万ほど。
なめても死ねるレベル。
そして僕の知る限り最も高いスコヴィル値の唐辛子が、
キャロライナ・リーパー、、、スコヴィル値 165万。
こんなのを食べる人間が世の中に居るのかと思うのだけど、、、
なんと!
この大会に!
この人が出場するとは!
ハゲでヒゲの伝説の男、Mr.スコヴィル
てか詳しいことはよく分からないけど、スコヴィル値の高い唐辛子を食うコンテストに、スコヴィルさんが出るとなれば、それはもう凄いでしょ常考ってなもんである。
てか、最初から十分辛そうな唐辛子をガンガン生食していくのも狂ってるけど、
中間地点で「キャロライナ・リーパー」が出てきて、それってどゆこと?
何かよくわからない怖い悪魔のような名前の唐辛子が次々と投入され、最後のお皿が出る頃には、件のスコヴィル氏も脱落済み。
ジャイアント・キャロライナ・リーパー、、、スコヴィル値260万。
意味がわからない。とにかくキャロライナ・リーパーを作った「自他共に認めるマッドサイエンティスト」が、世界一暑いらしい場所で、世界一辛い唐辛子を食わせると言う大会。
崖を走り降りるのと同じくらいバカ。てか、こっちのみんなもよく生きてるわ。
結末はチーズほどドラマティックではなかったけど、それでも十分楽しめた。★★☆ってところかな。
・・・
もちろんバナーにあったヨーヨーもあるけど、しょっぱな2話が強烈過ぎて、この先どうなるのかって感じ。たぶん見ると思う。
| 固定リンク
コメント