HGズゴック完成~
いやはや、、、
楽しかった!
毎回少しずつでも何か新しいことをやっていきたいと思いつつ、今回は、
・マスキングしてラインを描く
・水転写デカールを貼る
を実行。相手がズゴックなので、足と手のマスキングはかなりしやすかったけど、それでもいろいろ思うことはある。てか、前回は、
ランナー状態で塗る→組む
までだったのだけど、昨日の休みで、、、
●リタッチ
ゲート跡を塗り塗りしていく。もちろんキレイにカットされてるわけじゃないので、塗ったところで全くわからなくなったりはしないが、まぁしないよりマシ。今回はパーツによって「カットした状態で塗った」ので、特に目立つところは少なかったと思う。
あと、アクリルのフラットブラックでツメを塗ったりしたので、そこは「大いに剥がれまくり」。もちろんリタッチするけど、ハッキリ言ってちょっと触ったらすぐ剥がれる。
アクリル塗料は、とにかく塗膜が弱い。でもラッカーの上にもエナメルの上にも重ね塗り出来るし、何よりパーツを劣化させない(折れやすくしない)。ツメのように細くて可動するパーツは、たとえ剥がれやすくてもアクリルを選択していく所存。
●スミ入れ
今回は今までのブラックではなく、前回買ったダークブラウンを使用。前から濃紺のパーツに黒は「ほとんど見えなくて」効果が薄く、面白く無いと思っていたので。
結局全身この茶色でウォッシング。特に白い腕と太ももの部分は、スミだけじゃなく、全体に塗ってあとから綿棒で拭き取る。完全にキレイにせず、多少残るようにすることで、イイ感じの汚れになった。
ちょっとニヤニヤしてしまう。
ズゴックは水陸両用MSなので、こうした「泥や水汚れ」はアリではあるのだけど、冷静に考えれば、MSの身長がサクッと入るほどの水深がある沼はそこまで多くない。
※コレに関してはジャブローのような「巨大な洞窟」がそもそも地球規模で存在しないのと同じツッコミどころではある
なので、汚れは主に「海水による塩汚れ」つまり「白」や「サビ」であるのがリアリティがあるわけだけど、
ほら、こないだ買ったのがブラウンだったから。
フラットホワイトはエナメルで持って無くて、アクリルを薄めて使う選択肢も無くはなかったけど、エナメルと違ってアクリルの溶剤は、「ラッカーを結構落としちゃう気がする」のだよな。水性だから油性ほど破壊力は無いにしても、「溶剤」だし同じアクリル系だし。
全体的にキレイに仕上げたので、過度な汚れをヨシとしなかったってのもあるけどさ。
●金色
前回ガイアのSBゴールドで塗った「ツメカバー」だけど、どうにも色味がキツ過ぎて違和感が拭えなかったので、上からエナメルのゴールドリーフを塗った。
ぶっちゃけそこまで大きな違いは無かったのかも知れないけど、あとから写真を撮る時とかで「ほとんど意識しなかった」ので、結果的には「違和感がぬぐい去られていた」「正解だった」と理解。
まぁ適材適所って話。
●マスキングライン
マスキングテープを作業マットに20cmくらい貼り、アートナイフで2mmほどの幅でカットし、それを長さ3cm前後にカットしておき、それを貼っていく。これはクラフタさんがやっていたやり方で、
お、お、オレもやってみるぅ!
って感じだったのだけど、些細なことでも実際自分でやってみると、結構学ぶことはある。
まず、長さは結構いろんな長さが欲しくなる。今回のズゴックの腕と足は、ほぼまっすぐな円筒形なので、
もし長いのが1本あれば、一気にグルリと一周させられた。
しかし、無い場合は継ぎ足したり隙間を埋めたりする必要があり、さらに言えば「何度も貼り直せば当然粘着は弱まり、塗料もハミ出しやすくなる」はず。
また、曲線ではないものの、多少の上下ブレは出来てしまうので、「あまり太いと微調整はしにくい」。今回太さを、2mm、3mm、4mmほどと3種類カットしてみたが、4mmはハッキリ言って太すぎて使い物にならなかった。
ずばり、マスキングテープは2mmがベストだと思った。
1mmではよれすぎるし、3mm以上は軌道修正しづらい。ぶっちゃけ2mmあれば十分はみ出しをカバー出来るし、
そもそも、マスキングテープは「保険」だと思った。
エアブラシ塗装の場合は、絶対的に効果があり、「塗らない部分は全てカバーする」必要があるが、筆塗りの場合は「局所的カバー」で十分。さらに言えば、
マスキングテープにすら塗料が付かないように塗れれば、実際はそれが一番イイ。
なぜなら、「マスキングテープは絶対じゃない」から。結構にじんで剥がした時に、
「あーあ、、、」
ってなってしまうのだ。てかなってしまったのだ。コアファイターのコックピットの枠を塗った時に!
なので、「マスキングテープにすら付かないように」塗れるならその方が確実。ある意味「ガイド」として使うみたいな感覚。
もちろんたかがガイドでも、まっすぐキレイに貼られた部分は、剥がした時に気持ちよく「フリーハンドじゃない感」が出て、
ニヤリ。
さらに言えば、多少けば立った「剥がし跡」も、ちょっとしたキズとして許容できなくもなく、今後も「塗装によるライン」はやっていってもいいかもと思った。てか、曲線は相当大変そうだけど、何もかもデカールでピッタリのものがあるわけでもないし、数をこなせばマスキングの技術も向上するはず。
エアブラシを使わないから不要だと思ってた技術だけど、今回使ってみて「モールドがない部分に直線を引くことが出来る」メリットの大きさを感じた感じだ。
ちなみに色は、アンリーシュドを塗った時に調色した「ちょっと緑掛かった白」。並べるとライトグレーとの差がわかるのだけど、今回は濃紺の上に乗せたので全く違いはわからず。
アクリルのフラットホワイトを使う選択肢、エナメル系で塗る選択肢もあったけど、色目的にコレだ!って色が手持ちになかったことと、完全に乾いていれば「ラッカー→ラッカー」でも大丈夫だと思ったから。実際大丈夫だったしね。
●水転写デカール
こないだ買ったヤツを何か使いたいな~と思って、ジオンマークをコックピットハッチの上に、数字の「02」を左足に貼ってみた。てか、わざわざマークセッターまで買って、さらに「ぬるま湯」まで用意したにも関わらず、
台紙からデカールが全然スライドしない※説明書に3秒とあるのを5秒浸けたにも関わらず
スライドしてもマークセッターの効果は全くわからず、結構簡単にズレまくる。
てか、綿棒で水分を取って、ヨシ何とかこれで!と思った矢先に、
あっさり触っちゃってズレちゃって、ちょっとキレ気味に「接着剤で貼るわ」に。
つまり何が言いたいかと言えば、マスキングラインと違ってデカールは、
オレには相性が良くないことを学んだわ。
まぁ何回もやって上手くなるしかないのかも知れないんだけどさ。てか、デカールって何秒くらい浸けるのが正解なの?マークセッターがあれば完全に糊が落ちる15秒とか浸けちゃってもいいわけ?
ええもちろんこの答えを知ってる人がこのページの読者様に誰ひとり居ないことは、承知致しておりますよ。
●撮影
昼頃にはスミ入れの乾燥が終わり、
※さすが冬の太陽。エナメルでもガンガン乾く
ちょっと物足りなさを感じたのでマスキングやデカールを貼り、いよいよ撮影タイム。
このズゴックの場合は、どちらかというと隠密カラーだったので、派手な太陽光は不似合いだし、さらに言えば「濃紺は明るさによって全然色味が変わる」。実際に目で見ているこの色と全く同じに写真に写ればいいのに、なかなかそうはならず、さらに言えばモノアイはそれなりに光って見えて欲しい。ブラックライトを当てずに。
そんなジレンマと、さらに結構強めの寒波の中、外に出て写真を撮っては、部屋に戻って出来を確認。そんな作業を、
5、6回繰り返した。
もちろん撮る時は10枚以上撮るので、相当な枚数のトライ&エラーをしまくったわけだけど、、、
まぁ~気に入る写真が撮れないこと!
イイ感じの色味だと思えばピンボケしてたり、イイ感じのポーズだと思えばよく見たら股関節が変な方に曲がってる。イイ感じにピントが合ってても光が強すぎだとダサく見えるし、不自然な足の角度はジワジワと「気に要らなさ」が沸いてくる。
◎クリスの濃い部屋出張版~HGズゴック完成~
https://crisdeep.blogspot.com/2021/02/hg_24.html
まぁ僕しか見に行かないページとも言えるけども、一応写真をアップしておく。ちなみにこの写真は3MBくらいなのだけど、ブログ容量は1GBなのでトータル300枚前後しかアップ出来ない。これまで何枚アップしたか覚えてないけど
※100は行ってないと思うけど
もし上限まで行っちゃうようなら、、、まぁそこで考えればいいか。
●雑感
FGザク、MGジェスタに続いて、3体目となる三連星カラーのMSだったのだけど、前回のジェスタの時は「意識して三連星用の連邦MS」というおふざけをしたのに対し、今回は「そう言う色に塗りたかった」「たまたまそれが三連星っぽい色だった」って感じ。ホントに三連星カラーにするなら、腕は紫だったと思うし。
ともかく、オリジナルのズゴックの印象とは全然違う配色ではあるものの、自己満足指数は極めて高く「かっこいいと思えるズゴック」が出来た。
これはとても重要で、ネットにはいくらでも上手くて凄くてキレイなズゴックがある。でも僕の技術や根性や道具では、絶対的にそう言うズゴックは作れない。でも、では僕が作ったズゴックはネットで見かける全てのズゴックより劣るのか。
断じてそんなことはない。
自分のセンス、自分の好み、自分の技術と出来ることを集約して、実質4時間も掛けて撮影した結果は、
「凄いズゴックではないが、かっこいいズゴックにはなった」
と思うのだ。別に誰も褒めてくれなくてもいい。
※つかLINEで送った人はみんな褒めてくれたけど<リップサービスかもだけど
正直、「奇跡の一枚」が撮れたFGザクは、実物は大したことない。ジェスタも労力に見合うほどかっこいいと思えず、「モノアイのジム」という一点で満足した感じ。
しかし、このズゴックはとてもイイ。汚しも、ラインも、H/EYESに替えたモノアイの面構えも、もちろん配色も、とっても自己満足指数の高い仕上がりになった。
クリス評価は★★★☆。
購入金額は633円税込。メガユニコーンのついでに買ったものだったけど、いやいやどうして、十分過ぎるくらい楽しませて貰ったわ。
※実際は前述のH/EYESやデカール、塗料などもちっとお金は掛かってるけどね
・・・
余談だけど、H/EYESは、全部で20個くらい1つのランナーに付いているのだけど、実際に使える大きさは極めて少なく、1/144のザクに使えるのは僅か2個。それでもう使わなくなったら、さすがに220円は高いなぁと思ってたけど、今回無事2個目を使って、コストが半減した。個人的な感想ではあるけど、「110円分の輝き」は十分あると思うんだよね。
さらに余談だけど、今回塗装中に、一番太い平筆をティッシュで拭った際、
ズリリと根本から毛が抜けかけた。
さすがにもう使えないので、今後拭く時は気を付けようと思ったけど、考えてみればその平筆は、数回使っただけなんだよな。何かもったいないと言うか悔しいというか。
今回気付いたことの中には、そんな筆洗浄に関することも。
いつもは、塗り終わったら、、、てか、筆塗りは大抵「フタに付いた物」を使って塗っていく。それが乾いたり終わったりしたらビンから直接。中をのぞき込みつつ、「波紋」が出来たら筆を上げる。時々それに気付かずガッツリ塗料に浸けてしまってゲンナリすることもあるけど、
HOWTOページにあるような、パレットや皿に取り分けつつ薄めて塗る、なんてことはしない。
理由は単純にして二つ。「塗料が無駄になってもったいない」し「掃除するのが面倒」だからだ。
僕のやり方の弱点は、前述の「タップリ付けすぎ問題」と、「濃度が微妙問題」があるのだけど、これも今回気付いたこととして、
最初に攪拌棒でガッツリ混ぜる。このとき底の方にダマになってたら、つまりかなり濃いわけで、溶剤を「適当かつ大胆に」注ぎ、さらに棒で混ぜまくる。ダマになってなかったら軽く混ぜて、、
フタをし、思いっきりシェイク。そして、フタ側の塗料から使う。
フタ側なら、付けすぎる心配もないし、濃さもある程度調整出来る。まぁガイアにミスターカラーの溶剤を使った時はちょっとドキドキしたけど、あんま問題無かったみたいだし。
で、そんな感じに塗った後、筆に付いた塗料を洗浄しなければならないわけだけど、僕は概ねこんな感じにやっている。
・ティッシュで軽く拭う※毛が抜けない程度に
・さらにギュッと抑える※挟むように
・調色皿にロングスポイトで溶剤を入れる
※リタッチの時は短時間で複数回使うので多めに。そうでなければ少なめ
・筆をガシガシに洗う
・ティッシュで拭く
・2、3回繰り返して筆は終了
・皿をティッシュで拭う※一発オンリー
今回気付いたのは、「皿に入れた溶剤を複数回使う」場合、どうしても塗ってる間に揮発して、空気が悪くなる&もったいなかったのだけど、
ちょうどいいフタがあることに気付いた。
つまり、、、
同じ種類の別の調色皿をひっくり返して重ねればいい。
我ながら大発見だ。これなら揮発するにしても随分抑えられるはず。てか、この一連の筆塗り作業は、エアブラシ塗装の人とは「比較にならないくらい手間が少ない」。ティッシュも、
1/144ズゴック1体作り上げるのに、全部で6枚くらいしか使ってない。
※デカールの時に使った水をこぼしたのに2枚使ったのを入れてなので実質4枚
溶剤も、トータルで10mlくらいだと思うし、筆も2本だけ。メインの細目の筆と、先がやや微妙な面相筆。面相筆を使ったのは、、、思い出せないほどちょっぴり。
てか今メインで使ってる筆が抜けたりしたら相当ショック。そのくらい使いやすくてイイ感じだ。
※まぁ予備もあるけど
・・・
塗装が面倒だって人の多くは、サイトや動画、雑誌を見て「そうやらないとダメなのかな」とやる前から及び腰になってる人も居ると思う。もちろん今のガンプラは塗らなくても設定に近い色になるし、シール貼ってトップコートで十分綺麗になる。ワザワザお金掛けて臭い思いをして塗らなくたっていいだろ、って思うのも当然だ。
でも、僕は塗装こそが、プラモの楽しさだと思う。
まだ幼稚園の頃、レゴやダイヤブロックが大好きだった。考えていろんな物を作り出す。オリジナルのロボットや、家や、車、、、。でも、ブロックはどこまで行ってもブロック。
立体的な想像力と、組み上げる技術が無ければ、そこまで思い通りのものは作れない。
「色だけでいい」ガンプラより、実はハードルが高く、「才能がない人の作品が頭打ちになってしまうポイントが低い」のだ。
返し筆したっていい。ムラになってもいい。濃すぎても薄すぎても全然平気。自分の思い通りに塗って、まだ乾いてないのに触っちゃって「あ~」と凹み、でも塗り直して「取り返しが付く失敗」だったと頷く。
世界にひとつだけのガンプラが出来上がる。
まぁ人に寄っては「トップコートでいいよ」って人も居るとは思いますけどね~。笑
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