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2021年2月25日 (木)

デジラマ思案

「デジラマ」とは、デジタルのジオラマ。つまり、プラモデルを実写と合成して、さも「それっぽい写真」に仕上げることを言う。要は、

 SF映画のような映像を自力で作るって話。

もちろん素人中年には特別な機材も技術も知識もないわけで、「撮りたい!」と思ってすぐ出来上がるわけじゃない。ただ、日常生活の中で、

 もしここにガンダム(もしくはザク)が居たら、どのくらいの高さに見えるんだろ

と考えるのは、存外愉快なものだ。例えば、

・電柱の高さは10-12mくらいが多いらしい

・ガンダムは18m、ザクは17.5m

・電車の通る「高架橋」の橋桁の下の高さは4.7mくらいらしい。この高さは、ガンダムで言うと「スネにあるダクトの真ん中辺り」になる

・道路の白線は「6m×15cm」。白線と白線の間は9mくらい?
 ※高速道路だと8mと12m?
 つまり、「1/60」のガンダムを「道路を模したジオラマ」に置く場合、白線のサイズは「10cm×0.25cm」?イメージより細いなぁ。調べた資料が違ってたのかも
 ちなみに「白線の厚み」は、1.5mmで、10円玉の厚さと同じなのだとか。1/60だと0.025mm。つまり意図的に「盛り上げて」塗装する意味はないね。

3階建ての小学校校舎の高さは13mほどだったと記憶しているので、もしガンダムが並んだら、ちょうどウエストの赤いパーツの境目くらいの高さになる。ちなみに僕がやった計り方は、、、

ネットで「ガンダム 設計図」を探し、画面に表示。このときに頭のカメラの上から、足底までの長さが、ジャスト10cmになるように拡大して表示する。

13m÷18m=72.2%。つまり、足底から7.2cmのところを調べる。

 てかガンダム結構デカいな。

もしかしたら校舎の高さが間違ってる可能性もあるけども。
※もちろん学校によっても違うだろうし

ネットでデジラマを探しても、、もしくは「ガンプラ 実写合成写真」とかで探しても、グッと来る写真は実は極めて少ない。何というか、

 エフェクトで「絵」にしちゃってるか、プラモが浮いてて溶け込んでないか。

基本ネットで背景を確保してる方が多いので、どうしても視点が「背景写真を撮った人」のものになったりする。具体的に言うと、

 目の前に存在するであろうガンダムを意識した背景じゃない。

僕がイメージするのは、パッケージアートのような絵でもなければ、既存の風景写真に室内で撮影したプラモを貼り付けるようなものでもない。

 時間と角度を合わせて、風景もプラモもどちらも自分で撮って合成したい。

こないだのFGザクやMGジェスタの雰囲気がいたく個人的に気に入ってしまったので、出来たらあの写真の背景をもっとそれっぽいものにしたいって話なのだ。

・・・

10年以上前に自分がそれを思った時は、まだプラモを屋外で撮影すると言う発想もなかったし、「足元をどう処理するか」も考えが及ばなかった。デジラマ関連の解説ページを見ると、決まって出て来るのが「レイヤーで切り出す」というワード。フォトショップでも、それが出来るアプリでも構わないのだけど、つまりは「プラモだけ」にして、背景と重ねて、あとは加工で何とかするという話。

色の合わせ方は、RGBをRだけにしてトーンカーブで明るさ調整、その後GもBもやって近づけていくと良いとあった。

でも、当たり前の話「日の差す方向」が違えば違和感は残る。時刻が違えば影の長さも違うし、季節によっては「影の濃さ」も違うはずだ。建物に掛かるMSの影の形や濃さがしっかりシンクロしていれば、写真として「説得力」が増すと思う。

 そう言う写真が撮りたいのだ。出来るかどうかは分からないけども。

切り出しに関しては、例えばブルーシートのような青い背景を付けて撮れば、「やりやすそうなイメージ」はある。何でかはよく分からないけど、SF映画の撮影と言えばブルーバックだったりするし。

ただ、リアルな実写世界で、「金網」のようなオブジェを「完全に切り出す」のは、想像するにとても難しそうな気もする。オブジェを撮影する際に予め用意したブルーシートを反対側にあてがって撮ればいい気もするけど、

 「ちょっとそこのアナタ、何やってんの!」

と職質されそうな気もする。どう考えても怪しい。

まぁ金網はガードレールでもいい気もするけど、当たり前の話ガードレールは「道路の真ん中を遮るようには存在しない」。要するに何が言いたいかと言えば、

 自分がイメージするような写真が撮れるポイント自体が、そこまで多くないかも知れないと言う話。

余談だけど、例えば自宅や実家、見慣れた建物の中にガンプラをそれっぽく入れるってのは、結構楽しそうな気はする。別に渋谷とか新宿とか、大阪城とかサッポロ時計塔とかじゃなくても、世の中にはリアルが無限に存在する。ネットの友人知人にはピンと来なくても、同窓会の連中には「母校の校庭にガンダム」ってだけで、笑いが取れるかもとも思うのだ。

 つか、

ホントに光源と、色調と、影とピントがバシっと決まるなら、

 ガンダムは足だけでも全然かっこいいと思う。

普通に生きていて、人は屋外で上を見上げることはあまりない。虹とか星とか月とか、、。もちろん「1/1ガンダム」を前にすれば当然見上げるだろうけど、

 踏まれるか踏まれないかを決定付けるのは、上半身ではなく足だ。

まぁ「味方っぽい連邦の白いあの子」に踏まれる想像はしづらいので、撮るとしたらジオンのMSかなぁとも思うけど、あと「真横まで近づくのは自殺行為以外の何者でもない」とも思うので、実際はある程度距離があって見る方がよりリアルかとも思うけど。

i_Phoneには、カメラを通して被写体の大きさを測る機能があるらしい。アンドロイドにももしかしたら似たことが出来るアプリがあるかも知れないけど、僕が思うに「大きさのリアリティ」は「光のリアリティ」より低い気がする。「溶け込ませる」ことが第一で、例えば大きすぎる足を見て「これじゃあガンダムの身長が50mになっちゃうよ」なんてことがあったとしても、そこにリアルな存在感があれば、「デカ過ぎること」より「それっぽいこと」に感銘を受けると思うのだよね。

 ああ何かそれっぽい写真が撮りたい。作りたいぜ!

てかこういう時近くに同好の士がいっぱい居たらいいのにって思うけど、

 そもそもこういうことをやろうと言う人自体が誰も居ないかもなんだよな。

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