プラモ熱
ぶっちゃけ「ガンプラ」という呼び名には、「キャラクターロボット」全般が含まれているような気もしたり。ボトムズ、ザブングル、ダグラム、エルガイムなどの、、あとダンバインもか、1980年代のサンライズ系ロボットアニメのメカ全般が、
結構需要がある感じ?
てかおもむろにメルカリやヤフオクを見ると、出るわ出るわ出品の山。既に廃番になっていて再販待ちのものあるのかも知れないけど、
定価400円のWMクラブタイプが3000円以上とか。
何事かと思ってしまう。SOLD OUTの中には20個くらいで3万円くらいのもあって、
安っ!
1個1500円なので安くはないはずなのだけど、そんな錯覚すら起こしてしまうほど。
ザブングルに限らず、ガンプラも今はプレミアムバンダイ限定とか、ガンダムベース限定など限定モノも多く、販売もコンスタントに毎週追加が入るというわけでもない。発売日が決まってるものの中には、
最初から再販日まで決まってるものもあるみたいだし、、、
事情はよくわからないけど、70年代のガンプラブームは、そもそもキットの種類も少ないし、とにかく大量に生産してた気がする。「抱き合わせ販売」が普通に行われてた時代。まぁ「ガウ」とか「ミディア」まで手を出したら、そりゃ売れ残りもする。
※でもマゼラアタックとかザクタンクとかは今でも普通に超欲しいけどな。サラミスやムサイは要らん。てかあのブームの中でも「エレカ」はプラモ化されなかったんだよな。「エレカ型のチョロQ」みたいなのがあれば売れた気もするけど、、
ラインは多少増えてはいるのだろうけど、あまりに種類が多くて、「積みモデラー」、つまり買うだけ買って作らない人も多くなったと思う。
でもその心理はわからなくもない。
レゴも、3年なり5年なりと言うスパンで「基本期間限定」だったりする。再販される確率はレゴと比べればガンプラの方が高いとは思うけど、その分最初のロットが少なく、ある意味どちらも、
「資産価値」があるとジャッジされているかも。
超合金魂のザブングルに「おまけ」のように付いていたブラッカリィやドランなんて、
たぶん、今ならそれ単体で「魂ザブングルより高い」値段で売れてたりする。
「作らないこと」がどこか負い目だった積みモデラーも、「いつかはお金に変わるかも」と思えばそんな負い目も消える。
なかなか思うようには売れないのだろうけどな。
ちなみに、前も書いたけど僕は転売を悪いとは思ってない。と言うか、これは僕が単純に物販小売業に携わっていて、
仕事全てが転売みたいなもんだから
しょうがないと言えばしょうがないと思う。てか、これはある意味勘違いの部分もあると思うのだけど、
転売ヤーが居なければPGUガンダムが自分のところに来ていたと思うのは間違いだと思う。
近所のジョーシンに入荷したモノを買ったのは、確率的に「普通に欲しい人」のが多いと思う。「思うだけじゃん」って考えるかも知れないけど、タムタムでも1個とか2個とかの入荷である。ヤマダ電機には「入荷しない」と言われたPGアンリーシュドである。
ぶっちゃけ送料自己負担で32700円のメルカリでは、5%の手数料と2500円くらいの送料を引けば、もし定価で買ってたとしたら、「利益は1065円」。さらにそれにはダンボールの梱包やら伝票書いたり発送手続き諸々もしなきゃならない。
まぁ定価の2割引とかで買えたなら、それなりに儲けも出るかもだけど、、、
つまり何が言いたいかと言えば、「転売ガンプラ」はそんなに儲かってないはずで、見方を変えれば、「近所で全く買えないものを僅かな利益で出品してくれている」、、、
かも知れない
と言う話だ。さっきも書いたけど、「発売直後じゃなくてもプレミアが当たり前になりつつある」のがプラモの世界。そうなったらもう「それを受け入れて行く」しかない。政治家の決めごとみたいなもので、
気に入らないなら買わない。どうしても欲しいなら相応の努力をするしかない。
念のために言うけど、「プレミア価格で買え」と言ってるわけじゃない。ただ、そう言う商売が法律で禁止されてない以上、やる人は消えないし、「腹を立てるより受け入れる方が精神的には気楽」だと思うと言う話だよ。
何でもかんでも発売数ヶ月前に予約を入れて準備出来るかって言ったら、それも十分リスクがあると思うし、神経もすり減らす。マスクが5000円でも売れた時に、転売ヤーをバッシングする人が居る一方で、
だったらあなたが朝3時からドラッグストアに並んで買うの?買えるか買えないかもわからないのに?
って話。ウチの店では当時3000円で売ったけど、誰も「高すぎて文句を言う人」は居なかった。他より安いと喜んでくれたし、中には菓子折まで持って来てくれたお客様も居た。
オクでプレミア付けて売った時も、買ってくれた人から文句言われた記憶はない。「適正価格=定価」じゃない。
定価3000円で手に入らないものを、みんなが1万円で売ってる中で、4000円で売る人が居たら、それが「安売り」になることもある。
もちろん売れ残って「定価3000円が300円になっても売れ残る」こともある。適正価格が10円になることも。
※実際こないだ売った「30枚29円の子供マスク」なんかはそのレベルだったと思う
重要なのは「納得と満足」。
発売後半年経ったゲームを、新品で買うのは抵抗がある。でも、ネット販売もない時代、行動半径が狭かった頃なら、「売ってることが奇跡」ってケースだってあっただろう。セガサターンの心霊呪殺師太郎丸を1万円で買ったり、ガシャポンHGのシーボーズを3000円で買った僕の心境は、
「マジで売られてる!」「安っ!」
繰り返すけど、「プレミアで買え」と言ってるわけじゃない。ただ、世界は自分の理想通り、思い通りに回るわけじゃない。
まぁ大して欲しくないってケースもあるんだろうけど、、、
僕がもし買えてなかったら、凄まじい勢いでずっと手に入れる算段を講じ続けてたと思う。これもある意味「世界への迎合」かも知れないけど、
熱意は通じるから。
毎回通えば店長や店員と仲良くなれる。ウチの店でもマスクを従業員やお得意さんにお取り置きしたりもした。世界中のどこかには、絶対まだ店に出してない、アンリーシュドがある。店員とスゲェ仲良くなれば、他の人よりももしかしたら先に回してくれるかも知れないし、問屋さんやメーカーさんに口利きしてくれるかも知れない。
人はそれを「コネ」というのかも知れないけど、、、。
・・・
ネットを通じての商売は、顔が見えないから「自販機」のように売り手が感謝を忘れてしまいがちだと、ネット販売黎明期の頃に楽天の講習とかで習った。でも実際は対面販売と何も変わらない。例えそれが直筆でなくとも、例えそれが肉声でなくとも、気持ちは絶対に通じる。
あなたを信じているから、送金されるより先に商品を送りますよ。
落札してすぐ翌日に商品が届いたら、欲しかった人は絶対嬉しいはず。ネットショップで買うより高かったけど、どこも売り切れで「1ヶ月待ち」って言われてた品。
まぁ、逆に言えば「良心的な転売ヤー」がどれだけ居るんだよって話でもあるんだけど、amazonのマーケットプレイスに38000円で出品されている物よりは、メルカリで32700円で出されてる物の方が、良心的だとは思うね。
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昔のキットはとにかく制作の難度が高いと言われる。特に塗装に関しては「塗り分けが当たり前」だし、接着ラインも思いっきり目立ちまくる。雑誌に載る「昔のガンプラ」などは、パッケージの作例ですら合わせ目が消えてなかったりする。
まぁPGUガンダムとかの「写真は全てCGです」ってのよりは、ずっとかわいげがあるとは思うけど。
確かにキレイなのだけど、「これ、上手いな~」なんて思ったものが、実はCGで「実在しない」なんてのは、なんか「ズルい」気がするよな。
特にアムロとセイラさんとか。スゲェ思ったわ。つまり騙されたわ。
まぁ僕は僕の作りたいように作るだけだけどさ。
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