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2021年2月24日 (水)

ブラックライトのこと

こないだ少し触れたけど、調べたらちょっと楽しかったのでもう少し掘り下げる。

ブラックライトとは、光の波長が315nm~400nmくらいの紫外線を発するライトのことで、いわゆる可視光線と違って、「暗い紫色」に発光する。

ブラックライトの特徴は、

・紫外線なので太陽にも含まれているし、当たり続けると日に焼ける。直視するのも全くよろしくない

・特定の波長の光にのみ反応する物質が多々あり、それによって通常の電灯やLEDでは視覚出来ない汚れや、塗装を発光したかのように視認出来る

・100円均一などにある「UVレジン」と呼ばれる、紫外線で硬化する素材を固めることが出来る

例えば、トイレやペットを飼っている家庭で、一見キレイに拭き取ったように見えても、実はおしっこやフンがしっかりこびりついて残ってる、なんてのとか、特定の昆虫やら痕跡やらを発見するのに使ったり、

アクセサリーを作るのにUVレジンを使い、それを硬化させるのに使ったり、「光硬化パテ」と呼ばれるプラモ用のパテもある。通常のパテなら丸一日放置しないと固まらなかったりするのに、光硬化型なら数秒から数十秒で固まったりする。

蛍光色と呼ばれるサインペンや塗料も、ブラックライトを当てると通常の明かりより過度に光るため、今回のジェスタのモノアイのように、「まるで目が光ってる」ように見せることも可能。ただし、薄紫のライトが広範囲に当たってしまうので、「目だけを光らせる」のはちょっと大変かも知れない。

夜光塗料、蓄光塗料が練り込まれた「釣りに使う浮きやルアー」などに光を溜める場合も、太陽光や蛍光灯より遙かに早く蓄光させることが出来たりする。要は太陽に含まれる紫外線より強い紫外線を出すライト、って感じ。

・・・

調べていってわかったのは、ブラックライトならどれも同じではないということ。先に書いたように、波長にはかなりの振れ幅があり、具体的には、商品にも365、375、395nmの波長を放つものがそれぞれ存在する。そして、

 UVレジンや塗料でも、その特定に波長でしか固まらない、光らないケースがある。

例えば、お札にも偽造防止の為に蛍光塗料が使われているのだけど、安価なブラックライトで使われる365nmの波長の光では、この印字を光らせることは出来ないらしい。そして、同じUVレジン、光硬化パテであっても、たとえばダイソー、キャンドゥ、Seriaなど、100均の店毎に違う場合があるらしく、

 意外と無知で気軽に安価なものを買えばいいワケでもない様子。

ちなみに、先日ダイソー買った「マジックライトペン」には、その波長がいくつかは表示されていなかったが、ネットで調べると「日亜化学」というトコロの光源が375nmでかなり良いみたいなことがわかった。

 結構高いわけさ。これが。

375nm波長で最も安いペンタイプのライトで1000円ほど。でも、日亜化学のLEDを使ってるものだと、安くて3800円とか、高い物だと平気で1万円超え。アクセサリー作りで生計を立てるつもりならいざしらず、使うか分からないようなUVレジンを固める為にその出費はさすがにあり得ない。

ちなみに、波長が違うから固まらないということは無いみたいだけど、それでも、

 375なら30秒で固まるのに、365だと30分でもちょっとべたつく

何てことは起こりうるらしい。まぁ「蛍光塗装したモノアイを光らせる」程度なら、そこまで違いはないかもとも思ったのだけど、、、

 それもかなり違うらしい。

具体的には、ブラックライトというのは「紫外線だけ」を照射するわけではないらしく、ある程度は通常の光も照らしてしまうらしい。ホントなら「紫外線純度」が高い方が効果も高いわけで、

 「ライトとしては明るいけど、純度としては低いブラックライト」だと、蛍光部分を照らした時に、存外光が弱かったりするのだとか。

当たり前の話欲しいのは「ブラックライトとしての性能」なので、「その効果がなく明るいだけ」のライトは、ぶっちゃけ低性能ということになる。

 その辺も地雷になりうる。

と、なんでこんなにブラックライトのことを真剣に調べたり書いたりしたのかと言えば、つまりは「これが結構楽しい」からに他ならない。

 ブラックライトは、「本来見えない物を光らせる」ことが出来る。「本来光らない物を光らせることが出来る。

多少紫がかってしまう点は否めないものの、例えばメガサイズユニコーンのクリアレッドのパーツには蛍光塗料が練り込まれていると聞いた。

 ブラックライトで照らせば、電飾しなくても赤いところを光らせることが出来るかも知れない。

僕が楽しいと夢を見たのは、

 スミ入れを全身蛍光塗料でやったらどうなるか。

パネルラインが全て光るユニコーンガンダム、、、多少プラモ作りがヘタでも、インパクトで「ニヤリ」と出来そうな気はしまいか。
※まぁメガサイズでやろうとしたら、相当大きなライトが必要になるだろうけど

・・・

てか、子供の頃から疑問だったんだよね。「夜光塗料」はわかる。暗くしたら光るから。でも、蛍光って、、別に暗くしたら暗くなっちゃうし、何がどう蛍光なのか。そもそも「蛍光ってなんぞ?」って感じだった。

 40年くらいずっと疑問だったのが、いきなり氷解する気持ちよさ。

ブラックライトの存在自体は何十年も前から知ってたけど、それと蛍光塗料がリンクしなかったんだよね。意識しなかったとも言えるけど。あとブラックライト自体結構「値の張る物」って印象だったし。
※ジグソーパズルとかで、星空が光るヤツとかあったけど、あれは「特殊な塗料」を使ってると思ってた。まさか身近な蛍光カラーでも光るとは、、、

ゲームやアニメのキャラがオーラを纏うように、自分が作ったプラモがある種不気味に、ある種明確に光を放つ感覚は、やっぱり愉快だと思う。1本110円のマジックライトペンは、ともすればただのオモチャだと思われてしまうかも知れないけど、
※売場もオモチャ売場
いやはや結構凄い。文字を書いても乾けば何も見えなくなる。そこにライトを当てると文字が光る。

 「現代のあぶり出し」。

それを使ったプラモとかパテとか、

 ちょっとワクワクしてしまうのだよ。

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