ヤフオクとメルカリの違い
出品者としては、どちらも1割くらい手数料が取られるらしい、くらいしか知識がない。今回は落札(購入)する場合の話。
最近ガンプラ熱が著しく上昇しているので、日に何度もメルカリを覗くのだけど、最近になっていくつか気付いたことがあるので、一旦まとめてみる。短く終わっちゃった場合は、「つれづれ」に押し込むかも。
●メルカリ
最大のメリットは、全てが「即決価格表示」で、僕が知る限り大半は「送料込み表示」。つまり、提示された価格で購入しても良い、と思えば、「概ね」購入出来る。
「概ね」と書いたのは、ヤフオクと比べて良い意味でも悪い意味でも精度が低いと感じるから。
精度とはつまり、
・同じ商品を複数回同時に出品する人が多く、タイミング的に「片方で落札されてももう片方が取り消されなければ、結果片方が買えない」という状況になりうる
・例えばガンプラ5個詰め合わせであっても、その中のAと言うガンプラだけを販売したりする。もちろん「バラ売りはしません」も多いが、ヤフオクでは考えられない
・ヤフオクの出品には、「落札されたら必ず最高額落札者に手配しなければならない」「評価の数値やコメントが前面に出ていて強い責任が伴う」が、メルカリにはそこまで強力な管理はされてないように思う。出品されていても「購入意志を提示されても売りません」「特定の方にしか売りません」という「売り手主導」の選択肢が残されており、
出品はしてるけど「気が変わって売る気がなくなった」とかが許されてる感じ。
価格はもちろんどちらも安い物も高い物もある。ザックリガンプラに関してだけど、
・みんなが欲しがっていて、現在店頭にないが、発売から時間が経ってない品
は、メルカリの方が「底値」は安く感じる。ヤフオクで1円スタートであっても、その落札価格がメルカリの初期値より高いことが多く、「無事買えるなら」メルカリで探した方が、送料込みであることも含め「お値打ち」であると思う。
しかし、「無事で買えるかどうか」は、未だに一度も購入したことがない僕からは何とも言えない部分でもある。
※と言ってもヤフオクもこの10年くらい買ってないのだが
タッチの差で他の方に買われるかも知れないし、先に挙げたように売り手の気分次第でキャンセルされる可能性も高そう。「購入する」をクリックしても、送金の手配等でまごついてたら、その間に出品が取り消されてたことがあった。
気軽に出品出来る、気軽に「出品停止出来る」ということは、つまりは「信頼出来ない」という意味でもある。価格はメルカリの方が安い傾向があっても、「買えなければ意味が無い」。最近はそれをかなり強く感じる。
・(メルカリは)即決中心であるが故に、あり得ないほど高額で出品されている物も少なく無い
つまりヤフオクの方が「(希望落札価格に関しては)価格の振れ幅」が狭く、メルカリの方が広い印象。どちらにも転売ヤーは居るが、ヤフオクの方が「プロ意識が高い」「商売としての基本」を理解、実践している人が多く、「売れるわけがない品」を気楽に出品したりしないし、手数料や送料などをきっちり理解し、意識してる人が多い。
あくまで僕の印象ね。
メルカリはぶっちゃけ、「小学生や中学生が出品者に混ざってる」ような稚拙さを感じる。
ただ、そのハードルの低さ故に時折著しくアンダーバリューな価格設定で出品されるケースもあり、さらにそれがある種「お宝探し」みたいな印象も受ける。ヤフオクでは、いくら魅力的な商品を見つけても、自らが落札するまで、「確定するまで」は、その価格は不透明なまま。故に、
ヤフオクの品に含まれる「魅力」は「価格抜き」でのもの
で、
メルカリの「魅力」は、「コストパフォーマンス重視」であると言えると思う。
・・・
動作や検索、商品群に関しても、両者には違いがある。
メルカリは、検索時に「落札済み」も含めてヒットする。「買えないものまで表示する」意味があるのかと思ったが、これが結構ある。
まず、それらの価格の「販売実績」がすぐわかる。「売り手主導」である点はここにも現れていて、直近いくらで売れたのかを見て出品することで、最大限高価格で売れる提案を出しやすくなっている。
さらに、個々の品物に大しての評価も、ヤフオクより目立つ扱いがされている。ガンプラ、特に「完成品」に関して、ヤフオクであればウォッチリストという「買う意志を感じさせるボタン」であるのに対し、メルカリは「いいね」。つまり「買う気が無くてもその品物が好印象である」と言うだけで押せるボタンになっている。
これは、「ただ自分が作ったプラモをみんなに見て貰って褒めて貰いたい」という人も、結構気楽に出品しやすい仕組みだと感じたし、「より素人に対する間口が広い」印象も受けた。
「落札済み」の品も同時にヒットする構造上、「探している品を見つけやすい」点もある。当然落札済みであれば買う事は出来ないのだが、「いくらで売れていた」「過去出品されていた」ことがわかるだけでも、実は結構意味がある。
単純に探している物の写真が見れるだけでも、結構嬉しいものなのだ。
例えそれが買えなくても、美しい作例であれば目の保養になるし、売られていた価格を見て「次に出品される時もこのくらいに落ち着くかも知れない。なら買ってもいいかも」と、不鮮明ではありつつも計画を立てることも出来る。何も見つからなければ、購入価格の目安も無いし、目の保養もない。
ではヤフオクの方が魅力が無いかと言えば、当然そんなことはない。
ヤフオクで出品されている物は、「買える」物。
メルカリは「楽しむための場所」という側面がヤフオクより強く、ヤフオクは「他で買えない物を買う場所」と言う感じかな。
・・・
テレビではメルカリのCMは嫌ってほど見かけるけど、ヤフオクはCMをやってない。でも、上に書いてきたことをまとめると、
※少なくともガンプラに関してだけ言えば、
メルカリではほとんど買う事はない。つまり、売り上げは低いように感じる。
送料込みでヤフオクより安くても、所詮プレミア価格であり、定価より安値で出品されている物の大半は「完成品」。一言で完成品と言っても、色も塗らず、接着もせず、デカールやシールも貼らず、スミ入れもしてない「完全な素組」であればワンチャンあるかなぁと思うけど、実際大半の完成品は「スミ入れとシール貼り」がされていて、不確定要素として「タバコを吸う人」の可能性も捨てきれない。未組み立てであればそこは注視する必要は薄いが、完成品の場合は軽視出来ない。
ただ、これはあくまで「僕の立場、僕の視点」でのジャッジで、「ハイクオリティな完成品」を求める人にしてみれば、存外ヤフオクより低価格で手に入ることが多いようにも思う。言ってもヤフオクでみんなから注目されれば、その価格は天井知らずに上がる可能性があるわけで、たとえ最初から「8万円」と言われたとしても、「納得して買えば」何も問題はないのだ。
てか、29800円くらいのメガサイズユニコーンの作例が、今でも心をくすぐり続けている。「こんな凄いのがこんな低価格で落札されてたのか」と思ってしまう。あ、あと書き忘れてたけど、
ヤフオクは落札されしばらくするとその写真データは完全に消えてしまうけど、メルカリは割と見ることが出来る。
その点でも「楽しむ為の場所」という印象を強くさせるかな。
まぁ単純にヤフオクのが出品アイテム(現在落札可能アイテム)が多いってことも重要だし。
・・・
ともかく、「見て楽しいのは悪くない」けど、「何も残らない」のは生産性が無い。「どうしても欲しい物」で「ヤフオクなりメルカリなりに出品されうる物」が出来たら、あらためて本腰入れて探すって感じだな。
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