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2021年4月15日 (木)

ガンダムとスターウォーズ

先日初めてユニコーンガンダムのアニメを少し見たのだけど、何とも言えない既視感を感じた。

最初はそれがセリフや設定、雰囲気やMSの色やデザインに起因するものだと思っていたのだけど、

 どうやら根底にスターウォーズとの類似性を感じたからのような気がしたような気がしたからだった。

スターウォーズが日本に来たのは、ガンダムの放映されるちょっと前。ガンダムの「ビームサーベル」はまんま「ライトセーバー」のパクリなのは、別段僕が今更言うまでもなく宇宙中のみんなが知ってること。

認識はそこで思考停止していたのだけど、今更ながら考えてみるに、

・スターウォーズも時々作られていたけど、当時からガッツリインターバルを経て近年完結した。ユニコーンは完結ではないけど、SWエピソード7の頃に「ウチもやるか!本気で!」と企画が立ち上がった可能性は、結構高そうな気がする。

・デザイン的に、スターウォーズ初期三部作で人気だったデザインは、中期三部作によって大きく舵取りされ、結果ファンからは大いに不平が漏れた。しかし最後の三部作では、初期のものに類似するデザインが多々見られ、ミレニアムファルコンやXウィングと言った「名機」の復権にもなった。

ユニコーンもまた、「バージョンユニコーン」として、多くのMSが1年戦争時代からリバイバルされている。「赤い彗星」「連邦の白い悪魔」は、つまりは「ダースベイダー」であり「最後のジェダイ」。特に「最後のジェダイ」は、そもそもルーク・スカイウォーカーの肩書きだったと思うが、まんまとレイに引き継がれた。

ユニコーンの主役はアムロではないが、年齢的には近い少年。その上、

 父親が開発したロボットに乗る。

SWのネタバレを書くのもどうかとは思うが、「その点」でも大いに「似たニオイ」がする。さらに、相手がシャアであるかのような演出にベイダーの影を落とすベンを持って来たり、「赤と黒」の違いはあれど、キーとなるカラーを初期作から引っ張ってきてる点も近い。

全体的に見ればSWもガンダムも群像劇である点で共通しているし、ミネバ様とレイアやハンソロなど、初期作からの「遺伝子」を引き継いだ「続編」としての立て方もソックリ。

元々は「隠し砦の三悪人」をベースに「ルーク、R2、C3」という役柄が固まった点に関しては、ガンダムで相似するところの「アムロ、カイ、リュウのガンダム、ガンキャノン、ガンタンク」。ジャンルがSFであることや、「連邦vsジオン」、「帝国軍vs反乱軍」という構図、ニュータイプとジェダイの超常的な力とその扱いに至るまで、

 富野監督、スゲェ影響受けやすい人だったのかな

と思わずには居られなかった。

さらに言えば、劇場版での音楽の使い方の上手さは、まさに海外映画のそれを上手く取り入れていたようにも思うし、要所要所でメインのキャラが死んだり、

 あまつさえ死んだあと「ララァにはいつでも会える」とか

商売として、プロダクトの活かし方、盛り上げ方の上手さも、これはマネではないとは思うが、とても似ていると思った。

スターウォーズの前にスターウォーズは無かったが、ガンダムの前にガンダムも無かった。40年前のデザインが今でもファンの心を掴み、40周年過ぎても新製品がリリースされる。

 強いて言えば「レゴ化されてない」くらいしか共通しないファクターは無いのではないか?※言いすぎ

立体物として、コレクション要素の高いアイテムを多数リリースし続けているし、例えば初期三部作をCGを織り込んで焼き直した点も、オリジンとして焼き直したガンダムにも通じる。年式はどちらが先でどのくらいズレていたのかはわからないけど。

ハンソロを主役に据えたスピンオフは、「青い瞳のキャスバル」としてシャアを主役に据えたスピンオフで呼応してるようにも思えるし、、、てか、

 そもそもここまで大きなIPは、必然的に「そうなっていく」もんじゃないの?

と疑問に思う人も居るかも知れないが、存外そうでもないと僕は思う。

・ハリーポッター&ファンタスティックビースト
・ワイルドスピード

これらはまだ年式も浅いけど、パッと見てガンダムと類似性を感じるところはあまり無いように思う。年式的に近い歴史がある作品としては「007」が思い浮かんだけど、これもジャンルは全然違う。同じSFという括りで「エイリアン」「スタートレック」「ターミネーター」「スーパーマン」を考えても、

 主人公、ライバル、群像劇、商品展開など、スターウォーズと比べて類似性はかなり希薄だと思う。

・・・

我ながらなかなか面白いところに気付いたな、と思う一方で、今後のガンダムがこれまで同様スターウォーズの後を追う展開になるとしたなら、

 勢いスピンオフ作品の量産へと繋がっていくのではないか

と想像したりもする。キャラクターたちにはキャラクターたちの一生があるわけで、

・若かりし頃は結構ヤンチャだったドズル閣下やスレッガー

・学生時代モテモテだったダイクン兄妹

・意外と夫婦仲が良いコバヤシ夫妻

なんかも、ギャグやパロディではなく、作品としてリリースさせる選択肢も、「無くはない」んじゃないかと思ったりするのだ。

てか、エヴァの完結を見たからじゃないけど、物語にはいくつもの選択肢があっていいと思う。スレッガーもララァも死なないでもいいと思うし、エアリスとクラウドがくっつく未来があってもいいと思う。スターウォーズではそうした「if」の世界はあまり描かれてないけど、

 サブカル大国日本が誇る、最強クラスのIP「ガンダム」なら、ファンはいくらでも付いていくんじゃないかな~

と本気で思うのだ。

メガサイズのシナンジュ出ないかな~。

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