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2021年5月 6日 (木)

独り言、、というかカメラのこと

マイブームというのはあるもので、時にMMO(FF14)、時にMO(モンハン)、時にソシャゲ(FFBE)、時にサンドボックス(テラリア)、、、全部ゲームだな。まぁアニメをガッツリ追いかけるシーズンもあれば、映画ばっかり集中して見まくる時もある。お笑いの時もあるし、カードゲームの時もある。マンガとかドラマの時も。

最近興味の温度が急速に上昇しているのが、プラモ、、、ではなく、

 カメラ。

別段一眼レフが欲しいとか、グラビア撮影したいとか言うわけではなく、プラモ撮影の延長で始めた「デジラマ作り※デジタルのジオラマ」が存外楽しく、誰ひとり読者様が付いてこなかったとしても、

 マイロードを疾走したい感じ

なのだ。

●ガンダムフィックス「GUNDAM FIX」

2000年頃に出たカトキハジメの作品集。どっちが先かわからないけど、「フィギュレーション」として玩具化されたシリーズは人気を博した。

正直僕はトイよりこの本の写真の方に心が奪われた。氏のあとがきを昨日あらためて読み返して、「なるほどだからか!」と強く共感したので、未承諾だけど一部抜粋する。

「私がガンダムに夢中になったのは、もし現実にガンダムがあったらさぞかしエキサイティングだろうと、様々なイメージが喚起されるからです。しかしながら、ずっと疑問なのは、みんなも私と同じように、ガンダムが実際に街の中にいたらどんなふうに見えるか、イメージを広げているのだろうか?アニメの画面で観たそのままのビジョンに踏みとどまっているのではないだろうか?ということです。アニメーションやプラモデルのイメージだけで事足れりといしている人がいたら、その人はせっかくのガンダムの魅力を十分にあじわえず、その分だけ損しているのではないだろうかと、気になってしまいます。

それだったら、私に思い描けるイメージをなるべく具体的に描いてみよう、そうすれば、それをきっかけにして、これまで気付かなかった巨大ロボットの面白さに気付く人が出て来るかもしれない・・・。」

「一部」というには長くなっちゃったけど、これは本当に僕に「響いた」。と言うか当時も凄く響いていたからこそ、20年以上経っても燻り続けていたわけだけど、

 ついに時が来たのだな、と。

スマホカメラの性能向上、プラモ熱の再来、パソコンとの親和性、インスタやLINEというネットワーク環境、、、いろんな条件が重なって、以前は作りたくても作れなかった「現実世界のガンダム」を作り出せるようになった。
※まだまだ拙いけども

工事現場を見て、青空を見て、電車の通る高架橋、夕焼けに染まる雲、毎日通勤で通る道沿いにあるあの建物の高さは、ザクで言えばちょうど手を伸ばしたくらいかな、、、。

 僕の目にモビルスーツが見えるようになってきた。

もちろんカトキ先生のように「描いている」わけじゃないので、壊れたビルや、プラモでは再現不可能なポージング、光の反射ディティール等々、僕がやりようがない領域は多々存在する。

それでも、「僕の見ている世界」と「手元にあるガンプラ」は、この本の中にはないのだ。「現実世界にガンダム」の楽しさは、

 本の中から飛び出して、僕の中に入ってきた。

僕には技術もないし、最新のカメラやソフトも持ってない。手持ちの道具を使いこなせる知識もない。でも、

 好きな物を好きだと判断出来るセンスはある。かっこいいことをかっこいいと思い、リアルに見えるものをリアルだと感じる感性がある。

あとは、それに寄せていくだけだ。

●GalaxyS10のカメラ

普通に撮っただけで、風景写真がどことなしかイイ感じの「エモさ」を醸しだしてくれる、なかなか高性能なカメラを搭載しているマイスマホ。これまでもいくつもの「ニヤニヤガンプラ写真」を僕に見せてくれたのだが、

 最近はどんどん欲が出て、上手くピントが合わないジレンマに囚われたり。

ガンプラは基本小さいもので、さらに言えば「立体物」なので、例えば平面の絵や、厚みの薄い花を撮るときと比べて、「奥行きによるピンボケ」が発生しやすい。風景写真なら、何十メートルも距離があっても、どちらにもある程度ピントが合った写真になるのに、プラモだと僅か10cm、いや、5cmでもピントは大きく崩れるし、周りの明るさによっては、いくら画面をタッチしても全然ピントが合わなかったりする。
※被写体までの距離が近すぎるわけじゃないのに

そこでふと思った。

 もっと出来るんじゃね?コレ。

これだけ高性能なカメラなら、設定を追い込むことで今まで出来なかったことが出来るようになるかも知れない。

設定の中にある「プロ」を開いて、いくつか触ったりネットで調べた結果、、、

 クリスはいろいろスキルアップした!(♪ピロリン)

メニューを軽く説明する。Galaxyじゃなくても似た名前の項目があれば、参考になるかも知れない。もちろん「ガンダムの写真を撮らない」人にも。
※項目は「その他→プロ」の中

・ISO/A640

・A1/20 F1.5

・標準

・AF

・WB/A4600K

・+-/0.0

こんな感じの文字とアイコンが表示されるのだけど、最初はさっぱり意味がわからなかった。「WB?ホワイトベースがなぜここに?」ガンプラ脳である。「AF?アナハイムエレクトロニクス?あ、それはAEか」ガンプラ脳悪化である。

知識にも誤りがある可能性が高い。と言うか間違ってるから一切信用するな!オレを見るな!ハゲを見るな!!

ふぅ。説明する。

・ISO

 今は無き使い捨てカメラにもあった「400」とかの数字。覚えてる人も居るかも知れない。これは「明るく撮れますよ値」だ。そして同時に「荒くもなりますよ値」でもある。ISOを上げれば上げるほど明るく、荒くなる。明るければ白が潰れやすくなるけど、ほのかな明かりも捉えやすくなる。ガンプラ撮影ではあまりいじらない。

・A1/20 F1.5

 シャッタースピード。つまり「印画紙に何秒光を当てますか値」。これも長ければ長いほど弱い光でも焼き付くし、動いてる車のヘッドライトとかだと「糸を引いたり」する。短ければ短いほど一瞬しか光を当てないので、明るい被写体じゃないと写真は暗くなる。でもその分動きの一瞬を捉えるので、動いてる被写体でもブレにくくなる。

「F1.5」は、たぶんレンズのカバーを「どれだけの範囲開けるか」。1.5か2.4の2択で、普段はオートで問題無いけど、大きく開ければそれだけ光がたくさん入りやすくなる。大きく長く開ければ、「たくさんの光を一度に長時間入れる」写真になる。

・標準

タッチすると、色温度、色合い、コントラスト、彩度、ハイライト、シャドウのメニューに切り替わる。つまりは「色調補正を撮る前にやる」感じかな。これは基本あとからフォトショでやるので、ここではいじらない。

・AF

これがガンプラ撮影で最も重要になる「オートフォーカス」。ボケずにごめんなさい。「おおっとフォカす?」とでも言えばよかったのか!?なんだよ「フォカす」って。

通常はオートになっているけど、まずこの画面を開くと、小さい□がいくつも画面内に現れる。これは、「この□にピントが合ってますよ」という意味。

この状態でスライダーを動かすと、今度は□が消えて、被写体に緑の縁取りが表示されるタイミングがある。この「緑の縁取りがある状態」がそこにピントが合っている状態。右は遠景、左は近景にピントが合うので、つまり一番左までやっても緑フチが出ない時は、被写体が近すぎるってことだ。

前述の「暗すぎてどうしてもピントが合わない」時は、これを使えば強引に合わせられる。そしてさらに、、、

 同じ角度同じ被写体で、「手前のライフル」と「奥のモビルスーツ」それぞれにピントを合わせた写真を1枚ずつ撮った後、PCでトリミングして合成することで、「武器も本体もピントがあった写真」を作ることが出来る!

まぁホントは三脚とかタイマーで撮った方がより精度は高まるのだろうけど、多少のズレはフォトショが何とかしてくれる。

これに気付いた時は「これか!!」と思ったね。

以前ドムの写真を撮った際、手前のバズーカとドム本体のピントがどうしても同時に合わず、デジラマ化したときも「さらに遠くにある背景はピントが合ってるのに、手前のバズーカがズレている」と言う違和感がどうにもイヤだった。

でも、このワザを使えばそんな違和感からもオサラバだ。

フォトショにしてもカメラにしても、「ぼかす」方が「合わせる」よりずっと簡単だ。だから、とにかくピントを合わせた写真を最初に撮る必要がある。ピントを合わせるに、普段は画面をタッチして慌ててシャッターを切ってたけど、このマニュアルフォーカスを使えば、そんな焦ることも無くなる。さすがプロ設定だ。

・WB/A4600K

たぶん最後のKは「ケルビン」だと思う。つまり温度。4600度!?随分熱い気もするけど、ケルビンは273.16分の1度らしいので、実際は16.84度くらいってことか。

これは、色温度を操作するメニュー。上げれば熱い火星の砂漠に、下げれば氷点下の南極のシロクマになる。ああもちろんおおざっぱだ。

あんまいじらない。

・+-/0.0

イマイチよくわからないけど、スライダーをいじると単純な明るさが変わる。ISOをマニュアルにするとグレーアウトして変えられなるなるので、「単純に暗くしたいだけ、でもISOはオートで」と言う時に使うのかも知れない。これもいじらない。

・・・

話が飛ぶが、

・カメラの使い方

・フォトショの使い方

・IrfanViewなど別のソフトとの絡め方

この三つと、こないだ書いた、

・背景とプラモの角度※特に上下角

・光源の位置と光量※時刻も重要。影の長さとか

・色調の馴染み

この三つ。そしてあとは、

 被写体の魅力!

プラモだけじゃなく、背景がイイ感じであることが凄く重要。ああ誰かビルをひとつ半壊させてはくれまいか。そしたら「かなりイイ感じの背景」が撮れるだろうに<無茶を言う。

そして、

 目指すゴールをひらめく創造力

これも重要。ただ日常の中に「置くだけ」でも、リアルなガンダムにはなるかも知れない。でも、お台場の1/1立像を見て思うのは、

 「本物だ」

ってこと以上のことはあまり無いのではないか。もちろんそれが一番重要でインパクトのあることに疑いの余地はないのだけど、

 あれに物語はない。

まぁ「作った男達の物語」はあるだろうけど、、、。

良いジオラマというのは、その中にストーリーが見える。兵士達の会話や、MSの壊れたいきさつ、時を経て錆びて劣化したパーツや、切り取られた戦闘の刹那、、、。

 デジラマにもそうした物語があった方が、よりかっこよく、「深く」なるはず。

ただ撮るだけじゃない。ただ重ねるだけじゃない。「その先」にある言葉を想起させる一枚を目指したい。てか、言葉にすると仰々しいけど、つまりは、

●クリスの濃い部屋出張版~あれ、コアファイターじゃね?~
https://crisdeep.blogspot.com/2021/05/blog-post_2.html

シンプルな写真でも、そこに一言加わるだけで、妙なリアリティを生む可能性がある。もちろんそれがより凝った写真ならなおさらだ。

日々精進。プラモの技術よりこっちのが「より低コスト短時間で、ハイパフォーマンス」を生み出す気がするんだよな。

みんなもやろう!楽しいぜ?▲▲▲。

-----------

追記。友人のO澤氏が、「一眼レフなら撮れますよ?」とサラリと、そしてバッサリと言ってきた。ギャフン。

調べて見ると、前述の「F値」というのが、一眼レフだと「20」とかまで上げられるらしい。これは「絞り値」とも呼ばれていて、上の僕の説明はいささか間違っていたかも知れないのだけど、

 これを20にすると、被写界深度がガッツリ広くなり、「ピントが合ってる奥行き」が長くなる。

つまり、銃の先から、本体の後ろに立ってるもう一体まで、ピントがガッツリ合った写真を撮ることが可能になる。

ちなみに、僕のスマホのF値は「1.5or2.4」で設定可能だったのだけど、この「2.4」という数字も、スマホの中ではかなり高い方みたいで、

 ある意味「スマホ写真の限界」だったのかなぁと。

でも逆に言えば、前述のような合成ワザを駆使することで「スマホでは撮れない写真」を得ることも出来るわけで、

 オレってば、「考える葦」だなぁと自画自賛する次第だ。

てか1万円くらいの安いデジカメでも、F値が高いものがあればいいんだけど、調べてもなかなかそこまでのスペックは書いてないんだよな。それに、もしあったとしても、カメラはスマホ以上に重いから、「片手で持ってシャッターを切る」のはたぶんムリ。そう考えると、現状のまま抗う方が、コスト的にも体力的にも性に合ってる感じなんだよね。

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