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2021年7月17日 (土)

竜とそばかすの姫

今日(7/16)が公開日で、見るつもりだったので見てきた。

事前情報はCMを2、3回見ただけ。相変わらずの細田節だろうと思ってたけど、、、

 案の定そんな感じだった。

見始めてすぐ感じたのは、細田守と新海誠は、二人とも商業アニメの勇でありながら、そのアプローチが全然違うということ。

新海誠は、アニメに「情緒」があり、「作品性」が強い。細田守は、あくまで僕の印象だけど、商売として成立する損益分岐点をきっちり把握して、量産出来る体制を整えつつ「商品」をリリースしている印象があった。

ちなみに庵野監督は作品性どころか「趣味性」が強く、そこに共感出来る「深さ」が彼の魅力かな、と。ある意味宗教に近いみたいな。

ただ、僕はミーハーであり、ハリウッド映画が大好きな人種。商品としてリリースされようと、それが面白ければ全く問題はない。むしろどんと来いってくらいだ。

 「竜そば」はまさにそう言う映画だった。

クリスの評価としては★★★☆か、おまけしてもう1点付けるかというところ。

ネタバレ一切無しで言うのは難しいけど、

 何も情報を得ずに言っても、見てるそばからいろんなことを意識せざるを得ない

そんな映画だった。まるで映画の方からネタバレされているような。
※意味わかんないでしょ?大丈夫わかんないように書いてるから

僕はほぼほぼ情報無しで見に行って、結果この評価と満足が出来たので、もし見に行くなら、やはり何も見たり読んだりせずに行くのを強くオススメします。

 「相変わらずの細田守作品」

それを期待してる人ならそう強く裏切られることもないと思いますです。あ、逆に見ようか揺れている人が一番気にしてるであろうことも伝えておきます。

 サマーウォーズと比べてどうか。

ハイ、当然サマーウォーズの方が面白いです。ただ、感動の最大値は、僕は竜そばの方が高かったかも知れない、もしくは近似値まで上がりました。

 まぁその程度の期待で見に行くのがちょうど良いのではないでしょうか。

・・・

以下ちょっとずつネタバレに入りますがその前に、、、

予告の一言感想。

・アイの歌声を聞かせて

アンドロイドの女の子が高校生と友情を紡ぐ感じ。監督は「サカサマのパテマ」「イヴの時間」の人。とっても青春臭が強く、地雷と紙一重。でも面白そう。

・ヴェノム2

普通に面白そう。正式なタイトルは違います。

・アーヤと魔女

吾朗が監督のジブリ作品。初のCG映画で、どう見てもジジだろって言いたくなるキャラや、まるでどこかで見たことがあるようなキャラがてんこ盛り。しかしよくCGで作ろうと思ったなぁ。もちろん観に行く気はない。

・妖怪大戦争

寺田心クンが、神木隆之介君の立ち位置になって三池崇史監督が作る妖怪映画。それ以上でもそれ以下でもない。子供が小さいなら一緒に連れて行っただろうけど、当然行く気はない。テレビでやってたら見るかもくらい。

・鹿の王

原作はノベル。ファンタジー世界でウイルスがはびこり、その特効薬になりうる血液の持ち主の血の繋がらない親子の話。音楽がイイ感じで、IGの安定感がにじみ出てる。結構面白そうだけど、見に行くかと言われたらたぶん見に行かないかな。

・・・まぁ予告はそんな感じ。あとしんちゃんとか、すみっコとかはいいか、と。

で、

 竜そばのネタバレ感想に、、、

まず掴みがスゲェ良かった。精細感が高く、テレビモニターではブルーレイクラスの解像度を持ってしてもこの迫力を出すのは難しいだろうな、という「絵と音」の迫力。高精細な水彩画を思わせる新海作品と違い、完全なCGで「持って行く感じ」が細田クオリティ。また、

 このときの歌が相当イイ。

と言うか、この映画ではかなり「歌が上手い」というのがキーになっているのだけど、実際問題本当に歌姫と呼べるようなキャラを構築するのは凄く難しい。本当の歌姫なら、現実世界でもそれで成立してるはずだから。

そのズレをどうごまかすかだけど、本作はCGの演出でかなり上手くごまかせてたと思う。

しかし、その後立て続けに「泣きの細田」が。

細田作品と言えば女の子が泣くので有名だけど、今回もきっちり数回その場面があり、

 それ、ホントに要るのか?

と思ったり。まぁウーの白いハトみたいなもんなのかも。

ただ、そこまで涙を引っ張らなかったのは○。

個々のキャラはサマウォ並に立っていて、親友の有能さは、主人公の辛さをかなりキレイにサポートしてくれているし、幼馴染みで「死ぬほどイケメン」の「シノブくん」のかっこよさも相当なレベル。

 そらみんなから恨まれるわ

とシミジミ思ったり。

「U」という仮想現実世界は、「デジモンアドベンチャー」の頃からの十八番であり、サマウォの時よりさらに磨きが掛かった高精細な迫力を存分に見せてくれる。今回は「ジョン」だけで「ヨーコ」は出てこなかったみたいだけど。

途中で、「どう見ても美女と野獣、、、あ!だからベルか!」と気付かされ、さらに追い打ちを掛けるようなアングルでのダンスシーンは、ともすればバッシングの対象になるのでは?と思ったり、でも、

 ぶっちゃけこれだけ重要なシーンなのに、ちっとも感動出来ない音楽で無念。

音楽は正直もっともーーーっとメロディアスでフックの強いもの「ばかりに」して欲しかった。何というか、僕的に合格点なのは、

・オープニング

・素顔での歌

この二つだけ。二つ目は、今思い返してもトリハダがが立つ。最初曲調だけでは微妙だったのが、終盤のジョンを絡めた演出で、

 まんまと持ってかれた。

映画の前にトイレでトイレットペーパーを畳んでポッケに入れて置いて良かった。見に行くなら、ハンカチやティッシュは必須レベルですぞ!ってネタバレの中で書くことじゃないか。

終盤のたたみ方も上手かったけど、正直ケイ君の年齢が不詳だったのがちょっと気になった。あの子は子供なのに竜みたいなオッサンキャラが安定し過ぎじゃないの?とか、シノブくんと三角関係になるの?とか。あと、Uのアイドルみたいな女の子のリアルは一体誰だったの?知らない子?とか。

一番良かったのは、学園のマドンナが体力バカに恋してる設定&シーン。ニヤニヤしながら見れた数少ないシーンであり、

 カップル成立の瞬間が見れる幸せ。

しかし、ベルの正体がさえないあの女の子ってことになったら、学校とかクラスとかどうなるんだろうってワクワクが、きっと見た人みんなの中に湧きまくるんだろうな~。竜は竜じゃなくなるのかとか、シノブくんと付き合う≒釣り合いが取れるのはむしろ「すず※主人公の名前」だけって感じになるのかなぁとか。

世界のキーパーソンが全て一堂に会してるサマウォみたいな痛快さは無かったけど、気持ちを煽るクライマックスの音楽は、ピーク時サマウォと比肩してたと思うし、最近は涙が嫌いで敬遠してた細田アニメだけど、見に行って後悔は全く無かった。レイトショー1100円は十分元が取れたって感じだったな。

 やっぱ★★★★にするわ。

てかOPの歌がまた聴きたいなぁ。てかあの映像があってこそかもな~。

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