デジラマ背景の話~その3~
今日から具体的な話。
●実在の風景でなくてもいい
今まではリアリティを重視する意味でも、実際の景色風景写真にプラモを、それも出来る限り自然に見えるように配置することを重視して作ってきたのだけど、ネットの背景は必ずしもリアルなわけではなく、むしろ「エモさ」「情感」に訴えるモノが少なくない。一枚の「写真」として成立しているモノに、プラモを重ねるというのは、
ある意味ノイズにも似た部分がある
ただ、デジラマも必ずしも「リアルだけが価値がある」わけではないわけで、多くのモデラーが作るような「プラモ主体」の作品があっても当然イイ。
そこにオリジナリティを盛り込んで行ければ。
例えばそれは「シルエットだけ」のものかも知れないし、ゲームや絵から切り取った写真かも知れない。でも、いわゆるジオラマと違うのはその精緻さであったり、「空気感」であったりするわけで、
それを自分なりに咀嚼して形に出来れば、それはそれでいいのかなぁと。
画面が真っ赤に染まってる戦闘機の写真。戦闘機を消すのは容易ではなく、かつエフェクトも何とか活かしたい。さらに言えば、MSは戦闘機より大きく、元から写真にある兵士をそのまま使ったのでは、縮尺の点で大きな違和感が残る。
プラモはRedさんからの提供写真で、何枚か送ってもらった中からチョイスした分、違和感は少なかったが、それを活かすには、
背景を相当描き直さなきゃならなかった。
つまり、
「絵を描かなきゃならなかった」。
僕は絵心があるかないかで言えば、決してある方ではない。が、極端に無いわけでもない。子供の頃は普通に図工の授業で問題無い程度の絵は描いてたし、描くことそのものが嫌いじゃないというのも大きい。
でもこのところとんとご無沙汰してたりもするわけで。
結局光や爆発のエフェクトと、グラデを適当かつ大胆に配置して「何とか形にした」のが、7/28のインスタに上げた「ブルーディスティニー改」。ホントはここに貼った方がいいのだけど、ごめんなさい今は時間がない。
見てすぐ感じるのは、
・爆発なのに壁が壊れてない
・爆発なのに銃口がそっちを向いてない
・爆発なのに近くに人が居る
・爆発のエフェクトとしては不自然
つまり、正直完成度としては低いものになってしまった。
でもだがしかし、
昨日の試みが今日活きるのが、こうしたデジタル加工の世界だと最近改めて感じる。以前は頻出した操作ミスが徐々にではあるが減ってきたり、
以前はやろうと思わなかった「手描き」に、今日挑戦してみたり。
例えば、
以前なら「太陽光」に凄く固執し、こだわっていた僕だけど、先日ニヘイさんという方の作った「室内光デジラマ」を、何とか太陽光に見せられないかの試行錯誤を始めて、徐々にではあるけど「寄せられるようになってきたと言えなくもない、、、気のせいか?」って感じになってきた。
・コントラストをきつくする
・色調の彩度を抑えめにする
・色温度(トーン)の調整に気合いを入れる
これだけではなく、もっとガッツリと、、、
・プラモの下半身(影の部分)には15%くらいの透明度で黒のグラデを複数回なでるように入れる
・プラモの上半身(光が当たる方)には、室内灯よりも太陽光に近い「黄色めのグラデ」を複数回なでるように入れる
・レベル補正で明るい方と暗い方それぞれのコントラストを微調整
・それでもダメなら、影の部分を範囲指定して「そこだけ明るさを下げる」
そう言う知識ってのは、たぶん本とかネットとかにもあることだと思う。でもなかなか見つけられないし、
ガンプラを使ったデジラマ前提では書かれてない。
何ならハイライトで白を描いてもいいとすら今は思っているし、逆に室内灯による白いハイライトは、地色を透明度を下げて「塗りつぶしたり」する。
全体の色調補正だけで何とかしてきたのが、最近は部分的かつ物理的な改ざんを使ってでも、「寄せる」ようになってきた。
それってつまり、、、
「絵を描く」のに凄く近いこと
なんだよね。
・・・
SFにあるような宇宙基地の内部を飛行する戦闘機。その背景はCGでキレイに描かれ、ところどころが光ってる。
壁の絵を描くのは無理でも、光ってるところだけなら僕にも描けるかも知れない。
範囲指定をして輝度を上げ、その周囲に拡散したようなエフェクトを付ける。
以前の僕なら想像すらしなかった出力が、背景と経験とひらめきによって現実味を帯びてきているのだ。
つってもそれがいきなり成功してかっこいい作品になるとは限らないんだけどね!
続く。
PS.やっぱり上で書いてた「赤いヤツ」を貼り付けてみた。つっても元画像がないからあんまその差がわからないとは思うけど。
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