ワンダーウーマン1984
最近デジラマが忙しく、動画視聴がおろそかになっていたので、何となくネットフリックスを覗いたら、
WW84
なんぞ?と思ったらガル・ガドットが。いきなり腰を折るけど、スカ子にしてもガドットにしても、若い女の子がアメコミのメインキャストってのは、なかなかハードルが高いよなぁと。男性と比べて劣化が目立つし、言っても20歳程度では役者としての力量が心許なく、でも魅力は若さの裏付けが求められたりする。
よくやってると思う。
僕がガドットを初めて見たのはワイルドスピードMEGAMAX。2011年だから今から10年前。
その時から既に完成されてたし、魅力も強烈にあった。
てか、何が凄いって「安定したルックスになる30代ではなく20代から台頭したこと」。ただのグラマー担当じゃなくて、演技とかスタイル維持とか、トータルで凄まじい努力と才能があったことに疑いの余地がない。てかこの作品でも前作に引き続き恋仲になる、、
クリス・パインの方がむしろ老化を感じちゃったくらい。
まぁ実年齢的にクリスパインが5歳年上みたいんだけど、
※ガドット35歳、パイン40歳映画当時推定
男優の40歳って、、、トム・クルーズだとマイノリティリポートの頃だよ?
ってトムでは相手が悪すぎるかさすがに。
ともかく、
ガドット、全く劣化無し。そこに感心したのが一番。
あとは、
スケールの大きな話だった。
何て言うか、地球規模の話ってのはまぁ良くある話なのだけど、その中でも「実感性」がある話で、シチュエーション的にもなかなか面白かった。
・どんな願いでもひとつだけ叶う石
その石に触れて願うと、どんな願いでも1つだけ叶う。ただ、
その見返りに大切なものを失う、、とは説明書に書いてない。
なかなかな設定。てかネタバレになってた。ごめんなさい。あともう一個強烈なネタバレルールがあるのだけど、、、それに触れる前に、ザックリ評価。
クリス評価は★★★。
ストレスがあったのはワンシーン。そこでちょっと飛ばそうか迷ったけど、10秒ほどで乗り越えて、それ以外は問題なかった。
正直前作も本作も「ほぼ永遠の命を持つ主人公ダイアナ」なので、普通の人間が恋人であり続けるわけもないし、恋仲になったとしてもその結末は想像が付く。キャプテンマーベルみたいに「見た目が人間なだけ」な宇宙人と比べるわけもないし、
※マーベルには全く男性の影が見えないのだけど、映画見たら違うのかしら
展開としてストレスが薄くても、結末が絶対的にハッピーエンドになり得ないのが、ワンダーウーマンの枷みたいなもの
と思った。まぁどんなアメコミヒーローでも、大概はどこかにマイナスの溜めをはらんでるのが普通。あとはそれをどう見せるかだけなんだよな。どうしても許せなければガッツリ飛ばすし、、、てかマイナスの溜めがほとんど無いのって、
Mr.インクレディブルくらいじゃない?
あのパパはホントに良かった。浮気を疑われてもモノともしない愛情と正義をバカみたいに貫いて。そう言う意味ではヒックとドラゴンのヒックもいい意味でバカだった。
調子に乗らず、謙虚で真っ直ぐな正義感。
でなければハンコックみたいな「最初からやさぐれ」とか。ハンコックも完全なハッピーエンドではないけど、キャラは前向きで良かった。
本作のダイアナもしかり。
やはり力を持つ者は、その力に対して責任がある「そのことを理解し実践しないと」と思う。実践出来ないスパイディとかソーには、やはり全面的に支持は出来ないと思うし、、、まぁそれを言ったらキャプテンアメリカはどうなんだって話だけど、
人柄としては好き。でもキャップって「ポテンシャルが計りにくい」よね。
ダイアナはスーパーマンともタイマン張れるくらい強さを感じたけど、「所詮強化人間」って思うと、、。クリス・エヴァンスだから成立してる気がする。
てか何の話をしてるんだって話。
本作の話に戻る。ネタバレもあるので見て無くて見る予定の人は読むのを止めて下さい。
何でもひとつだけ願いが叶うなら、僕は迷わず「笑顔で老衰。それも正気を保ちつつ」と願う。事故や病気や殺人ではなく、穏やかに満足して寿命で死にたい。それ以上の願いは無いと遙か数十年前から思っているし、
今でも変わらない。
そんな願いがある僕に「何か代償にしてその願いを叶える」とは一体どういうことなのか。
代償によって笑顔が無くなったら、「笑顔で老衰」は叶わない。劇中では主に短絡的な願い事ばかりで、ある意味「叶えやすかった」が、
・ずっと幸せ
・ずっと笑顔
・ずっと楽しく
そんな願いごとだったら、その代償がどんなことであっても「叶わないのではないか」と思ってしまう。
劇中ではクライマックスでほとんどの人が「願いを取り下げる」。つまり、「無かったことにしてもらう」のだけど、中には刹那的に叶えられ、それを無かったことに出来ないものだって絶対あったハズだ。
・ステーキが食べたい
この願いを叶えたあと、その願いをなかったことにするとは、「お腹の中からステーキが出てくる」のか。それとも「食べた記憶が無くなる?」。そして身代わりとして差し出すのは、
どんな軽い願いでも、その人にとって一番大切なモノなのだろうか。
・ちょっと寒いからシャツを一枚欲しい
こんな願いの代わりに「寿命が半分に」なったりしちゃうとしたら、それはいくらなんでも割に合わないし、
クライマックスの前に死んじゃってる人とかも居そう。
でも、
映画を見てるとそんな重箱の隅をつつくような指摘は全く浮かばず、「面白い設定だなぁ」と。だって、
願いを取り消すことが簡単に出来るルールなら、
「死んだおばあちゃんに一目会いたい」
だって、願いが叶ってそれで消えても、、、って記憶も変わるんだろうか。さっき書いたはそのくだり。
悪役も根っからの悪者ってわけじゃなく、みんなの願いを叶え続けたい。叶えまくりたい。子供に「お父さんは凄い」と思われたくてやってたわけで、
「ヒドラとか言う悪の秘密結社」と戦ってた誰かとは全然違うなぁと。
てかワンダーウーマンは前作も大概面白かったんだよな。今作もなかなかだったわ。
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