歌を聴いてる
最近デジラマにかまけてる時間が増えたのもあって、歌を聴きながら作業することが多い。別にプラモでもエクスヴィアスでも、もちろん車の中だって歌を聴く機会を作ろうと思えばいくらでも作ることは出来たと思うのだけど、やはり目の前にPCがあるのが強みなのか、音楽を聴くことが身近になっている。
とは言っても別段最新のヒットチューンを聴いてるわけではない。昔CDからmp3にしたもの、カセットから録音した物もあるし、普通にTUBEで検索して流してる場合もある。
例えば10曲~20曲のセットリストを組み、それをループで流したりすると、これがイイ感じに、
昔を思い出す。
それはつまり、46分とか54分の「マクセルUDI」に録音されたカセットが、オートリバースによって何巡もしている感じ。僕のミニコンポはダブルデッキで、さらに時として120分テープ×2本をフルにループしたりしていたこともあったけど、まぁ普通はアルバム1枚をヘビロテしたりする。
最近聴いた物を少しピックアップして感想を書く。まぁ言ってもアラフィフの戯れ言、昔話に過ぎない。
●ザ・ブルーハーツ
裸の王様、NONONO、少年の歌、キスして欲しい、ラブレター、星をください、青空、人にやさしく、君のためと、今回あらためて良さを痛感したのが、
情熱の薔薇の「サビ以外の部分」。
情熱の薔薇は、ブルーハーツ全盛期からちょっと間を置いてリリースされた、斉藤由貴主演のドラマの主題歌だったと記憶しているが、
※ちなみにオリコン1990年の7位で、たぶんブルーハーツ最大のヒット曲
サビのインパクトが強い分、シングルは「サビが遠くて」Aメロ、Bメロを聴かないとサビに入らなかった。
ある意味サビが待ち遠しい歌だったのだけど、今あらためてしっかり聴くと、
それまでの歌詞の良さに震える。
むしろサビが不要だったのではないか、サビの部分で気持ちが薄れている気すらする。
元々ブルーハーツはメッセージ性の強いパンクロックだったけど、この歌の、
♪なるべく小さな幸せと、なるべく小さな不幸せ、なるべくいっぱい集めよう
この部分とか、ホントに「染みた」わ。ブルーハーツ、今聴いてもやっぱかっこいい。
●氷室京介 JEALOUSYを眠らせて
正直氷室京介はBOOWYのボーカリストとして以上の印象は薄いのだけど、ただ一曲、この曲だけはスゲェ好きだったことを、たまたま耳にして再認識、再確認。たぶんドラマの主題歌で、たぶんバブル全盛期。他に吉川晃司の「にくまれそうなNEW FACE」とか、アルフィーの「シンデレラは眠れない」とかと近い時代だったと思うのだけど、
透明感があり、メロディアスでかっこよく気持ちいい。
意外といっぱいありそうで、そんなにたくさん無いと思うのだけど、他に何かあったかな。
●THE ALFEE
そんなアルフィーだけど、セットリストは結構充実。
メリーアン、星空のディスタンス、STARSHIP光を求めて、恋人達のペイヴメント、シンデレラは眠れない、風曜日君を連れて、SWEAT&TEARS、Rockdaom風に吹かれて
ホントはこれにフラワーレボリューションも加えたいところなのだけど、残念ながらユーロアレンジ版しか持ってない。まぁそれも悪くないけど。
そんな中妙にフックしたのは、「Rockdom風に吹かれて」。
正直時代背景とかは僕らより少し上なので、そこまで強い共感はないのだけど、
♪ When I was young 1969
このフレーズが何とも。若かった頃か、と。僕で言えば1969は1987くらいに置きかえたいところだけど、
若かった頃を振り返るのってのは、ある種ブームみたいなものだよなぁとも。
妙に昔を懐かしむ、昔に愛着が湧く頃ってあるよな、と。でも今はそれほどでもない。なんて言うか、輝いていた頃?青春?
別にイケメンでもスポーツマンでもないから、字面通りの高校時代でもないのだけど、
中学でも小学校でも楽しかったときや友達は居たし、ひとり暮らしの時も特段孤独を感じたこともなかった。てか孤独に関して言えばむしろ高三のときのが感じたかなぁくらいで、結婚して子供が出来て、子供が二人とも家を離れても、特に独りで居ることに違和感も嫌悪感も焦燥感もなく、
まぁ自分は環境適応能力が低くないんだよな~と。
それでも当たり前の話今より若かった頃ってのは厳然と存在する。例え3歳の子供でも、例え老衰間際のおじいさんでも、そのときより若かったときはある。
若さとは何か。若さとは相対的なものなのか。絶対的なものなのか。
相対的とするなら、今51歳なら40歳だって30歳だって若さがあったはずだが、全然そんな感じは無い。絶対的なものなら、例えば11歳小五の時に感じた若さや焦りは、
※小五のときリアルに「もう小五だよどうしよう」と焦ったりした
自分が老いていくことに対する気持ちだったと思う。でも、
世間では中学生、高校生、大学生、、、つまり学生時代、結婚前の次代を「若いと称する」と思う。
楽しかった気持ちは確かにある。でもなんだろ、昔の歌をこうしてしょっちゅう聴いてると、時間が止まるというか、
懐かしくなりにくい?
さっき「昔を懐かしむ」とは書いたけど、ぶっちゃけ僕はあまり学生時代が懐かしく感じない。
懐かしさとは、「途切れた過去を振り返ること」だ。
アニソンをずっと聞かない時間が長いと、久々に聴いたときに子供の頃を思い出したり、当時の記憶が揺さぶられたりして感じる感情。それが懐かしい、だ。
レベッカや渡辺美里を懐かしいと思うのは、それを聞かなくなって久しいからだ。ずっと毎日のように聴いてたら、きっとそんなことは思わない。
オレにとってガンダムは懐かしくないからな。
学生時代も同じ。僕はしょっちゅうことあるごとに高校や中学に顔を出したりしてるし、そもそも生活圏の中にあるから、普段の景色に溶け込んでいる。
過去にならないことを、「若かった頃」と重ねるのは、何か違う気がする。
若かった頃は懐かしく思う頃だ。懐かしく思うのは、
今その当時から歴史が途絶えている友人たちのことだと思う。
When I was young.振り返って思い出す友人たち。高校の同窓会でも会わなかった、中学校の時の仲の良かった友達。見えていた景色、聴いていた曲、遊んでいたゲーム。
あ、曲とかゲームになると、存外懐かしさが薄れていくわ。結局近々で触れてたりするからな。
、、、と言いつつも、
最近はとんと当時のゲームからご無沙汰している。30歳程度の頃なら、結構昔のゲームを頻繁に遊んでいたのだけど、この5年、10年?はまったくと言っていいほど過去ゲーに触れていない。
でも、歳を取ると時間の流れが加速すると同時に、「懐かしくなるスピード」は鈍化する。
遊んでいた記憶のエッジだけが残って、今でもグーニーズやグラディウスのBGMが脳裏に浮かんできたりする。そのたびに更新は止まり、記憶は色あせない。
色あせていくことが許されないから、過去にならない。
ある種「昔取った杵柄に縛られている」のかも知れないけど、別段それで困ることもない。
ただ、残念なのはテレビとの接続を含む環境の変化で、遊びたいと思っても遊べなくなってるゲームが大半だということだ。ネットで探せば動画は見つかるだろうが、遊んでいた手触りまでは再現されない。それはテレビに映ったとしても映像の綺麗汚いもあるし、コントローラもきっと違う。
ハドソンスティックで遊んだドラクエ3の記憶は、記憶の中でしかない。
もっと自由に過去にアクセス出来たら、もっと何でも思い出したいことを思い出せたら、、
まぁそうなったら逆に忘れたいこととかも嫌ってほどリプレイされて、それはそれでツライのかも?
てかオレの場合忘れたいような過去、後悔?は、
全部で5つくらいしかないからな。
普通の人よりは絶対少ないと思う。小学校はひとつもない。中学で1つ。高校で2つ。大人になってから1つ。全部で4つだったわ。てか案外後悔しそうなところで踏みとどまって意図的に忘れたりするからな。
てか何の話をしてるんだ?
でもちょっと楽しかったので▲▲▲付けておこう。
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