デジラマの作り方を訊かれた
僕は特に「秘密にしたいこと」があるわけじゃないので、教えるのは基本平気。使ってるソフトや基本的な使い方、ちょっとしたコツから特に気を付けたいミスに至るまで、相手にその気があれば、思う存分教えてあげてもいい。
相手が日本人なら。
僕に訊いてきたのは、
Can you teach me how to edit?
外国人!
ぶっちゃけ全部英語に翻訳して説明するのはさすがに無理。てか人に何かを教えることそのものは、嫌いでもないし不得意だと思ったこともあまりない。ただ、相手の温度がわからないのは難しい。
簡単に要点だけでいいのか、凄く深くまで詳しく知りたいのか。
それによってテキストも、
2行~1000行の違いが出る。
てかぶっちゃけそんなに詳しく訊きたい人はまず居ない。と言うか、
よほどおもしろおかしく教えない限り、「え、そこまで詳しくなくていいし、、、」ってなるのがオチ。
そもそも同じソフトを持っている可能性が極めて低いし、概念的な?技術ではあるけど、ソフトの操作とかではない、「脳内で処理する必要がある領域」のコンセンサスを取れる自信がないのだよな。
そもそもどう言った意図で「おせーて!」って言ってきてるかわからないし。
僕のデジラマは、「リアル寄り」と「アート寄り」があって、ザックリだけど前者の方が「オリジナリティがある」ように思っている。アート寄り、即ちエフェクトとかフィルターとかを巧みに使いこなす人の作品なら、他にも上手い人は居ると思うし、もっと言うと僕に教えて、と言ってきた方は、
割とアート寄りのポストをしてる。
そう言う意味で言えば、「僕に教えを請う」=リアル寄りのデジラマを作るコツを教えて欲しいと言う意味なのかなぁと思ったりもするのだけど、
接地、光源、境目、ピント、縮尺
これに気を付ける。毎回書いてるけど、基本はとにかくソレ。あと、最近だと、
質感、エフェクト、フィルター
これも上ほどじゃないけど重要。てか「プラモっぽさ」がとにかく抜けきれないと、仕上がりが何とも安っぽくなってしまう。それを必死に消す努力をする感じ?「粒状フィルター」とか「クラッキング」とかで表面を粗くする手もあるけど、精緻さを犠牲にするし、背景との親和性も下がる。
最初からイイ感じのツヤとか、写真撮った時点での光量、光源の影響が大きい。
逆に言えば、それら全ての条件をクリア「しなくても」、特定の条件下ならそこそこリアルな作品を作るのはそんな難しくない。
・曇り空の日に、太陽光で、背景もグレーの場所で撮る
・背景は曇天。ビルとか大きさの比較がない方が楽
・飛行状態で接地を考えずに済むポージング
・ベースでも手でも、「それが見えないように撮る」
・出来るだけ全身にピントを合わせる※カメラやポーズも重要
これだけでそれなりにリアルになる。ただ、その為に切り捨ててるカード、「接地」「光源」「縮尺」「ピント」をほとんど考えない分、「それが整っていることで感じるリアリティ」を上乗せで感じにくくなる。
具体的に言えば、
・地面にきっちり立っている方がリアル→接地
・周囲の影とMSの影の方向が同じ方がリアル。地面に落ちる影も同様→光源
・比較対象物がしっかりあれば、それだけでリアリティが増す→縮尺
・手前に長く伸びた銃身と、奥にある本体全てにピントが合っている方が、「本物っぽく」見える→ピント
具体的なフォトショップの使い方は、環境依存度が高すぎて、あと英語のハードルが高すぎて説明出来る気がしない。ただ言えるのは、
グラデーションツールとカラートーン、明るさコントラスト、彩度、ぼかし(ガウス)はスンゲェ使う。
ぶっちゃけフォトショップエレメンツでは、ダウンロードブラシとエフェクトを少し使うだけ。ブラシだって「派手にはなるけどあんまリアルにはならない」と思うので、
※一部ケムリとかはリアルになるけど
相手がそれらを持ってない場合はどうもこうもないだろうし。
てか、スマホのアプリでもトリミングが綺麗に出来るものはたぶんある。トリミングが綺麗に出来るなら、あとは、
「プラモは外で撮れ!」
「背景も同じ時間同じ太陽の向きで角度を上下に15度ずつズラして5枚くらい撮れ」
あとはプラモがしっくり来るのを5枚から選ぶ。最初から「ガンダムが見える場所」を探すクセを付けていれば、
ネット背景でもピンと来るものを見つけやすくなる。
光源や角度のフィッティングが難しくなるけどね。
てかインスタはテキストのコピペが出来ないからいろいろ不便。LINEならまだコピペ出来る分多少翻訳とかもしやすいのにな~。
まぁ、「おせーて!」って言われる事自体は悪い気はしないぜ。
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