マトリックスリザレクションズ
公開当日は所用で見に行けなかったので、翌日の今日見に行ってきた。お客さんは僕を入れて10人ほど。7番スクリーンは席数420くらいだったと思うので、
最初の土曜でこれしか入ってないとは、、、マトリックスも過去の話か。
まぁ言っても他のみんながつまらなくても、自分が楽しければ問題はない。
で、結果どうだったか(ネタバレ無し)で言えば、、
とにかくわかりにくい!
何というか、「押井守かよっっ!」と言いたくなるほど状況も対応もわかりにくい。これはCMでも顔が出てるからネタバレじゃないと思いつつ書いちゃうけど、
モーフィアスがローレンス・フィッシュバーンじゃない
これは一体どういうことなのか。見てればわかるのか。てか見てる途中では、
実はローレンス・フィッシュバーンなのでは?ウォシャウスキー姉弟特異のVFXで、顔を変えてたりするのでは?
冷静に考えればそうする意味がわからないのだけど、まぁともかく。
てか見に行く予定の人は、感想を全て見ずに見に行けばいいと思うし、「クリスの考えるネタバレじゃない話」に興味がある、もしくはどのみち見に行くつもりはない、と言う人はこのまま少々読み進めて下され。
まずは、僕が考えるネタバレじゃない部分の感想箇条書き。
・キアヌもキャリー・アン・モス(トリニティ)も歳取ったな~
スゲェそう思った。アゴが二重になって、「おっさん」な感じがスゲェ増した。何というか、「半分じいさんに足を突っ込んでる感じ」がするほどで、トリニティも「おばあちゃん」って感じ。おばさんじゃないくらい歳取ってしまってて、
正直残念。
トリニティとは別のヒロインがメインでひとり立ててあったけど、正直この子もイマイチかわいくない。と言うか、「ファン・ビンビンをかわいくなくした感じ」の中国系の子で、アクションは出来たのかも知れないけど、ルックスだけだと、
正直失速。
ネタバレになるのでここでは触れないけど、ほとんどの人が新キャストって感じで、
マトリックスは言っても20年も前の映画なんだなぁ
とシミジミ。日々時間の流れが加速する毎日だけど、僕が51歳なら、
20年前に僕より10歳年上な人は61歳になっている計算。
そりゃ歳も取るわ。仕方ない。
・ハッピーエンド
一応これは「前三部作の完全な続編」という位置づけだったのだけど、見始めてしばらくは結構な「混乱ワード」が矢継ぎ早にすり込まれ、「これって本当にマトリックスの続編なの?」と言う疑問や、そもそも、
これってウォシャウスキー姉弟の作品なの?
と言う違和感が体を貫きまくる。結果として「そう」だったし、後半はそれを感じさせるシーンがいくつも出ては来たけど、
とりあえずここからさらに続編を作る感じじゃなさそう。
なので、、、
・スタッフロールの最後にワンカットある
ので、席を立たずにそれを見てから、と言いたい気持ちと同時に、
そう大したシーンじゃない=マトリックスVを示唆するようなおまけカットじゃない
ので、「マトリックスIV」とも呼べるこのリザレクションは、これ単体でハッピーエンド、終了したと受け取っていいと思う。
・音楽は大したことない
ぶっちゃけ過去の作品も映画音楽としては特筆するような印象がゼロだったので、今作もそこは期待してなかったけど、
案の定全然記憶に残ってない。
まぁ映像的なインパクト重視のシリーズでもあるけどさ。
・眠くはならなかったけど、、、
クリス評価は★☆くらいかな~。一言で言えば「面白い映画とは言えなかった」。これはあくまで僕の感想なので、話半分で聞いて欲しいとは思うけど、
ヒロインがかわいくないor歳を取ってしまっている
主人公も歳を取ってしまってて、殺陣の切れ味がない
→CGで加工するにしても、「美しさ」に欠ける
ほぼ完全に終わらせていた話を、強引に「大作風」にして脚本を書き足してるので、説明的なシーンが凄く多く、またそれが異常にわかりづらいので、ちょいちょい「全ての感想の最前列に???が表示されてしまう」。
面白いとか楽しいとかワクワクとかドキドキとかではなく、「???え???」みたいな状態になる時間が凄く長かった。
また、ザックリだけどスロースターターで、話が動き出すまでにも結構な時間が掛かったし、
※それは一作目でもそうと言えばそうだけど
話だけでなく、アクションシーンも「何をやってるかわからない」、ズバリ突き刺すように言ってしまえば「雑な印象を与える」シーンが結構多かった。
マトリックスと言えば「凄い映像表現」が印象深いのに、本作のアクションは大半が「何がどうなってるの?」って感じで置いてけぼりになってるような。もちろん僕の理解力不足もあるとは思うけど、それも踏まえても、
特に新鮮みも感じなかったし、凄みもスタイリッシュなかっこよさもほとんど感じなかった。
そう、
このマトリックスは、「スタイリッシュじゃなかった」。
ローレンス・フィッシュバーンと、キャリー・アン・モス、そしてキアヌ・リーブスという、
ただ三人が立ってるだけで絵になるようなスタイリッシュさがあったのに、一人はキャストが変わって、二人はおばあちゃんとおじいちゃんな感じ。さらにアクション関連はどこかごまかし気味というか、以前のものをまた使ってると言うか。
残念。
正直予告の時点ではかなり面白そうだったけど、「面白そうだけど面白くないかもな~」という予想も、同時に抱きつつの視聴だった。
案の定という感じだ。
ここまである意味ネガティブな感想を列挙し、それを読んだ上で見に行った場合、もしかしてもしかしたら「期待値が下がってることもあって逆に十分楽しめる可能性」もあるとは思うけど、
僕的にはこんな感じだったかな、と。
・・・
以下ネタバレを含めた感想。そんなに長くもないし、ぶっちゃけ核心については「よくわかってない」のでほとんど触れてないけど、、、
・・・かなりネタバレなので、見てない人は読まない方がいいです。
いい?見てきた?
絶対見ないなら読んでもいいよ?
では、、、
※こちらも箇条書き
・「サティ」ちゃんが、出てきた瞬間に「あ!この子は!!」ってわかって、
今作で一番テンションが上がった。
ちゃんと綺麗な女の人に成長してて、スゲェ嬉しくなった。役柄的にも悪くなかったけど、
この子、ロボット側だったんだ、、
ってことが今作で明かされて、当然なのかと思いつつも驚いたり。でも良かった。
・途中で、スミスとモーフィアスの二人の旧作俳優を「デジタルで合成して作ったのが今作のモーフィアスなのか?」と思い込んでしまってたときがあった。
見れば見るほどふたりの要素が顔に散見されるような気がして、パッと見はスターウォーズに出てきた黒人(フィン)の人かなぁと思ったりもしたけど、話の流れで「二人を合成したけど途中でまた分離して、二人の俳優が登場~!」みたいな流れを期待までしてしまった。
まぁ出てこなかったけど。
で、
・今回のスミス、超イイ感じ!
役として美味しかったこともあるけど、見た目がまずメチャ良かった。特に印象に残らない連中が多かった今作だけど、ジェームズ・カヴィル(スーパーマン)より薄口で、それで居て青い瞳の超イケメン。その上で役柄もヒールじゃないという、
美味しすぎかよ!
今作はぶっちゃけ特にスゲェ悪いやつも居なかった気がする。黒幕的なアナリストも、どこか「小悪党な感じ」が強くて、、、ってこの人は一体何者だったんでしょうか。見終わってなおイマイチ意味がわからないのですけども。
・将軍の人、ホントに本人?ってくらい歳取ってた
まぁ男性でも女性でも、「歳を取るのは個人差がある」わけで、この人が特に歳を取るタイプの人だった、もしくは特殊メイクでそう見せていたのかも知れないけど、
本人に見えないレベルの歳の取り方してたような気がしたな~。
・クライマックスは良かった!ネタバレが過ぎるので書かないけど、ラストの10分くらい?の展開は、それまでと違って割とわかりやすかったし、気持ち良かった。
全編そう言うわけにはいかなかったのか、、、とも思ったけど。
・まるで乞食のような風体で出てきたのが誰だったか、思い出すのに凄く時間が掛かった、、けど誰か思い出せた以上の情報は思い出せず、
何でネオたちを恨んでるかもよくわからなかった。
まぁ「マトリックスのままで居たかった」って事なのかも知れないけども。
・・・・・・
全体的に見たら「わかりにくかった」けど、同時に「がんばって繋げたなぁ」とも思った。破綻しないように、イイ感じの謎が残るように。確かにウォシャウスキー姉っぽい脚本だったかも知れない。
それでもやっぱり「面白かったと言えるほどじゃなかった」のが正直なところ。期待値に対しても下回ってしまったのも事実。てか、「撮るならこれが最後のチャンス」ってことでがんばったんだろうけど、
※キアヌ&キャリーの年齢的に
あと10年早ければ、もっと印象もよかったんだろうにな~とは思ったな。てかローレンス・フィッシュバーンが好きなので、ほとんど出てこなくて残念だったわ。ネットフリックスにあれば旧作を見直したいくらいだ。
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