デジラマの作り方2022年1月版
「リアルに見えるデジラマ」のポイントについては、ついこないだそれなりに書いた。今日は、具体的な手順の話をする。
もちろん過去何度か書いてる気はするが気にしない。
●素材集め
プラモは、フォロワーさんに依頼するのがメインだけど、それが無い場合は手持ちの以前撮った写真を再利用したり、お蔵入りにしてたモノを使うこともある。時にはバンダイの公式写真から拝借することも。
背景はいつものWallpaperbetterから探す。基本ストックから探すが、時折キーワードが降りてきて検索することも。最近だと「小惑星」「亀裂」「花畑」など。ぶっちゃけ、「見たことがない使える写真」が見つかればそれでいいわけで、いかにそれを見つけるかがポイント。
●吟味
プラモが先の時も背景が先の時もある。
前者は、公式写真やどうしてもかっこいいポーズが譲れない場合、それに合う背景を探すパターン。
後者は、イイ感じの背景があり、それに合うようにポージングして貰って写真を撮り直して貰うパターン。
どちらがより良くなるとは言えないし、平行して決まることもある。時には背景の中の一部だけを拡大して使ったり、他に貼り付けて合わせ技にすることも。
基本は「足裏が地面と水平」くらいの写真が使いやすい。つまり、そう言う背景写真が多い。光源は逆光か曇りが多く、順光は使いづらいけど、夜間などで人工の灯りの場合はその限りじゃない。
プラモから決まる場合でも、背景が定まらない時は、一旦プラモをトリミングして、いくつかの背景に次から次へと重ねることもある。不自然じゃない角度、スケール、光源の三要素を求めてさまよい歩くのだ。
●プラモ側の準備
全体にピントが合っている場合を除き、割と高確率で「複数の写真を合成して全体にピントを合わせる」。最近では「深度合成」なる機能を使って、
一眼レフ単体で僕がやってる作業をこなせるカメラもある
のだけど、間違いなく「お高くて重い」ので、僕は今後も手動で合成することになると思う。てか、スマホで撮った写真を合成してるってことは、「スマホ単体でも機能として折り込み可能」な技術だとは思うのだけど、一眼で撮る際も三脚が必須であることを鑑みると、今後スマホに実装される可能性は低そうだ。まぁ技術革新があればわからないけど。
余談だけど、この手法(手動合成)は、僕が初めてやったわけではなく、プロの世界では割とオーソドックスなやり方だったらしい。ガンプラデジラマに応用したのは僕くらいしか居ないかも知れないけど。
※ほとんど見たことがないので
あ、でも、公式の写真とかはそうやって作っていた可能性が高そう。メガバズーカランチャーの先っぽと、背負ってるバックパックの両方にピントを合わせるなんてのは、普通のカメラじゃ無理っぽいもんな。まぁ最近だとCGの可能性も高いけど。
ともかく、使うプラモ写真が決まったら、それをフォトショ7.0で呼び出し、
・そのプラモが背景と近似色だった場合は、一旦レイヤー複製して「手前のレイヤーの輝度を大きく変える」。暗い背景の場合は明るく、明るい背景の場合は暗くして、「プラモと背景の境目が目立つようにする」。
※選択範囲が確定したら、「輝度を変えてない方」を「選択範囲をコピーしたレイヤー」で抜き出す。
・マグネット選択ツールでザックリとトリミング後、直線選択ツールで切り抜く。このときポイントになるのは、「境目で曖昧な部分はやや狭めにトリミング」。こうしないと、最後にそこがスゲェ悪目立ちする。それと、「徹底的にはやらない」。ここで完璧まで追い込むより、あとからタブレットを使ってリタッチした方がキレイで早い。
・複数を合成する場合は、トリミング部分以外を非表示にしつつ重ねて、色と大きさを整える。当然境目は完全には一致しないので、「重ねた部分を再度範囲選択して、境目をやや大きめ(20ポイントくらい?)にぼかしたり、不透明度30%くらいの消しゴムで馴染ませたりする。どうしても合わない時や、「持った指やアクションベースが映ってる時」は「コピースタンプや筆ツールで、描く」。
・キレイに合成出来たら、リンクさせて1枚に合成する。ただし、作品が完成するまでは、「あーー!合成前の状態から直したい!!」と言うケースもあるので、ひとまずはそのままウィンドウを閉じずに維持。
・背景は、「一番最初にカラーパレットの裏をド派手なピンクとかにする」。そのあと、カンバスサイズの変更で、縦横200%に拡大。稀に4K~8Kの背景の場合はやらないけど、大抵の場合は必要。拡大するときは元の写真が右上になるように。
拡大したら、マジックワンドでピンクを選択し、CTRL+SHIFT+Iで選択範囲を反転。CTRL+Tで、選択範囲、つまり背景写真部分を自由変形モードにし、右下をドラッグしてピンクの領域いっぱいまで拡大する。こないだこの一連の作業をマクロ(フォトショではアクションと言う)にしようとしたら、何か上手く出来なかった。ギャフン。
最近(5年以内くらい?)のスマホは、画像サイズが4Kの場合が多いので、これで割と気持ちよく配置出来る。自分で撮った写真の場合は、サイズが同じなのでこのカンバスサイズ変更は不要。注意点としては、「一旦縮小して確定すると、それはその大きさでドットも荒くなる」点と、「画面外は次にファイルを読み込んだときに削除される」点。どうにも気になるなら、元のファイルも保存する。
インスタやネットから転用したプラモ素材を使う場合も、解像度が低いので不要。てか、ファイルサイズ130KBとかの写真だと、ぶっちゃけ精度が甘くてトリミングのモチベが劇的に下がる。
・プラモをコピーして貼り付けるが、このとき「使う背景の色をプラモ側の背景に貼り付けて、境目をぼかす」手順を以前はしていた。カクカクしたトリミングの時にも有効ではあるが、最終的にタブレットで修正する場合、あまりぼかす必要は無いと言うのが、現時点での僕の手ざわりかな。
・貼り付けたら、まず「背景とプラモ、どちらもレイヤーを複製」。これはミスしたときの保険という意味もあるけど、「プラモの元画像を保存せずに閉じるため」でもある。作品側にトリミングした画像があれば、元画像は実質不要だからだ。
※ただし画角内に全身が入ってる必要はある
背景は、後述するテクニックを使う際に不可欠なので、絶対にコピーする。カンバスサイズ変更する前にコピーするとウザい。
・配置は完全に感性に依存するけど、地面が映ってる場合は、しっかり接地させることがリアリティにおいて重要。またスケール感もここでかなりポイントになる。特に「思ったよりプラモが小さい」場合は、「カンバスサイズの縦を拡大しつつ、空をコピースタンプで広げる」こともやる。スケールは重要なのだ。
・・・ここからがいよいよ本番だが、次回へ続く。
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