ガンプラ品薄
ついでがあれば見てもいいくらいのスタンスで向き合っているので、ぶっちゃけ「欲しいとも思わなくなった」のが正直なところ。ただ、「欲しくない≠要らない」なので、手持ちを売り払ったりあげたりはしないけど。
欲しい人にはキツいのだろうな~と思う。僕も学生時代とかだったらかなり苦しんだに違いない。てか、小学校の頃と今では全ての環境が違うから、同尺度では語れないけど。
プレミアが付いて定価の2倍3倍で売られることもあるガンプラだけど、例えば定価5000円クラスのガンプラは、よそのメーカーだと簡単に8000円とか9800円とかになる。違いが顕著な小箱では、SDガンダムの600円程度のボリュームで「まともなプラモデル」を売っているメーカーは皆無と言っていい。
その裏には、「ガンプラだけは原価が高い」可能性もあるし、「それでも売れるから殿様商売」だろうとも思うが、
これってどのくらい続くんだろうとは思った。
ガンダムベース
※大都市に点在するアンテナショップ。当然定価だが在庫は一般小売店よりも厚い傾向にある
にだけ在庫を流すようになるのか、ネット販売
※プレミアムバンダイというネットオンリーの商品を扱うサイトを中心としつつ、DMMや駿河屋など大きめな通販ショップも含む
のウェイトを上げようとしているのか、
はたまた転売を暗黙に推奨しているのか。
真実は全くわからない。でも、
永遠にこの状況が続くとは当然思えない。
ただ、僕らが子供の頃と言えば、
・ガンダムがテレビ放送
・ほぼ1年後にガンプラブーム
・劇場版公開
・MSVシリーズ展開
・Zガンダムテレビ放送
この流れの中で、ゆるやかに沈静化していったと記憶している。Zガンダムに登場したMSは、今でこそ魅力を感じるものも多いが、当時のキットは正直初代と比べて手放しにかっこいいと呼べるモノは少なく、初代でガンプラにハマった僕でも、ザブングル、ダンバイン、エルガイム、そしてZガンダムの流れの中で、「プラモという娯楽」から離れていったように思う。
でもそれはあくまで小中学生の時間の流れの中のこと。
1年で終わるテレビアニメにおいて、その関連グッズが翌年以降も売れ続けるケースは極めて稀だ。近年妖怪ウォッチやイナズマイレブンなど、シリーズ展開で継続したファン獲得に躍起になった作品もあるが、それでも3年も経てばどこ吹く風、静かなモノだ。
しかし、ガンダムはそれらとはかなり趣が異なる。今ガンプラブームを支えている主客層は、僕の勘違いじゃなければ「僕らの世代」が中心だと思う。広く捉えたとしても30歳から60歳。つまり、
学生とは時間の流れ方が違う。
アニメがどうとか、新発売に価値があるとかじゃないどころか、「半年待て」と言われても尻尾を振って待てる連中が主客層なのだ。ブームというのは加熱していってそのピークを越えると徐々に沈静化していくものだが、
今のガンプラブームはそのピークが「もしかしたらまだ来てないかも知れない」とすら思う。
それほどに店頭の在庫は乏しく、新作発売時のメルカリやヤフオクは転売は活況を呈する。
どれほどの人が作っているのかもわからないが。
ただ、「作っている人」が「昔と比べて少ないとは思えなかったりもする」。単純に、最初のガンプラブーム時にガンプラを「欲しがった年齢層の幅」は、僕らを中心に±3年程度。僕の6歳下の親戚は、ほぼガンプラを含むプラモに興味を無くしていた。
でも今は、普通に30歳でも55歳でもガンプラにハマっているし、何ならもっと若い層も僕が知らないだけで「楽しんでいたかも知れない」。
※今は買えなくてどうでも良くなってるかも知れないけど
小学生の時のように「クラスの9割が欲しがる」わけじゃなくても、「全体の0.1%が10倍欲しがっていて、世代が5倍の広がりを見せ、さらに海外でのニーズが10倍になっていれば、
ガンプラは品薄になる。
「お金がある層が欲しがっている」のが、今のガンプラブームの凄いところなのだ。
僕が最近親しくさせて戴いている方は、まるで当然のように凄まじい積みプラを所有している。その上でさらに買う。ブックオフの組み立て済みジャンクも買うし、新品も当然買う。時にはプレミアでも買うし、何なら同じキットを2個も3個も積んでたりする。ガンプラに限らず。
一生掛かっても作りきれないのを承知で買うし、集める。
それでも今なお作り続けている人はまだいい。僕みたいに作らなくなってる人が死蔵してるプラモが、日本どころか世界中に凄まじい数存在するはずなのだ。
バンダイが生産し続け、僕らが買い続けたプラモが、世界中に積まれ続けているのだ。
たぶん僕が知らないだけで、スターウォーズ関連のグッズやLEGOなんかも、きっと同じように「積まれたまま」のものが大量にあるはずなのだが、どちらも現状どうにもならないほど手に入らないと言うことはない。「安定」という言葉に置き換えてもイイかも知れないが、「沈静化」しているのも事実なのだ。
つまるところ、「飢餓感」を煽り続けられれば、積みプラを増やしたいと言う消費者の衝動を受け止め続けられれば、このブームに終わりは来ない。だからこその「ククルスドアンの島」だったり、新シリーズ制作だったりするわけで。
しかし誰がこの状況を予想し得ただろうと思う。
誰が仕込んだのかと思う。
バンダイの中の誰かだとは思うし、コロナによる巣ごもりが追い風になったとか、インスタやツイッターの普及も重要だったとか、本当にいろんな状況が重なってたとは思うけど、
頭のいい人は居るなぁと。
てか、今回の「リヴァイブMGドム」とか、僕自身全く一ミリも興味が無かったけど、ネットではかなり話題になってた。たまに話題になるヤツを投下し続けていれば、全体のガンプラは売れ続ける。
てか、
メタルコンポジットのサイコガンダムを買って本当に良かった
僕はプラモを作るのが好きで、特にオリジナルカラーで塗ることが大好きだった。恥も外聞もなく言うけど、僕は僕のセンスをかっこいいと思っているし、僕がかっこいいと思えるカラーリングで塗装したプラモを、僕はかっこいいと思える。
だけど、
インスタにはとんでもなく上手い人がいっぱい居るし、中には「僕好みの塗装」が出来る人も居る。僕は虫や、材料や、プラモの確保を気にすることなく、最高にかっこいい一枚の写真を作ることに専念出来るようになったし、
唯一気になってしょうがなかったサイコガンダムを「作ることなく」手に入れることが出来た。
確かに自分で塗った方がさらにかっこよくなったかも知れないけど、あそこまでキレイなマーキングは絶対出来ないし、そもそもプラモよりディティールもプロポーションもいい。
重いのも所有欲を凄く刺激する。
本当に欲しいモノは、もうプラモじゃない。
メタルビルドのエヴァ初号機と、メタルコンポジットの量産型ザクだ。
しかし後者はPGのザクを、知りうる限り僕が最もかっこよく作ってくれそうな人に有償で制作依頼をしているし、エヴァを買わなければデジラマが作れないと言う状況なわけでもない。もっと言えば、メタルビルドエヴァならガンプラほどはプレミアも付いてない。
※そもそもが高額だけど
この僕の趣味がいつまで続くのかとも思うんだけど、
とりあえず、
ガンプラの品薄とはほぼ関係がないから、「ストレスにはなってない」のだ。
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