TABMATEと液晶タブレット
使い始めてからそこそこ経つけど、感想としては、
まぁ買って良かった。
今の僕の趣味の9割が「デジラマ作り」であり、そのための道具として、不可欠とは言わないまでもそこそこの活躍を見せてくれている。
軽く振り返る。
●TABMATE
左手デバイスという、主にお絵かき時のサポートガジェットである。通常であれば、マウスとキーボード(主にショートカット)で操作するところを、「片手用ゲームコントローラ」のような形でキーボードの代替えとして使う。
※マウスはタブレットの場合はタッチペンに代わる
joy to keyというソフトを併用しなければ、フォトショップでは一切使えないし、それを使っても「7.0」では使えない。ウンともスンとも言わない。
さらにブルートゥースレシーバーも必須で、乾電池も使う。まぁ無線であることのメリットもあるし、単三電池1本、それもアルカリじゃない黒のマンガンでまだ使えているので、そこまで電池の持ちは悪く無さそう。30時間くらいは使ってるかな?
使っていると、唐突に操作が効かなくなることがあるが、原因はTABMATEではなくレシーバー側、それも「USBの給電不足」が原因っぽいので、
レシーバーを差し直し、数秒待つことで復活する。
こういうことは、ひとつずつ経験と試行錯誤で慣れていくことだと思うので、さして問題じゃない。
操作に関しては、電源以外のボタンが13個とスクロールの上下。ぶっちゃけマウスやキーボード(数値入力)を「絶対使わない」と誓ったわけでもないわけで、
それで十分足りている。
てかスクロールの上下は、「マウススクロールの上下」に割り振っていたが、ぶっちゃけ思った通りの動作をしてくれないので、近々「コピー」と「ペースト」に割り振り直そうかという感じ。それ以外は、我ながらイイ感じにアサイン出来ていて、押す頻度順に押しやすく割り振ったな、と自画自賛している。つか、不用意にESCとか押したくなかったりするしね。
価格は5000円を少し超えるくらいだったと思うけど、あくまで「僕にとっては」ちょうどいい出費と内容だったです。
つか月ノ丞さんが「アクション(マクロ)を登録するのが基本」って言ってたけど、絶対割り振りたい基本操作(SHIFT、CTR、SPACE、Delete、ALT、ESC)と、異常によく使う変形、選択解除、やり直し。あと拡大と原寸に、たまに使う選択範囲の反転、、これで12個なんだよね。「あるキーを押しながら別のキーを押す」という、キーボード的なショートカットが「使えれば」さらにできる事は増えるのだろうけど、
だったらキーボードでいいかな、とも思うわけで。
違う左手デバイスだったらまた違ってたのかもだけど。
強いて言えば、今でもカラーバランスと画角を決める時に使う7.0を使ったときに、全く役に立たないので、キーボードでの操作に戻る必要があり、その際の操作を忘れかけているってことが難点と言えば難点かな。
さっさと本家サブスクを買えばいいのかもだけど。
とりま僕の使い方、僕の環境では★★★。他のを使い比べてみたことがないけど、少なくとも「全く使う気にならない無駄使いだった」ってことは無かったです。てか、joy to keyの設定も含めて、パソコンの知識が乏しい人には、かなり手強いデバイスではありますけどね。
●液晶タブレット
メインモニターから移動するときに、
・nVidiaのコントロールセンターを立ち上げる※5秒くらい掛かる
・二画面設定でタブレットをオン、メインモニターをオフにする
・タブレットが点いたら、キーボードのカーソル左、ENTERで確定
戻すときは、
・コントロールセンターからメインモニターをオン、タブレットをオフ
・メインモニター(テレビ)の電源を入れる
※切る時は勝手に切れる
・☆画面が映る前に「カーソル左、ENTER」で確定
※これをやらないと、テレビが映る頃には「元の設定に戻す」が発動してしまう
・解像度をフルHDから4Kに設定し直す
※勝手にフルHDに落とされてるので
面倒と言えば面倒だけど、普段4K環境で、タブレットがフルHDの人、、、てか4Kのタブレットがあるのかどうかも知らないけど、僕みたいな環境の人は、「この手順が不可欠」となる。
毎回モニターの解像度をいじるのは、いささか機械にストレスを与えすぎている気がするのだけど、こういうのは「筋肉」みたいなもので、何度もやっていると馴染んでくる場合もある。
これはウソみたいなホントの話。
デジタルな機械だけど、「慣れ」や「馴染み」はあると思うのだ。マジで。
ちなみに、モニターが映らない時は、タワー側の端子を抜いて差すと直る。てか現状では直っている。
直らないと不安になるけど、、、まぁ直っている。
ちなみに、もしテレビや、テレビ側の接続が壊れたら、タブレットをメインモニター代わりに使う選択肢があるかなぁとも思ったけど、
普段フォトショップを4Kで使っていると、フルHDで起動したときに「絶対操作出来ない領域」にカラーバランスとかが表示されることがある。
これは未だに悩まされる問題なのだけど、
※最悪ソフトを強制終了したこともある。ESCとかENTERとかでどうにもならないときがあるのだ!
なので、現状は「代わりにはならない」かな。
で、そこまでして液タブを使うメリットがあるのかって話だけど、
まぁまぁある。
たまに(5日に1回くらいの頻度)タッチペンの先とタブレット内のカーソルの位置がズレることもあるけど、そう言う時はPCもタブレットも再起動すると直る。まぁ面倒だけど、このくらいの頻度なら、
おいおい発生時の状況を特定し、回避することも出来る様になるかも知れない。
タブレットを使う最大のメリットは、
・フリーハンドが使える
これに尽きる。マウスで思い通りの線を描くのは非常に難しい。慣れてくればある程度は出来るようになるとは思うけど、例えば、「32度くらいの角度」に沿って消しゴムを掛け、ハミ出してる部分を消す、みたいな場合でも、「見たままペンでなぞる」のと、マウスで感覚でなぞるのとは大違いだ。
また、植木やブッシュなど、自然物のトリミングも、マウスより遙かにやりやすい。「距離感」がマウスだと取りにくいのが、ペンだとまさになぞるだけ。僕は現時点で「描く」ことがほぼないのだけど、「フリーで範囲を指定する」のは、マウスオペのアキレス腱とも言える部分だったので、そこがクリアになったのは凄く大きい。
また、単純に「画面内のあるポイントを瞬時に指定する」みたいな操作も、マウスよりタブレット+ペンの方が優れている。
例えばスクロールバーや、メニューからファイルを開く、コピーやペーストもメニューから操作しているけど、マウスと違って「そこまでカーソルを移動させなくて良い」。腕を移動させる必要はあるけど、
圧倒的に早い。
では逆に問題があるとすれば、「矩形選択」時とかで、「不慮の範囲を決定してしまいがち」。
マウスのダブルクリックの間隔同様、一定時間内にダブルタッチすることで確定になってしまうのだけど、操作に慣れてくるとついそれをしがち。
では、その分有効時間を短くすればいいかというと、ダブルタッチして「範囲を閉じる」操作は、現状でもかなりシビアで、やりやすいとは言いづらい状況なのだ。もしこれがさらに短時間じゃなきゃダメってことになると、それはそれで困りそう。
※必ずしもスタート地点を特定出来ない場合もあるし
あと、拡大縮小などでマウスのスクロールボタンを使いたい時も、TABMATEのスクロールが微妙設定しきれてないのか、上手く出来ないので、一旦原寸に戻してから部分拡大という手順を踏まされる。ちょっぴり煩わしい。
そして、致命的に大きいのは、
画面が汚い。
普段光沢の大画面で操作しているのが、マットな13インチ。細かな色味とかも把握しづらいし、
絶対的に最後はメインモニターで確認する必要がある。
まぁメインモニターでの出力もスマホと同じなわけじゃないんだけどさ。
・・・
価格的には税送料込み26500円。税抜で言えば24091円。決して安い買い物ではないし、使用頻度や満足度に対するバリューが著しく高いとは言わないけど、
これによって世界が少しだけ愉快になったのは事実。
「フリーハンドでモニターに線を描く」と言う行為は、在りしの任天堂DSによって切り拓かれ、その後なし崩し的に使わなくなった、ある意味「僕の中の枯れた技術」だ。
スマホ時代になってモニターに線を描くには「静電容量式の太いペン先」を容認せざるを得なくなり、それが実質使い物にならなくて絵を描く楽しさは一時完全に消失した。
しかし、タブレットは静電容量式でも感圧式でもない。
指で押さえても誤動作するわけでもないし、細いペン先は思い通りの線を描かせてくれる。もちろんDSの画面より遙かに広い。
もし絵心がある人でお金とPCの知識もそこそこある人なら、選択肢として十分有りだろうな、とは強く思った。
インスタで自作イラストを上げている人は少なく無いけど、デジタルで描いてる人より紙とペンや色鉛筆を使っている人の方が「僕の目の届く範囲では」多い。もちろん先に挙げた環境が整わないってこともあるのだろうけど、
使いこなせるなら、こっちのがずっと快適に良い物を作れそうだな、とは思った。
もっとも、「デジタルで絵を描く」と言う行為の為に相応の対価を支払えると言う人の多くは、既にその環境を整えているだろうし、逆にその対価を支払うのに躊躇う人は、やっぱりそこまでその環境に魅力を感じない、もしくは決断出来ないのだろうとは思うけどね。
僕の場合は、たまたまやってたゲームに課金しなくなったり、普通のゲームも買わなくなったことで、多少サイフに余裕が出来たこと、そもそも、
丸一日探し回って全く成果を上げられなかったガンプラ枯渇問題の影響も大きい。
「買えないなら要らない」。「作らないなら別の楽しさを探す、磨く」。そんな人は少数派なんだろうけどさ。
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