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2022年4月14日 (木)

ハリーポッター20周年記念リターントゥホグワーツ~その2~

●3人のトーク

既にルパートには子供も居る。30歳前後?だと思うけど、

 ルパートの声がメチャメチャかっこいい!

声変わりしたこともあるけど、今までは全部字幕で見てきてたから、改めて本当の声の彼を見て、

 こんなにシブくてかっこよかったのか!

と思った。てか、ちょいちょいいろんなキャストが画面に出てくるけど、

 今一番かっこいいのはルパートだな~

でも10歳とかの子が、世界中で大人気、たぶんダントツ№1の映画のメインキャストに選ばれるってホント凄いよな。

てかロンもかわいい。3人ともメチャかわいいんだよ。このかわいさがハリポタの映画に不可欠で、それを手に入れたことが最大のラックだった気がする。

キャストの大半は子供だから、監督やスタッフは本当に苦労したと思う。何が大変って、例えば日本のCM撮影に使われる子役と違って、「マナーやルールが最重要じゃない」。

 一番大切なのは、彼らが「子供っぽくあること」。

素晴らしい魅力、最高の笑顔を引き出せなければ意味がない。「みんなが子供のままで居られた」と言うのは、その為に凄い努力を周りの大人達がしてたからだ。ジョークもそう、集中させるためのガス抜きの上手さや、「これが楽しいことなんだ」ってことを上手く伝えたのがコロンバス監督の凄さであり、

 最初の2作の魅力の根幹だと思った。

画面には映らなかったけど、きっと怒ったり泣いたりしたこともあったと思う。でもそれを感じさせないのが凄さだ。

●マルフォイ、ネヴィル、トーマス

マルフォイが誰かに似てるな~って思ってたら、

 くりぃむの有田に似てる!

言いたいだけ。てかマルフォイはホント大変だったと思う。途中で父親役の俳優が、

「私にはドラコこそヒーローだ。ハリーはジレンマに陥りはしない。でもドラコは家族から託された責任や使命を断ち切る。トムはそんなドラコの苦悩を演じた。微妙さや複雑さ、そして道徳的な危うさの表現が、とにかく印象的だった」

って言ってるけど、それは本当にそうかも知れない。

年齢的にはエマの3歳上だったそうだけど、それでも中学生。大人とはほど遠い。でもあれほどの環境。父親にすら憎まれ、でも愛されたい。友達との関係だって私生活とは全然違うに決まってる。

僕は登場人物として嫌なヤツが大嫌いだけど、マルフォイは凄く良くできてたと思う。コントラストという意味では、3人のかわいさの対局にあるかっこよさもあったし。

ネヴィルの成長はある意味全員の中で一番のギャップだったかも。丸顔がまさかジェイク・ギレンホールになるとは!

てかちょいちょい出てくる女性が、まさかJKローリングだったとは。

 スゲェ若くてビックリ。あと美人。

●ろうそく

みんなで食事をするホール。床は石で、ろうそくは実際に糸で吊されてたのだそう。時々糸が焼き切れて「落ちてきた」ってのもリアルでいい。

●一作目

3人の魅力とコロンバスの実力。もちろんダンブルドアを始めとした名優の力も含め、一作目が最高のスタートを切ったことで、二作目も同じキャスト、スタッフで、さらに自由に作ることが出来たと言う。

もし一作目がポシャってたら、二作目のキャストは全く変わっていたかも知れないし、全作通して同じ3人じゃなかったはずだ。

ハリポタの凄さは、子供たちが大人になる物語を、リアルなキャストで作り上げたことだとも思う。

大人が主役なら、メイクや特殊効果でかなりの年齢をごまかすことが出来る。それは「顔の骨格が変わらない」からだ。

でも子供たちは違う。物語は繋がっていても、映画の撮影は一瞬では終わらない。背も伸びるし、二次成長も顕著に出てくる。これは本当にプロデューサーが凄かったんだろうと思う。

●ルシウス

マルフォイの父親であり、悪魔のような男だが、

 当然リアルでは別人だ。

でもまだまだ中学生のトム(マルフォイ)には、正直そのオンとオフの切り替えに戸惑ったこともあるはず。

演技中誤ってトムの手を杖で叩いてしまったシーン。心から謝罪した時のトムのリアクション、

 泣きそうな声で「よい演技ができました」。

トムも言ってたけど、「ジキルとハイド」に見えたと思う。

●ドビー

小悪魔インプの役を演じた俳優は、よくハリポタのことを知らなくて、周囲に役が決まったことを報告したとき、

 歓喜の声と、無知な私に対する失望

それほどまでにハリポタに出ることは凄いことだったのだな。

●音楽がいい

さすがとしか言いようがないジョン・ウィリアムス。僕の知る限り、ハリポタはジョンが手がけたメジャー作品の最後かも知れないけど、

 ジョンとそれ以外で分けられるほどに音楽がいい。

ハリポタがどれほど凄いカードだったのかを感じる。てか、

 ロイヤルストレートフラッシュのような作品だ。

キャストがストレートを揃えて、監督がその色を揃え、さらにジョンがエースキングクイーンジャックへ寄せたような。

●リチャード・ハリスと不死鳥

リチャード(ダンブルドア)の部屋に居た不死鳥のアニマトリクスを見て、

「近頃の動物の調教師はすごい」

それを聞いたスタッフは、撮影が終わってもずっと不死鳥の演技を続けてたそう。彼はずっと本物の鳥だと思ってたみたい。

 こういう余裕が映画を良くしてると思う。

●ゲイリー・オールドマン

まだアズカバンを見たときは彼のことを彼だと認識してなかった。だから冒頭でGオールドマンの名前が出たとき、

 え?出てたっけ?

って感じだったけど、まさかシリウス・ブラックがゲイリーオールドマンだったとは。

年式的なこともあるだろうけど、僕の中の彼は「老人」で、ハリポタの中の力強い役柄とは結びつかなかった。

 さすがは名優と呼ばれるだけのことはある。

余談だけど、こういうメイキングを絡めた映像を見てると、映画の世界と現実の世界を行ったり来たりする。だからか、

 エフェクトのひとつひとつに、「自分でこれを作れるだろうか」と自問自答したりしてしまう。

もちろん動画は無理だけど、静止画で何とかなるかなーって。

ダニエルはゲイリーに畏敬の念を抱いていて、エマに、

「いいかい?落ち着いて」

「ゲイリーは本当に大物だぞ」

と言って、自分(ダニエル)がビビってるわけじゃないって思いたかったんだって。

 ビビってんじゃん!笑

ハリーがシリウスをリスペクトしていたのは、そのまま現実の二人の関係があったからこそ演技にそれが出たのかも知れない。

そんなシリウスがどうなるのか、その当時発売されていた本からしか情報を得てなかったゲイリーは、「全貌を知りたかった」と言っていた。原作であるローリングから話を聞いていたのは、

 シリウスブラックと対峙するスネイプ=アラン・リックマン

非常に面白い構図。どちらも悪役に見えるのに、対峙してる。でも片方は物語の先まで知っている。それについてはウィキペに面白い記述があった。

監督がアラン(スネイプ)の演技に違和感を覚え「さっきのは何だったんだ!?」と問うと、彼は、

 「7冊目を読めばわかるよ」

と答えたという。監督すら知らない事情をなぜ役者の一人が知り得たのか。それは、型にはまった悪役に対する懸念から、出演を渋っていたアランを、ローリング自ら食事に誘い、「唯一結末を知る人物」になったのだそう。

確かにスネイプ先生の「ハマり度」は、ハリポタの出演者の中でもかなり上位。てか、ハリポタキャストは全員ハマり役だったかな。

続く。

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