サンライズのロボットアニメ~その2~
●ダンバイン
ザブングルに引き続き、僕らの世代では傑作の誉れを抱くダンバインだが、
当初のスポンサーであり玩具メーカーであったクローバーには、苦渋の作品となったようだ。
この頃には既に「子供のおもちゃ」も出来合いではなくプラモデルに流れがシフトしていて、かつ昆虫をイメージしたデザインは「怖かったり気持ち悪かったり」したという。
アニメが面白いだけじゃダメだったんだな~とシミジミ。
そのアニメも、前半のファンタジックな展開は不人気で、
※実際ほとんど記憶にない
後半の東京を舞台にしたパートの方が遙かに盛り上がった。それはつまり、番組制作上の「大人の理由」によるもので、本来は「現代に戻って終わる」予定だったのだそう。
へ~って感じ。
ビルバインのデザインはてっきり出渕裕かと思いきやキャラデザイナーの湖川友謙が手がけていたり、
※スポンサーの以降を汲んだデザインになったそうだけど、そのスポンサーがビルバイン販売前に倒産というのも切ない話だ
子供心にわからない事情がいっぱい交錯してたんだなぁって思った。ちなみになんでこんなに僕の視点が変わったのかと言えば、
ダンバインが特に興味深くなってウィキペを読んだから。
それまではただのうろ覚え。ダンバインから事実を知った大人の感想って感じだ。
ただそれらを知った上でも、ダンバインのメカデザインは当時からかなりワクワクしたことを思い返せる。胸部がクリアパーツだとか、生物の外皮を利用して造られているとか。設定的にも剣と魔法の世界に近しいのは新鮮だったし、
※ドラクエが発売されたのはダンバインの3年後
「円卓の騎士燃えろアーサー」とは違って、派手なロボット戦闘もあって、さらに言えば、
ザブングルより圧倒的に主題歌が良かった。
今でこそ串田アキラ翁のEDが死ぬほど好きな僕だけど、OPはさほどフックもせず、ザブングルの歌としても「HEY YOU!」や「忘れ草」が好きだった。つまり、
MIOが大好きだった!
てか物語のエピローグがプロローグと繋がってるのも「おおっ」って思ったし、
※監督的には不本意だったみたいだけど
クローバーには悪いけど、メインスポンサーがバンダイに変わったことで、
今の世界に大きな影響が出たとも思う。
もしもクローバーのままだったら、ロボットアニメは今でも子供向けな赤青黄色黒白のメカばかりだったかも知れないからな。
ま、それが悪いわけでもないんだけど。
●エルガイム
ウィキペを読んでもそう大したことが書かれて無くてちょっとホッとしつつ、適当に思い出を書く。
番組当初は、と言うかもう番組が始まる前から、エルガイムがかっこよさそうだ、と言う機運は高まっていて、主題歌もダンバインに負けず劣らずかっこよく、一話から相当入れ込んで見ていた。てか、私的なテンションで言えば、
エルガイムの1話辺りが、サンライズアニメに対する思い入れのピークだったかも知れない。
ダンバイン以上にシンプルなカラーで、ザブングルと似た荒野の記憶が強いものの、中盤以降どんどん話が膨らみ、かつA級ヘビーメタルの「特別感」がたまらなかった。これはある意味ジオングやブラッカリィが普通に登場するような贅沢さがあり、さらにクライマックスでは作画の方も強烈に弾けてた。
ダンバインに関して「見とれた」記憶はないが、エルガイムの「オリビークライシス」は録画を一時停止してカルバリーテンプルを凝視した覚えがある。てか左右被対象のメカってのは、アニメではどう考えても鬼門なはずで、
メインスポンサーのバンダイも、最初からカルバリーをプラモ化する気はなかったのかも知れないと思った。
※金型の設計も面倒そう
だからかあまり激しく動いてるシーンもなかったのかも。
「ビルバイン」という名称から、「エルガイムマークII」という名称になったのも、ちょっと面白いと思った。主人公機に作品名を残しつつより強いイメージを感じさせる名称。閃いたときは「コレだ!」って思っただろうな~。
続くZガンダムでは、もう最初から作品名を後半出て来る機体の名前にしちゃうことにした辺り、
富野監督やるな
って思ったわ。
一方で、主題歌がトレンドの流れからから、ちょうどエルガイムの後半くらいからニューミュージック系の、アニメ本編とはあまり関係がないような歌、作品名も歌詞に入らないような。
※一応「♪say markII」とは言ってるけど
そのあたりでガッツリアニメ全般から距離を置き始めた気がする。なんつか、
僕の中でアニメは、アニソンとセットだったところがあったのかな、と。
そういう意味では、牙狼で曲中に主人公の名前を叫んだのは、ある意味衝撃でもあったんだよな。戦隊ヒーローや仮面ライダーと違って、完全に深夜帯の大人向け特撮が、
帰ってきた、みたいな。
まぁ今はアニソンでも普通にいい曲もあるんだろうけどさ。
・・・
結局何が言いたいのかよくわからなかったけど、とりあえず、
MIOは好き。
そういう話だな。
| 固定リンク
コメント