聖女じゃなかったので、王宮でのんびりご飯を作ることにしました
マンガのタイトル。現在4巻まで出ていて、ピッコマフリーは3話まで。待てば無料は3巻まで。
でもほぼ買った。
いやはや。面白い。
以前「二度読む可能性が高いマンガは買ってもいい」と書いたけど、これなんてまさにそう。先日ハマった「転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す」も大概面白かったし、結構繰り返し読んでいるのだけど、
甲乙付けがたい。
「のんびりご飯」の方は、いわゆる「異世界グルメ系」。「異世界居酒屋のぶ」「異世界食堂」みたいに、異世界に現代日本の食文化を持ち込んで、
まわりからチヤホヤされるのをニヤニヤしながら楽しむ。
今回の舞台は王宮で、イケメン三兄弟
※長男が王様、次男が宰相、三男は主人公より年下の弟的役周り
に、時にからあげ、時にアイスクリーム時にカクテルなんぞを作って差し上げるパターン。
絵柄もかわいくかっこよく、ちょっぴり太り気味の主人公もとても魅力的。戦闘シーンは全く無く、一言「王様たちもヒマだなぁ」と言うくらい主人公の料理を食べては満足する流れ。
正直カクテル関連の説明的な文章が増えたのがイマイチではあったけど、お酒を飲むのは王様だけなのでそこまで大局に影響はない。
異世界系は、正直出尽くした感もなきにしもあったけど、結局ほぼほぼ同じシチュエーションであっても、
・絵が上手くて
・テンポが良くて
・主人公が報われて
・ちょっとした知識(今回で言えば料理とか)を楽しませてくれれば、
たぶんずっと楽しめる。ずっと面白い。
こういう感じって、ある意味落後に通じると思うんだよね。軽妙な語り口は誰が何回やっても笑いが取れるし、受け継がれていくものだから。
マンネリや使い回しで何が悪い!って話だよ。
とりあえず2冊目までは相当面白い。4冊読んでのクリス評価は★★★☆ってところ。続刊も確実に買いたい。スゲェ楽しみ。
・・・
前も書いたけど、お金をどう使うかはその人の自由。他の人が「そんな使い方もったいない」と思っても、本人が楽しく満足してればとやかく言われる筋合いはない。
マンガ一冊800円近くする。先日5000円課金したりもしたけど、ぶっちゃけ毎月何万円分も買いたいマンガに出会えるわけでもない。
「2度読みたいかどうか」
は判断基準としてとてもちょうど良かったなと思う。逆に言えば、一冊買っても二度三度と読まなかったマンガは、続刊を買わない方がいいだろうな~とも思う。
時間は有限で、時間はとても大切なもの。だから同じマンガや映画、アニメを繰り返し見ることを「もったいない」と考える人が居てもおかしくない。
でも、例えば小学生の夏休みに見たアニメや映画は、再放送を何度も何度も繰り返し見ていた記憶がある。毎年放送するなら毎年見る。カリオストロの城だって再放送のたびにかじりついてみていた。そう言うのは僕だけじゃないと思うし、
その記憶は、存外息苦しくない。
小学生の1時間は、52歳の1時間より遙かに貴重だ。間違いない。でもそんな時間を同じアニメに費やしてしまっていて、あまつさえ罪の意識も全く無かった。そして、
振り返った今、後悔もしていない。
やはり面白かったから何度も見たのだし、何度も見たからこそ覚えている。
記憶は財産だ。
覚えていられることは、特に歳を取ってどんどん少なくなっている。今読んだマンガのことだって、1年を待たずに忘れてしまう。きっと忘れてしまう。でも、
ずっと読み続けていれば、忘れることもない。
面白ければ読む。何度も読む。そして52歳の貴重な人生を消費する。でも、それは面白く楽しい時間であり、無駄な使い方じゃない。きっと無駄じゃない。
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