つれづれに
「つれづれに」書きたくなったのは、、、
●上島竜兵自殺
これについて触れたかったから。
結構ショック。
ついさっきまで自殺だと知らなかったのだけど、逆に自殺ならむしろ納得。いや、自殺して欲しかったわけじゃ当然ない。てか、
芸人の中でもかなり好きな方だし、尊敬もしてた。
キレ気味の芸風は昔は好きじゃなかった。いじめられてるみたいに見えたし、そもそも痛そうだし。でも、それが完全にテンプレになってからは、(電撃ネットワークとは違って)微笑ましくも思ったし、基本面白く無かったダチョウ倶楽部そのものも楽しめるようになった。
結局のところ、人ってのは繋がりなんだと思う。竜ちゃんを見ていると、先輩にかわいがられて、後輩に尊敬されて、みんなから「強く愛されてる」ことを感じる。
なぜ死にたいと思ったのか。
真相はまだわからないし、僕はそんなに彼のことを詳しくないけど、酒癖が悪くて、コロナで思い通りの芸が出来ないとなれば、ちょっとしたことで「オレはもうダメだ、、、」と負のスパイラルに落ちてしまったのかな、と思う。その場に誰かひとりでも居れば、絶対に止めたと思うし、「止めて貰えば止まった」程度のことだったんじゃないかとも思う。
もったいない。
僕は酒もたばこも嗜まないけど、伊丹十三監督の飛び降り自殺にも同じような印象を抱いた。「お酒飲んで飛び降りちゃった」「お酒飲んで自殺しちゃった」のかな、と。
愛されている人が死んでしまうと言うのは、本当にもったいない。ついこないだ「ドリフリスペクト」の特番にも出ていて、「竜ちゃん歳取ったなぁ」と思った。でもまさか、まさかその直後に自殺しちゃうなんて、、。
番組を良く観てたわけじゃないから、それでヘマして凹んでたのかどうかもわからないし、彼が尊敬して病まなかった志村けんが他界したことが影響してたかもわからない。
※ドリフ番組でそれを思い出し、自分が映ってるテレビに志村が居ないことに切なくなって死にたくなったのかも?
全ては想像でしかないけど、そんなにお金に困ってるようにも見えなかったし、女性関係でトラブルがあったとかも聞かない。なんつか、「キレイな男」だったのに、内側では、そんなに追い詰められてたのかと。
幸せな人生ではなかったのか、と。
僕は僕を「社交性の高い人間」だと思っている。間合いを詰めたいと思ったら、相手がどう思おうとグイグイ行くし、基本相手のしゃべりを待つ前にこちらがしゃべるタイプだ。それが時に嫌われやすいとか、好かれないと称されることがあっても、それを曲げるつもりはない。僕にとってはそれが正しく、それが楽しいからだ。
芸能人になれば、好むと好まざるとに関わらず、周囲にたくさんの人が居る。飲み会ひとつ取っても、サシで飲むことも少ないかも知れないし、志村亡き今、「慕われる」と同時に「頼りにされる」こと「だけ」になってしまって、自分自身が「頼れる相手」が居なくなってしまった、
下にはいっぱいいるけど、上には誰も居ない孤独に追い詰められてしまったのかも。
自分の思い通りにならなすぎたのかも。
もちろん今でも先輩で竜ちゃんを慕う人は居たはず。ビートたけしもコメントを出してたし。でも、、「志村けんに依存してたのかなぁ」と。
あれほど慕われている人でも、いや、慕われているからと言って強いとは限らない。魅力があるからと言って本人が孤独じゃないとは限らない。結婚してお金があっても、心は弱いままかも知れない。
僕は死にたくない。僕には大したお金もないけど、僕は自殺はしない。友達がひとりも居なくなっても、家族がひとりも居なくなっても、相談出来る人が居なかったとしても、僕は自分の中で音楽を奏で続ける。
※コブラより
上島竜兵さんのご冥福を祈る。志村さんと天国で仲良く笑いあえてればいいな。
●昭和天皇物語
ピッコマのオススメに結構な話数無料で読めると紹介されてた「能條純一」の劇画。
僕は実は能條純一先生が好きなのだ。
哭きの竜と月下の棋士しか知らない。さらにどちらもかじる程度しか読んだことはないのだけど、
なんて緊張感のある絵を描くマンガ家なんだ!
ウィキペに「乾いた雰囲気」と書かれていたが、言い得て妙。まさに氏の作風は「クールでドライ」だ。
そんな氏のマンガがそこそこタダで読めるとあって、休日の午前中、布団の中で衿を正し(気分的に)読み始めたら、、、
なかなか面白い。
昭和天皇、つまり僕が生まれてから高校を卒業する頃までの「青春時代」の天皇陛下。そんな陛下の幼少期から大人になっていくまでを、
たぶんかなり深く調べて、マンガにしたのだと思う。
と言うか、「全部ウソでも構わない」のだけど、非常にリアル。そしてやっぱり上手い。
僕は「まるで本物にしか見えないようなプラモデル」のデジタルなジオラマを作ることを趣味としているけど、氏のマンガもまさに「実話にしか見えない」ような、まるで見てきたかのような展開と、
非常にクールで静かな熱を持った内容。
他のマンガであれば、主人公の周りにはいじめっ子が居たり、いじめられっ子が居たり、ヒロインが居たり、ブサイクが居たりするものだが、陛下の周りにはそんな不協和音は無い。僕は帝王学の授業を受けたことがなかったし、今後受ける可能性も無いが、
こんな内容だったのか、帝王学は。
って感じ。他のマンガで描かれるような「ただの個人授業」ではなく、「人の上に立つ」「国民の代表としての振るまい」「朕は国家そのものである」ことを学ぶ。
立場を学ぶ。
男尊女卑の世情だが、それに異を唱えるどころか、むしろ清々しく美しい。
男性も女性もとてもかっこいい。
それは決して二枚目というわけじゃない。限られた人生、同じ1年を「天皇陛下になるべくして生まれた男」が、どう過ごしていたのか、
思わず納得してしまう説得力を持った傑作だ。
まだ途中だけどクリス評価★★★☆。タダで読めなくなったらたぶん買う。
・・・
内容は続かないが次回もつれづれ。
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