ザク潜入
カズヒコさんのPGザクを使って、実現したいと相当前から思っていたシーンがついに実現。
第一話冒頭で、3体のザクがサイド7に飛んでくるシーン。
PGザクは1体でも、角度とポーズで3体分にすることは容易。ただそれを撮るのは相当面倒なはずで、ピントも複数設定して撮って貰うのは、
ムチャクチャ大変だったと思います!本当にありがとうございます!
でもだからこそその労力に見合うような作品に仕上げたいと思い、気合いで作業開始。てか、
最近地味に疲れて簡単に寝オチするので、今回も作業を始めたのは11時50分頃。
3体は、以前使った写真からも転用するつもりだったのだけど、「最もベストで最高な」3体をチョイスしたら、
全て新規トリミングに。
ウチ2体はピントがそれなりに全身に合っていたのでそのまま起用したけど、1体は久々3枚合成。てか合成は元の写真の角度が合っていれば、ぶっちゃけ言うほど大変じゃない。
背景は半年以上前に見つけて、その時からこの場面に使おうと思っていた「コロニーの入り口っぽいヤーツ」。実際のスケール感で言えば、この部分はあくまで入り口で、その先にデッカイ本体があるのだけど、
それに合わせすぎてザクがミクロな感じになっちゃうのもどうかなぁと。
この辺りは難しいところではあるのだけど、感性を信じるしかないとも言える。てかそれでももう少しは小さくした方がいいかな~。
※って誰も見ることが出来ないんだけど!
色調補正は、そもそも太陽光で撮影されたものだったこともあり、コントラストを多少強めるくらいで結構ソレっぽくなった。ただ、
境目はかなり気を付けて修正。
普段は「ギリギリを消しゴムで消していく」のだけど、今回元画像が明るい背景だったので、宇宙の黒にはどうしても浮いてしまう。具体的に言うと、
ボディとの境目でトリミングしたのではフチ取りの明るさが消えない
でも、その部分をまんま削り取るのもおかしな事になるので、今まではあまりやったことがなかった方法を取った。
・消しゴムのブラシは普段よりグラデの強い円形のもの
・消しゴムの透明度は50%ほど
・消しゴムの太さは、普段は5~10ピクセルくらいなのだけど、25ピクセルくらいの太さに
これで、境目を何度かなぞりながら、「宇宙が背景の部分」は、境目の線そのものがほぼ見えなくなるくらいに。「コロニーが背景の部分」は、これまで通りギリギリを通常の消しゴムで消していくことにした。
こうするとどうなるかというと、一言で言えば、
宇宙に溶け込む。
一応、3体のザクは、
手前がピンボケ気味
真ん中をメインでピント合わせ
奥は背景と同じくらいのピント
※まだこれはやってない。ビシッとしすぎてる
にして、遠近感を出す、、、って言うか手前のザクは最初からややピンボケ気味だったので、「こうなっちゃった」感はあるけど、それでも
ここまで距離があれば、全体にピントが合って無くてもおかしくはないかな、と。
印象の話でしかないけど、僕が見た時に「それほど違和感がなかった」し。
・・・
3体使うと言うことで3倍大変になるかとも思ったけど、実際は「プラモの手前にオブジェがない」し、金網みたいな大変な物も無いので、
むしろ突起の多いエヴァ1体とさほど変わらなかった気がする。
それよりむしろ、3体の位置関係とか、「どの写真を使うか」に時間を掛けた。最初は「指先を曲げてこっちだって顔をしてるザク」を使うつもりだったのだけど、このザクはつまり、「それよりも手前、画面に映ってないザクに合図を送っている」わけで、そうすると当然画角内には「最大で2体しか入らない」。それは物足りないな、と。
だったらそれはそれで別ので作ってもいいかな、と。
ポーズに関しても、一応全員ザクマシンガンを持っているものの方がしっくり来そうだなぁとか、当たり前だけど宇宙だから「地面に立ってるポーズ」は使えないな、とか。
※これは最近影の一体にも言える。上半身の「自然体」が立ってるものと浮いてるものでは違うのだ
大きさに関しても、3体がどの程度の距離感だと「しっくり」するのか。パッと見て、
「違うスケールのプラモを使って遠近感を演出している」と思われては意味が無い。
こういう場面でこそデジラマの妙味が活きる。
同じスケールのプラモでこのシーンを再現しようとすると、3体の距離はベラボーに広がり、当然の事ながらピントもお話にならないくらいボケる。
さらに普段僕らが生活している地球という星の大気圏内という環境だと、
離せば離すほどそれぞれの間に空気の層が厚くなっていく。
透明なようで透明ではないのだ。空気というものは。
※正確には温度とか湿度とかの影響が大きそうだけど
しかし、本物の宇宙の写真を見ればわかるけど、「宇宙における遠近感というのは、地球のそれとは全然違う」。
凄く離れていても、結構ハッキリと見えているのだ。
※ピントという意味ではなく
同じキットで3つのポーズを取って貰うことで、その微妙なニュアンスが演出出来る。カズヒコさんにも「宇宙空間ならではの無機質感があって最高」と言って貰えたのは、そんな理由からなのだ。
、、、たぶん笑
違うスケールで実現しようとすれば、最遠景の一体は「1/550スケール」くらいの、ローディティールなものになってしまうだろうし、背景にも馴染まない。「ジオラマで実現出来る限界値」を遙かに凌駕した着地が出来るのが、デジラマの強みであり、
今作のキモなのだ。
ただ、、、
それが伝わるかどうかはまた別の話。
全て僕の思惑通りに伝わってくれれば、良さを理解していいねや保存も期待出来るかなぁって思うけど、保存されなければ「伸びても1000」な現状で、どんな結果になっても腐らない覚悟だけはしておかないとな~って思うんだよね。
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