マイ・ボディーガード
トップガンを見てトニースコット監督の作品が観たくなり検索。見てないのも何作かあったけど、その中で、
デンゼル・ワシントン×ダコタ・ファニング サスペンスアクション
もうこの三つのキーワードで「鉄板」なのがわかる。むしろ自分がこれまで見てなかったのが不思議なくらいだ。
ダコタは宇宙戦争でも子役として見ていたけど、本作はそれより1年前。ウィキペを見たら、
2001年のデビューから2005年までの5年間で、17作も出演
さすがは「天才」と言われるだけのことはある。前にも書いたかも知れないけど、「となりのトトロ」の英語版では、「実の姉妹で姉妹役」の吹き替えをしてたそうな。
そんなダコタの魅力がこれでもかと発揮されてた。
これもウィキペから、、
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『マイ・ボディガード』中で共演したデンゼル・ワシントン は、「あの子には観察力がある。僕が会った役者の中で本当に優れているのはジーン・ハックマンとダコタ・ファニングだけだ」と語ったという。
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子役というのは、往々にして「上手く演じなければ」というプレッシャーが、その演技からにじみ出てしまうものだと僕は思う。いや、子役に限らず、話題作りのために芸能人が出演する日本の映画でも、
※特に吹き替えは顕著
自然にその役柄として振る舞うのは、決して簡単なことじゃない。
特例として木村拓哉とトム・クルーズに関しては、2人とも「木村拓哉役」「トム・クルーズ役」であることが多いので、「特に演技しなくても自然体で満点」だったりするけど。
しかし、今作のダコタは本当にかわいくて、「良い意味の優等生」。小学生のスクール水着は今の時代大丈夫なのかと思ってしまうが、
※この当時は大丈夫だったのか?
長身で愛想が悪い黒人のボディガードのことを「見抜いて」好意を寄せていく流れに、一切の疑念が湧かない。
※好意と言ってもLOVEじゃないよ?
てかデンゼル、19年前とは思えない「変わらなさ」でこっちはこっちでビックリしたけど。スパイダーマンのときのジェイミー・フォックスもそうだけど、黒人名優ってのは、何か特別ギラついたオーラを纏ってる人が何人も居る気がする。サミュエルとかモーガン・フリーマンとか。
あらすじとしては、身代金目的の誘拐が多発するラテンアメリカで、元テロ対策部隊のクリーシー(デンゼル)が、友人の勧めで女の子のボディガードになる話。
当然誘拐される
が、
殺される。
この辺りがかなりヘビーな展開で、かつ愛情を持って接し始めていたピタ(ダコタ)を殺された怒りで、
かなりイイ感じの復讐劇を見せてくれる。
まぁデンゼルと言えばイレイザーやウォーカーでも「ドライでスタイリッシュな殺し」が似合う男であるわけで、見ながら思ったのは、
「クライングフリーマン」にピッタリかも。
確かに黒人ではあるけど、そのスタイル、オーラ、スマートさは、まさにフリーマンのそれ。上手くアレンジしてデンゼルにやってもらいたいと思ったけど、ちと歳を取りすぎてしまったかな。
クリーシーの友人役、てか親友役としてクリストファー・ウォーケン。名前は知ってるけど顔は思い出せない俳優だったけど、
※見たことがあった映画も007くらい
ムチャクチャかっこよかった!
立ち位置的にはマイケル・ダグラス辺りと近かったと思うけど、特に表立ってドンパチするわけじゃなくても、友人として信頼出来る行動や言動が美しく、
名作には親友が不可欠かも知れない、、、
と思った。
デンゼルは山寺宏一。ダコタはこおろぎさとみ。
共に完璧。
全体的に良く出来てたと思うけど、唯一気に入らないのはラスト。ネタバレだけど古い映画なので書いてしまう。
ちと物足りない。
悪の親玉を倒す前に、クリーシーは絶命してしまう。
※その日のウチに親玉はCIAが射殺
命がけでピタを守ったとも言えるけど、
※さっき「殺される」って書いたのはウソ
この世界で今後も彼女が危険にさらされないとも限らない。
※一応組織は壊滅したけど、何人か生き残ってるから怨恨でまた誘拐される可能性もある
ずっと生きて守り続けて欲しかったな~。
クリス評価は★★☆。かなり長い間ピタが死んじゃってるモードで進んでいったのがイヤだった。そうしないとクリーシーが復讐に燃えられないってのはわかるんだけど、、、。
あと、いかにもトニーの映画って感じで、アンストッパブル、デジャヴ、サブウェイ123とかに通じる何かがあったきがする。まぁデンゼルが出てたからそれが全てなのかもだけど。
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