« つれづれに | トップページ | ファブル~殺さない殺し屋~・恋人はゴースト »

2022年6月12日 (日)

ARQ時の牢獄・地獄の変異

映画2本。ネタとしては短い

●ARQ時の牢獄

ネットフリックスで見たけど、専売だったかは未確認。キャストも監督も知らないけど、

 同じ時間を何度も繰り返す

と言う設定が、こないだ見返した「オールユーニードイズキル」に酷似していて、とても興味をそそられて、思わず見始めた。

ちなみに「ARQ」はアークと読む。インディで言えば「聖棺」?あんまよくわからないけど、あらすじとしては、

屋外ではマスクをしなければならなくなった汚染された近未来。ハイテクな支配層と、貧困のレジスタンスが戦争をしていて、主人公はハイテク側の技術者だったが離脱。ある朝彼女と一緒にベッドから起きると、いきなり暴漢に襲われる。主人公が持ち逃げした多額の金券を出せと脅され、挙げ句殺されるが、殺された瞬間にまた「彼女と寝起き」に時間が戻される。

上手く書けないけどまぁこんな感じ。

アークはそのタイムループをさせる機械。しくみはともかく、ある時刻からある時刻を永遠に繰り返すらしい。これは主人公が生きてるか死んでるかに関わらず。

前生(ぜんせい。今雰囲気で作った造語)の記憶は、主人公にしかなく、状況の把握もかなりスローペース。この辺りは監督の腕の無さを感じさせるが、

 贅肉が多い。

結構な頻度で「10秒先送り」を使いまくり。もちろんそれでも全く話がわからなくはならない。

オールユー、、と違うのは、「生死に関わらず」という点。つまり、何回も時間を「巻き戻されてしまう」。

そこで考えるのはアークの停止だが、ただ停止しただけでは暴漢に殺されて終わり。この辺は上手く抜け道を塞いでるな~と思う。

他にも、絶妙なタイミングで記憶が残るのが主人公だけじゃなくなったり、復帰したときの状況が変わったり。

場面は、寝室、ダイニング、ガレージ(アークがある)と、階段少々という非常に限られた場所だけで、ここまでのアイデアを詰め込んだなぁと感心もする。

だけど、、

ちょいちょい「え?そこは殺すとこでしょ」と言う「違和感のあるご都合主義」が散見され、結果まんまと苦しむことになる。

そして、最後のオチに関しても、、、

 僕にはイマイチよくわかりませんでしたけど?

何だか煙に巻かれたような、理解力の高い人ならしっくり納得出来るのかなぁって感じ。

クリス評価は★☆ってところ。彼女は悪くは無かったけど、
※ニコールキッドマンを少し崩した感じ
全体的に低予算でがんばった感が拭えず、余分な時間も多かった気がする。あと、

 主人公は一体何がしたかったのか、最初から最後までよくわからなかったわ。
※なんで逃げたのか、最後どうなったのか

●地獄の変異

地下の大洞穴&水脈の探査中、異形の生物に襲われる。たとえて言うなら、

 ピラニア+ウナギ

デザインワークは悪くなく、正直ほとんどボカされての登場だったのでよくわからない物足りなさはあったものの、

・崩落で逃げ道が無くなり先へ進むしかない

・化け物に噛まれて感染

・次々と死んでいく仲間達

基本的には「地下版エイリアン」。つまり、

 とても僕好みの映画

だったのだけど、これも序盤を中心に飛ばしたくなる場面が多く、作風的に間違いなく外せない「いきなり大きな音が鳴るこけおどし演出」もとても多いので、

 ずっとリモコン片手に見てた。

余談だけど、ネットフリックスはリモコンから基本操作が全部できるので、タイトル等の検索を除いて「座椅子に寝転んだまま見られる」。でもUNEXTの場合は、テレビを使う場合PC上からの操作になるので、マウスオペが不可欠となり、それが存外煩わしい。特にボリュームを頻繁に上下させたくなるホラー系の作品ならなおさら。

 やっぱネットフリックスは解約出来ないかな~と思ったり。

正直あらすじは一行目に書いたことに尽きるのだけど、見てる途中で、

 強い既視感に襲われた。

水中の映像や細い隙間を這って進むストレスにどうにも見覚えがある。ヘタしたら、

 これ、過去に見たことあるんじゃね?

くらいの強めの既視感。もちろんタイトルは思い出せなかったけど、こういう映画は、どうしてもシーンが似通う。最後地上に出るところも含めて、終始苛まれ続けてた。

 結果見たことある映画じゃなかったけど。

ちなみに既視感の元は、2018年9月のブログに書いた「サンクタム」と、あといつかは忘れたけど「ディセント」という映画だった。

ディセントはタイトルも内容もよく覚えてたので忘れようがない。水脈は出てこないけど、異形の化け物に襲われ、友達同士で殺し合っちゃう映画。ムチャクチャ怖い。

サンクタムは異形の怪物は出てこないけど、水中でのストレスをきっちりアピールしてくれる映画。兄弟ではなく親子の絆。

ともかく、そんな既視感の塊でありつつも、何とか最後まで見ることが出来たのは、、、

・そこまで酸素量や光源のバッテリーをナーバスに扱わない気楽さが良かった

・「大空洞」が舞台ということで、場面のメリハリがかなりあり、飽きさせなかった

・感染してしまった彼がどうなるのか、結構気になった

クリスの評価は★★くらいなので、そこまで強いオススメではないのだけど、エイリアンタイプの「閉鎖空間&化け物」が好きな人は、見てもいいと思う。過度な期待をしなければ、、、10点満点で3点くらいの期待で見るなら、たぶん応えてくれると思う。

以下ネタバレ。

※少しお茶を濁しつつ、、

誰が最後まで生き残るのか全然わからなかったのが良かった。

キャラの個性付けがまぁまぁ出来ていて、名前と顔が覚えられない僕でも何とかついて行けた

水脈洞窟のセット?ロケ?の質がかなり高く、臨場感が高かった

で、ネタバレ↓

まさかのお兄ちゃんが善玉!

どこらへんが変異だったのかイマイチよくわからない。今思えば、

 知覚が著しく鋭敏になって判断力が高く、一方でドライ≒冷酷になっただけ。

別段悪の手先になったわけでも、仲間を窮地に追い込もうとしたわけでもなく、ただ「それっぽいキャラ」になっただけで、ある意味肩すかし、ある意味ビックリした。

 でも悪くない。

ラスト化け物の体表がアップになったとき、何か入れ墨のような文様が表示されたけど、これって序盤に死んじゃったヤツの誰かだったのかなぁ、と。

 軽く見返してもよくわからなかった。

こういう映画が見たかったときなら、当社比3倍くらい余分に楽しめたかも知れないけど、タイミング的にちょっともったいなかったかな、って感じだったな。

あと、サンクタムを見返したくなった。当時だけど評価が5点だったんだよな。

|

« つれづれに | トップページ | ファブル~殺さない殺し屋~・恋人はゴースト »

コメント

クリスさん!
お久しぶりです!
全然コメントしてないですがブログ見させてもらってます(笑)
僕は映画は全然見ないんですけど、ソシャゲやってる時はU-NEXTのアニメやYouTube、後は子供と見る時はNHKプラスでおかあさんといっしょをテレビで流してることが多いんですが…。
本題と関係なく、かつご存じだったら申し訳ないんですが、Chromecast with Google TV(7,000円くらい)使うとNetflix、U-NEXT、YouTubeの検索含め全部専用リモコンから操作できますよ(もちろんPCの方が探しやすいですが)!
テレビ電源のオンオフ、Vol調整、入力切替への移行も専用リモコンから出来ます。
微妙に使いにくいですが検索の際の音声認識もあります。
後はスマホのテレビへのミラーリングも出来ます(Androidだけ?)。
何かステマみたいになってますけど個人的に買って良かったモノだったので、ご紹介まで!
URL貼るとブログ的にどうかわからないので止めときましたが、ご興味あったら検索してみてください。
繰り返しですけどご存じでしたらすみません!(笑)

投稿: doria | 2022年6月12日 (日) 21時33分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« つれづれに | トップページ | ファブル~殺さない殺し屋~・恋人はゴースト »