ラプラスの魔女
日々いろんなことを短時間で忘れていく。忘却魔人なクリスだ。どのくらい忘れてしまうかと言えば、
こうして映画の感想を書いたかどうかも忘れてしまう。1日くらいで。
まぁ忘れたから何か困るワケじゃない。てか「忘れて困ることも忘れる」のが困るのだが。
とりあえずあんま感想を書いた記憶がないので、一応「書いてない方向」で進めていく。
ネットフリックスにあった邦画。ジャンルはミステリー?SFサスペンス?
ラプラスの魔女とは、1987年にPC8801用でリリースされたRPG、、、ではなく、
※このボケに付いてこれる人、ゼロ
東野圭吾原作で、2018年に公開された映画。主演は櫻井翔、あと広瀬すず、玉木宏、福士蒼汰、豊川悦司。
ラプラスの悪魔とは、昔の数学者が提唱した「状況が全て把握分析されていれば、その結果は予測できる」みたいな話。そんなことが出来るのは悪魔くらいのものと言うことらしい。
東野圭吾が原作だったと知ったのは今さっきの話なのだけど、言われて納得。
なるほどガリレオで扱わないわけだ、と。
何というか、いかにも「理数系」でくくれそうなテーマで有りながら、一方ではとても荒唐無稽な、言ってしまえば「嘘くさい」話なのだ。
手を離れた瞬間にサイコロの出目を当てると言うのも、
なぜ隣にいて手を離れる瞬間のサイコロの目を見ていない人でも当てられるのか。
天候を予想するにしても、データの把握は常に流動的なはずで、正直これなら、
完全なオカルトとして、「ラプラスの悪魔のように」と突き放してしまった方がまだ納得できる。
あらすじはとってもわかりづらいのだけど、ザックリ言えば、
自殺でも他殺でもあり得ない状況の死亡事件が2カ所で発生。関連性を考えていく内に、「あり得ない計算を実行された」と言う結論に行き着くのだが、、、
みたいな。てか、見ていてシミジミ思ったのは、
櫻井翔は「苦手」ということ。
櫻井翔のキャラというのは、ある意味木村拓哉だと思う。決してあそこまでイケメンでもオーラがあるわけでもないのだけど、
櫻井翔を見ていると、いつも「櫻井翔」に見えてしまう。
ニュースをやってるときも、歌を歌ってるときも、ドラマに出ているときも、櫻井翔は櫻井翔という役を完璧にこなしているような。
ルックス的にそこまで好きじゃないってこともあるけど、何というか、
こういうドラマにはイマイチしっくり来ないな~と。
ずっと、最初から最後までずっと思ってみてた。
刑事役の玉木宏は、特に前に出てくる役でもなく、キャラとしてもまぁ「ややヤクザ風の刑事」ってだけで、そこまでのこともない。
広瀬すずはさすがの演技だったけど、いかんせん脚本と監督が微妙だったのか、彼女の魅力を持ってしてなお違和感が拭えなかった感じ。
誰が適材だったのかとも思うけど、あんな丁寧に整えた眉毛の数学教授役をやるには、櫻井翔はあまりにもアイドル臭が強すぎるって思ったわ。
それが一番の感想。
話はそれなりに練られてはいたと思うし、豊川悦司もかなりちゃんとしてた。でも、ラプラスの悪魔を題材にするほどの検証や説得力があったわけでは全然無く、櫻井翔はミスキャストだったとも思う。
ネットの評価が全てじゃないけど、クリス評価も★ってところでそんな高くはないわな。
・・・
余談だけど、続けて昔録画していてずっと見ずに取っておいた「明智小五郎」を再生した。誰が主演かも知らなかったのだけど、
西島秀俊だった。
で、、、開始10分で停止。前後編2話分をサクッと消した。
明智小五郎と言えば怪盗20面相のライバル的な探偵だけど、何とも言えずスマートさ、知的さに欠け、舞台も妙に安っぽく、一言で言えば「不真面目な感じ」だった。
全編見たわけじゃないけど、ラプラスも明智小五郎も、共通して感じたのは、
やっぱ才能って重要だよな、ってこと。
西島秀俊は嫌いじゃないし、広瀬すずはお姉ちゃんのアリスより役者としての実力もあると思うけど、
いかんせん監督の力がフルに発揮できなかった?
と言うか、普段からスピルバーグにしてもエイブラムスにしても、「世界トップクラスの監督作品」を大量に摂取していて、さらに邦画より洋画のが好きだと思ってる僕が見るには、
あまりにハンディが大きかったのかな、と。
三池崇史監督が無能とは言わないけど、今回はいろんな歯車が微妙な方向にまとまっちゃった感じだな~。
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