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2022年8月10日 (水)

ミステリー

日常の出来事なのだけど、非常に不可解なことが発生。数日すれば真実は明るみになる予定なのだけど、ここはあえて不可解な状況をまとめておくのも一興。

「彼女は何者なのか」

彼女とは、8月からウチの店で働くことになった「S子さん」仮名。バイトの面接に来た印象&情報は、

・(事前に教えて貰っていた通り)高二くらいに見える16歳

・マスクはしていたが普通にかわいく、ふつうの体型
 ※ガリガリでもデブでもない

・通信制の高校ということで、時間に融通は利きやすいが、逆になぜこれほど普通なのに通信の高校なのかと訊くと、「朝起きるのがツライので」とのこと
※なので開店からのシフトは極力入れないで欲しいとのこと

・両親祖父母健在だが、両親は離婚していて今は母親と暮らしている

・バイト経験はなく、現在は家事手伝い

・彼氏アリ。年齢は一つ上なので、まだ高校生。いきなり「結婚するので辞めます」は無さそう

・自宅はウチの店から2.4km。車で7分
※教えてくれた住所に間違いは無さそう

・ネイルが長く、ワンピース

ここまでは、何も問題は無さそうに見える。特に特別支援学級と言うこともなさそうだし、普通に彼氏が居ても何ら不思議は無い。今時の女の子という感じだ。重要なのはここから。

・なぜウチの店で働こうと思ったのか

彼女は、最寄り駅まで結構な距離があり、自宅から最寄り駅まで自転車で移動。そこから電車で一駅移動し、あとは徒歩で来たと言う。

今グーグルのナビで見ると、彼女の家からウチの店まで、自転車では10分の距離と出た。ウチの店から最寄り駅までは徒歩9分なので、どう考えても自宅から店までは「全て自転車」の方が早そうだが、

 それでも片道2.4kmというのは、そこまで近い印象はない。

高校二年の女の子がバイトをするなら、もっと近くで条件のいい(時給のいい)ところはいくらでもあったのではないかと思う。特に働ける時間帯が「朝じゃなければ土日も19時までもOK」は、雇う側からしたらかなりの好条件だ。彼氏が居ていつ辞めるかわからないリスクがあるとしても、健康で見た目も口調の印象も悪くないのなら、接客業で引く手あまたかも知れない。

ただ、今までバイト経験がないと言うことで、最初のバイトを慎重に探した、と言うのはあり得る話。「なぜウチに」を訊いてみると、、、

 「そちらで働いているK子に聞いて、、、」

と言う。確かにウチにはK子という高二のバイトの女の子が居る。がしかし、細かく振り返ると、彼女がK子の名前を言う前に、僕がその名を口にした可能性はゼロではない。

僕が「Kちゃん」と言いつつ、S子さんは彼女のことをなんて呼んでるの?と訊くと、「K子」と呼び捨てだという。関係はそこまで希薄ではない印象だが、マブかと訊いたらそうではないと言う。

現在のS子さんの住所は、自店の中学校C校の校区から結構離れていて、隣の学区D校のさらに隣のN校の校区と思われる。S子さんは引っ越して今の住所に居ると言うが、引っ越す前もK子と同学区のC校ではなく、隣のD校だったという。

 なぜ知り合いに?

それは昔所属していたバレーボールクラブが一緒だったから。バイトを探している課程でいろんな人に話を聞いた中で、K子の話が一番詳しかったから、ウチの店に決めたのだという。母親と買い物に来たこともあるようで、もしかしたら僕の軽い接客が好印象だったのかも知れない。面接中も僕のジョークに良く笑ってくれたし。

例えば、僕もインスタをやっているという話をし、ガンプラの写真を見せたら、「K子も言ってました!」とやや食い気味に教えてくれた。

 店長の趣味の話を、小学校か中学校の頃バレーボールクラブが一緒だった程度の「軽い友達」にするだろうか。

今思えば疑問が湧いて然るべきポイントではあるが、このときは僕のインスタに食いついてくれたのが嬉しくて「ニヤニヤするキモいおっさん」になってた。

 これはしょうがないことなので、しょうがないのだ。

ひとしきり説明をしたあと、「働けそう?」と問うと、「お願いします」とのリアクション。シフトに組み、彼女は8月1日の夕方から入ることに決まった。コレを書いているのは7月31日なので明日からだ。

ちなみにウチのシフトはかなりタイトなので、S子さんとK子が同時に入ることは極めて少なく、予定では8月9日しかないのだが、、、

 ここで話は急展開する。

S子さんが面接を終えた後、K子がバイトに来た。「会いたかったな~」と軽く笑みをこぼすK子。一応S子さんはまだ部外者で、K子は1年以上働いた身内なので仮称でも呼び捨てにしている。それはともかく。

 「私、S子なんて子知らないんですけど」

え?確かにマブダチという感じではなかったみたいだけど、年齢も同じで、バイト先の店長のことを伝えていて、

 K子もバレーボールクラブに入っていた。

僕は基本よくしゃべる方なので、情報の出し入れに関しては「僕発信で会話を引き出してしまった」可能性は捨てきれない。K子の名前や、中学校の校区の話など。しかし僕はK子がバレーボールクラブに入っていたことを知らないし、その点において2人の話は一致する。

今日日LINEでの友達が学区を越えて繋がっている可能性は低くないだろうが、K子の学校は19時過ぎのバイトが禁止で、
※ウチの営業時間は19時までなので違反ではないが
特にバイトをしていることを特に言い広めた覚えも無いと言う。そもそも、

 K子は、バイト中こそとてもマジメでイイ子だが、本人曰く陰キャで、仲が良いと言える友達は、今は縁を切ってしまったI子しか居ないと言う。

では教えて貰った携帯番号を照らし合わせれば、彼女の名前が仮にハンドルであってもわかるのでは?と問うと、

 「基本電話しないんで、携帯には店長の番号しか入ってないです」

あれまなんだかちょっと嬉しい52歳中年。いやいやそれは別に関係無い。

特に僕のインスタや趣味のことを伝えた記憶もなく、
※忘れてるかも知れないし、会話の流れでS子さんが僕に合わせただけの可能性もある。さらに言えば、デジラマに関しては自店に来たお客様に僕が直接お話したケースも少なくないので、それを「K子から聞いた」と思い違いしている可能性もありそう

 誰ひとりウソを付いていないとしたら、真実は一体どこにあるのか。

K子の本名は、決して「石を投げれば当たる」ほど普通の名前ではない。あり得ないほど少なくはないが、「高校二年で以前バレーボールクラブに入っていたお店と同じ学区の女子」となれば、確率はグッと狭まるだろう。

さらに、S子さんに書いて貰った生年月日は、K子の歳と合致する。ここでウソを付く必要などないとは思うが、瞬間的に「高二が2005年生まれ」と偽れる人は少ないだろう。

友人と呼べる友人が少ないK子曰く、「知らないと思います」というS子さん。会って話をして「ああ!!あなただったの!!」となればいいが、会ってなお「え?どちらさん?」となったら、、、

 それは結構怖い。

ありもしない友人関係が、自分のあずかり知らぬままに構築され、一切相談されてないバイト先の店長の話をもとに、自分のバイト先に新しく入って来る、、、

 季節にピッタリなホラーストーリーだ。

しかし、普段からそれなりに親しく仕事をしているK子がウソを付くとは考えられない。忘れたり勘違いはあり得るけど、彼女がバイトを始めたのは高一からなので、言っても1年ちょっと間だ。僕らの年齢ならいざ知らず、高校生の彼女が1年ほどの話をそこまでキレイさっぱり忘れられるだろうか。ましてや、「相談されて決めた」と言うことは、K子が僕や僕の職場にある程度慣れてからのことだろう。

 数日~数週間の短期間でバイトを探したとしたら、その決め手になった会話(LINEかも知れないが)を忘れているとは考えにくい。

ちなみにS子の親は離婚しているが、親権は父親にあり、姓は父親のまま、つまり、仮にK子と接点があったとしても、そこから変わっている可能性はまず無い。

・・・

バイト先の面接で「前科がある」とか「万引き癖がある」などの「問題児要素」を悟られるわけにはいかない。自宅から距離がある仕事場を探したのは、常習犯として地元ではツラが割れているからかも知れない。

見た目の印象を良く見せるのは、働きたいのなら当然とも言える。

さて真実やいかに、、、、

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まさかの急展開!ここまで書いた後、本人から電話があって、

 「いろいろ考えてみたのですが、ちょっと大変かな、って思って、、、」

ハイ了解。話はここで終了~。
※僕はこういう時一切食い下がらないのだ。確かに魅力的な条件の子ではあるが、魅力的ということはそれだけリスクもあると考える。甘い蜜にはワナがあるのだ。

 なのだけど、、、うーむ、、、

まさか真実が明かされないままに結末を迎えるとは、、、

 どんな推理小説なんだよ!

その後の調べで、「K子のLINEには本名を知らない同い年の女の子は居ない」という情報も加えられ、ますます雲行きが怪しくなってきた。

ともかく、「働けない」ということは、何らかの理由があるのは間違いないわけで、僕の勢いに任せた会話に思わず事実無根を頷いてしまって、「ばつが悪くなった」のかなぁとか、K子との繋がりをまさかそこまで掘り下げられるとは思わなかったとか、、、。

 僕の加齢臭が耐えられなかった可能性も捨てきれない。

思い込みで決めつけるのは良くないけど、あの見た目とスタイル(バスト推定Eカップ)、働ける時間の長さ、自宅からの距離などを鑑みると、「もっと良い条件のところが他にあるかも」と、僕との会話であらためて気付いたのかも知れない。家の近所のブラックリストに載っている可能性も捨てきれないけど、、、。

こういうのを「迷宮入り」というのだろうな。

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