デジラマの作り方~その2~
昨日の続き~
●具体的な手順
1.プラモと背景の写真を決める
全体の工程の中で最も時間が掛かり、最も正否を左右する部分。これが決まれば気持ち的には作業の折り返しを過ぎたと言っても過言じゃない。
慣れないうちは、画面内の地平線の高さを意識して選ぶといいかも。プラモの地平線がほぼ水平で、背景写真の地平線もほぼ水平なら、置いたときに角度による違和感が出にくい。
逆に言えば、プラモを見下ろす角度の写真は凄くすごーーーく難しい。実際18mのガンダムを見下ろせる視点から写真を撮れるケースが希有であることを考えれば、納得も出来るのでは?
2.背景の解像度を4K程度に
画像サイズを変えるメリットは、最終的に細かなトリミングがしやすくなることにある。ガンダムのツインカメラを光らせるとき、少しでもなめらかな多角形にしたいなら、解像度を4Kくらいにしておくのがオススメだ。
3.プラモのトリミング
マグネットのツールで全体を荒くトリミング。そのあとで直線の選択ツールで細部を詰めていく。このとき、背景とのコントラスト差が激しい場合は、気持ち深めにプラモ側を削る。でないとあとから消し直す作業が大変になる。
この作業をマウスで行うか、液晶タブレットで行うかで、劇的に掛かる時間が変わる。てか、僕のデジラマのキモのひとつがこの部分だと思う。
アプリで楽をしてる人とは精度の意味が違うぜよ?
※その分時間も掛かってるんですけども!笑
4.コピペして配置
トリミングしたプラモ画像を背景に配置。「1」の段階でどこにどう置くか決めているので、そこまで時間は掛からないけど、ここで配置した際に、
どうにも払拭出来ない違和感に苛まれることも、、、
最悪せっかくトリミングしたプラモを諦めることもある。てかあった。角度が合わないとそう言うことになるのだ!
プラモの手前にオブジェを置きたい場合は、場所を決めたあとその部分の背景をトリミングしてプラモより上のレイヤーにする。
プラモ側を消す(もしくは削る)ことも出来るけど、なるべく選択肢は残しておいた方が良いので。
5.プラモの境目を丁寧に処理
背景に重ねた際どうしても目立つ「元の背景色」があるので、これをチビチビ丁寧に消していく。とても面倒ではあるけど、出来に直結するし、凄くキレイになるので実は嫌いではない。
それが完了したら、一旦そのレイヤーをコピーしておく。プラモの元画像というわけだ。
6.馴染ませる
デジラマの命とも言える部分。暗い部分をさらに暗くしたり、明るい部分を背景色を少し透明にして重ねたり、表面をざらつかせたり、ボカしたり、彩度を下げたり明度を上げ下げしたり、、、。
フォトショップ7.0のカラーバランスで赤や黄色を強めたりする。
手前のオブジェクトとの境目も丁寧にいじる。足裏が浮いてるように見えないように、草や水が不自然に重ならないように、建物やガラスが破綻しないように。
言っても一番最初の「1」できっちり相性の良い2人を出会わせているかどうかで、馴染ませの善し悪しの大半は決まる。ただ、、、
どうしても使いたい写真がある場合は、、、
・プラモの光が当たってる部分だけをトリミングして別レイヤーにし、そこの明るさだけ上げたり、、、
・赤なら赤、ダークグリーンならダークグリーンの部分だけトリミングしてその部分の色相だけ変えたり、、、
・部分的に拡大したりパースを掛けたりして、「さもそれっぽく」したりする。
ともかく、最終的にデジラマを見た人が、
「ぽい!」
と思ってくれればそれが正解だ。
7.画角を決める
インスタ画像は、縦長にしたい場合、
縦4.9:横4
の比率で画角を切る必要がある。気楽に探すと「5:4」などと書かれているが、実際に5:4で切ると縦が少し欠けるので、
それはウソだ。
縦長の画角でも、さらにもっと縦長にしたい場合は、左右に黒なり白なりの余白を作って対応する。これに気付いた時は「はっ!」っとしたわ。
ちなみに、PC上では横長のままだけど、スマホに持って行ってからそこから切り出すこともある。ストーリーズに「横持ち画像」をアップしたいときもあるので。
8.スマホにファイルを移動
フォトショップでJPGで出力し、それをスマホに転送。フォトショップエクスプレスで一番しっくりくるフィルターを掛け、保存率100%で保存。
あとはアップを待つばかり。
・・・
文字にすると大変そうだけど、大半は慣れた。慣れてないと言うか、やはりキモになるのは「1」でしっくりくる背景とプラモを見つけること。これだけは、運もとても絡むし、これが決まっただけで、ほぼほぼ成功が約束される場合すらある。
ただ、最近僕のインスタは飽きられているのかいいねがあまり伸びない。そこだけを重要視するなら、僕のやり方はたぶんNGだと思う。リールをもっと活用してフォロワーを増やす努力とかする方が、最終的ないいねには持って行きやすいだろう。
でも、それはぶっちゃけ僕の中では面倒だし、何だかんだ言って、
僕が見たいのはリールじゃなくて静止画だから。
自分が見たい、そして誰も見たことがないリアルな写真を、僕は作りたいんだよな。
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