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2022年10月19日 (水)

遊戯王の作者高橋先生の死因

海で死んだくらいの知識だったけど、「おぼれている人を助けようとして」他界されたのだそう。
※僕が忘れてただけかもだけど

 そう言う死に方って、どうなんだろう。

ハタから見たら「かっこいい」「素晴らしい」と思うとは思う。おぼれていた人は助かり、
※氏がひとりで救助に向かったわけではない
助けに行った高橋先生が他界されたことは伝えられなかった<負担になるから。

そんな話を友人のインスタで読んで、最初軽い違和感を感じただけだったのだけど、

 そう言う死に方って、、、ツライだろうな。

本人は、「助けられる」と思って向かった。しかし、おぼれかかってる人は、前後不覚になっているし、必死文字通り「生死の境目」に居るから、「助けに来てくれた人に感謝すること」よりも、「自分の命が助かりたい」ことを優先する。

 相手の生死を気にする余裕などない。

「助けられる」と思って向かったのは、浅慮だった。氏の本心はわからない。もしかしたら自分が死んでもあの人が助かって良かったと思ってるかも知れない。でも助けに行く段階では少なくとも、「自分を犠牲にしても助ける!」と言う気持ちではなかったはずだ。

 助けに行かなければよかった

 あんなに暴れなければ僕も無事だったのに

そんなことを考えたかも知れない。僕ならきっとそう考える。
※特に二つ目

命の境目というのは、取り返しが付かない。一度失敗したら次はない。「今度は助けに行かない」「今度はライフセーバーを呼びに行く」

 今度などないのに。

高橋先生の行動を愚かだとは思わない。だけど、かっこいいとも思わない。氏にも家族はいただろうし、氏に生きていて欲しいと願っていた人は、かなりの高確率で助けられた人よりも多いだろう。

思うより先に体が動いてしまったのかも知れない。もし躊躇って、おぼれている人が目の前で死んでしまったら、その時助けに行かなかったことを死ぬまで悔やみ続けるかも知れない。もしかしたらそれが原因で自殺することすら考えられなくはない。

僕は遊戯王が面白いと思ってないので、そう言う意味での残念さはない。勇気ある行動ではあるけど、それは「蛮勇」と紙一重だった。だからこの結果になってしまった。ほんの少しのことで2人とも助かる今があったのかも知れない。

 でももう時間は戻らない。

幸い僕はおぼれている人を助けられるほどの水泳能力はない。泳げなくはないけど速くもないし、体力的にも能力的にも、運動音痴側に針が10割傾いている。でも、

 同じ場面に直面したらどうするかを考えると、結構苦しくなる。

他に助けを呼びに行ける状況であればいい。だがしかし、そうじゃない事も考えられる。相手が自分の子供や友人であれば間違いなく助けるための、自分自らで助けるための行動を起こしたと思う。そうじゃない場合、見ず知らずの人だった場合、、、

冷静に相手の体格や体重を見てジャッジ出来るわけもない。性別で「男だから止めよう」とも思わないだろう。

海猿だったかでおぼれている人の力は、想像を絶するものがあると読んだ。

 僕はたぶん、助けに行かない。

僕は良くも悪くも冷静なのだ。「死体がひとつ増えるだけ」だと、その場に止まる
※もちろん救急にはすぐさま電話するだろうけど
だろう。

後々僕を責める人もきっと居る。それもかなり居る。

 高橋先生にもそう言うことは起こりうる。

「責められたくないから助けに行った」わけではないだろうけど、

 海難救助ってのは、そんなに簡単なものじゃない。

「助けに行ったからって死ぬとは限らないでしょ?」と言う人は、自分がそこで死ぬことを想定していない。

 先生もきっと想定していなかった。

でも僕は想定する。命を軽んじるわけじゃない。助けたくないわけじゃない。ただ、

 自分の命を、見ず知らずの人に賭ける価値は無いと思う。

冷徹に思えるかも知れないけど、「あなたは違うの?」と問うたとき、どれだけの人が「本気で」否定出来るのかと思う。高橋先生も、「自分の命を賭ける」と思って飛び込んだわけじゃないはずだ。

ご冥福を祈ると同時に、次の人生では「おぼれてる人を助けに行けない程度には、泳ぎが苦手な人」になって欲しいなと思う。

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コメント

なるほど。

投稿: 長男 | 2022年10月27日 (木) 23時01分

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