ミッドナイトイーグル
いかにもかっこつけたタイトルだけど、中身は、
大沢たかおと竹内結子の邦画。
原作は小説。監督は「八日目の蝉」を撮った人。年式は2007年公開。
休日映画デー3本目。一本目二本目を監督流れで見たので、三本目は女優で見ようと、僕の好きな故竹内結子の映画を探すも、はやぶさが無かったのと、特にフックする作品が無かったので、半ば消去法でこれを見ることにした。
ちなみになぜ竹内結子が好きかと言われたら、彼女の演技が妙に惹きつけられるとしか言いようがない。別に顔が飛び抜けて最高の美人というわけでも、映画を観ていて「かわいいなぁ、、、」とウットリするわけでもないのだけど、
魅力的な女優に一番必要な「画面の中で引き寄せられるオーラ」みたいなものが、彼女にはある気がする。
つい目が行っちゃう、みたいな。ちなみに大沢たかおはあんま好きじゃない。
あらすじとしては、戦場カメラマンの主人公(大沢)が、戦地でクッキーをあげた外国の子供を目の前で殺される経験をし、意気消沈して国内の山の写真を撮るようになり、今度は奥さんの体調が悪くなってることも知らずに、長男を遺して死なせてしまう。
長男は奥さんの妹(竹内)の元に引き取られ、半ば自暴自棄になっていたが、登山仲間でもあり後輩の新聞記者(玉木宏)の誘いで、
米軍横田基地から飛び立った2機の未確認飛行機の内の一機が、アルプス山中に墜落したらしい。その未確認機には、どうも大変なものが積まれていたっぽい、、
見つけに行こうぜ!
みたいな流れに。
大沢と竹内は、妻と姉を失ったことで険悪な関係だったが、お互いが同じ事件に別の場所から巻き込まれ、最終的に、、、
ネタバレ自粛。
「ミッドナイトイーグル」とは、アメリカのステルス戦闘機の俗称。パッと見はF117ナイトホークのような雰囲気のある外観、、、の残骸。ただ名称は架空の物っぽく、劇中では「P-5」と呼ばれてた。
※やや自信なし
見る前に確認した評価は、5点満点で3.5点とさほど高くはなく、期待もそれなりだったけど、
まんまと普通だった。
ただ、ラストはメチャメチャ泣かされたけどね。
まぁ3本立て続けに映画見れば、目も疲れるし泣きやすくなってた可能性も捨てきれないけども。
短いので少し余談。
竹内結子は、一応自殺と言うことになっている。遺書もなく、自室のクローゼットの中で死んでいたと言う。まだ生後7ヶ月くらいの子供と、中学生の子供(前の夫との子供)が居て、育児ノイローゼだった可能性や、今の夫が製薬会社で、薬関連での可能性とか、
誰にも真相がわからない死。
ある意味ミステリーやサスペンスの女優っぽいとも言えるけど、これは紛れも無い現実。特に赤ちゃんが居るのに自殺する?ってスゲェ思ったし、同じように、赤ちゃんが居るのに殺す?とも思った。
ミッドナイトイーグルでは、竹内の姉が死んで、妹が育てる展開だけども、、、
なんでだろうか。なんで死んじゃうんだろうか。40歳という年齢は当然僕より若い。僕の40歳がどんなだったかと軽く振り返っても、今と何も変わってない気すらするけど、それでもやっぱり若すぎる。てか、
全然キレイな40歳だったし。
もちろん自殺じゃなく、心不全や脳卒中みたいな原因が特定出来る死因でもない、「謎の突然死」という可能性もある。
それはもうただただかわいそう。
何が幸せで何が不幸かわからないけど、死ぬってのは何物にも勝る「強烈な負の出来事」だと思った。もちろんだからこそ映画だろうとゲームだろうと、死というイベントは心を揺さぶるのだけど、実際の死は当然そんなにドラマティックではないし、同時にそんなに甘いもんじゃない。遺された人達は、この先も例えば映画やマンガやゲームが終わったあとも、ずっとずっと生きて行くし、表舞台に居た人ならこうして思い出されることも少なくない。例えば年齢が平均寿命を超えているようなおじいちゃんおばあちゃんであるなら、その死の重みは幾ばくか軽いはずだけど、それでも周りの人間との繋がりの太さは、その死の重みを左右する。
僕はどうだろうか。僕の周りの人はどうだろうか。
死はどんどん身近になっていく。そして避けることは絶対に出来ない。世界中の誰であっても、例えばまだまだ生まれたばかりの赤ちゃんであっても、明石家さんまやビートたけしであっても、必ずその日は訪れる。僕より早いか遅いかだけだ。
正しく向き合うための心構えが出来るだろうか。その必要はあるのだろうか。
この映画自体は大した映画じゃなかったけど、シチュエーション的に何か思うことはあったな。てか、書き忘れてたけど、
子役(男の子)がベラボーにかわいかったわ。
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