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2022年12月30日 (金)

SASUKE2022~その2~

まだ1stの話が続く。

去年は森本が1stでリタイアしたけど、森本をもってして、

 「1stが一番怖い」

みたいなことを言ってたのを毎回思い出す。あれほどの結果を残す男。いろいろ分析して、練習も他の人とは違う、オリジナリティ溢れる、それでいてチープなもので、実際の結果に繋げられる男が、

 1stの怖さを語る。

SASUKE大好き男の僕も凄くそう思う。

SASUKEは20年以上掛けて、熟成されてきた「職人技」のようなエリアの集合体だ。特に1stは、

 初心者でも出来そうに見えて、実際出来る可能性が高い序盤

と、

 フィジカルなポテンシャルをガッツリ求められる終盤

そして、運の要素がかなり絡む「ドラゴングライダー」で構成されている。

クアッドステップスも、慎重に行けばほとんどの人は落ちることは無いし、

ローリングヒルも、丁寧にしっかりつま先を突き刺して登り、丸太の中心より手前に体重を掛けながらひとつひとつゆっくり降りさえすれば、まず回転の餌食にはならない。もちろん常連組だってそれは同じで、

 ただそれをより早く、正確にこなせる努力を、初心者の何十倍も練習してるだけのこと。

あともちろんあの舞台での場数も大きいだろうけど。
※一般枠の中で成績№1だった子がローリングヒルで落ちてしまったのが凄く印象的だった。絶対「わかってたはず」なのに、それでも引きずり込まれてしまうのは、絶対的な練習量が足りないからだからな

シルクスライダーは着地を気持ち早めにして、反対側に落ちないようにすれば、9割はミスらない。シルクスライダーのミスを見てると、「向こう側に落ちる」人が大半だ。

 それでも向こう側に落ちてしまうのが現実なんだろうけど。

リタイア率の高いフィッシュボーン、今回松田さんも落ちてしまったけど、タイミングで「比較的安全に抜けられるタイミング」が確実に存在している。それを知ってるか知らないかも重要だろうけど、もし本当にSASUKEが好きなら、そして出られるチャンスが巡ってきたなら、いつどのタイミングで歩き出すのかもわかるはずだし、

 あまりに無様な落ち方もしないはず。

てか長野誠が今回ギリギリでリタイアだったのはフィッシュボーンで時間を取りすぎたため。

 長野は、身体能力は飛び抜けて凄い男だったけど、残念ながら森本のような理詰めは苦手なのだ。

フィッシュボーンはああ見えて理詰めのエリア。だからこそ時間を掛けて抜けたのだけど、ちと掛けすぎてしまったようだった。

そして落水率ナンバー1のドラゴングライダー。トランポリンのジャンプは皆が「前にではなく上に飛べ」と言うし、足元を見て、センターをキッチリ捉えて飛ぶことも重要そう。番組中、岩本が「1000回くらい言ってる」のが、

 順手、逆手で持つ「順逆」。

ドラゴングライダーは前半と後半に別れていて、一見すると前半から後半へのダイブが最重要ポイントのように見えるけど、

 実はそうでもない。

少なくとも常連組の落水は、ダイブポイントではなく、

・前半の急勾配で手が離れる

・後半の脱輪

僕が見ていた限り、全てがこの二つに集約されてたと思う。つまり、

 順逆で持たないと、前半の急勾配を耐えきれない。

てかそんなことは、SASUKEファイターなら常識のようなもので、みんな「そのつもり」で挑んでる。挑んでるのに岩本は叫ぶ。なぜか、

 そのつもりなのに「順手順手」で掴んでしまうから。

まるでハエトリソウに捕まるハエのように、順順で握ってしまう。でもそれは最終的には意識でカバー出来る。

 カバー出来ないのは後半の脱輪だ。

今回ジャニーズの3人がその餌食になった。
※正確には二人かな

今まではそれほど多いトラブルじゃなかったと思う。でも今回は脱輪がかなり多かった。理由はなぜか。僕なりに考えてみたのだけど、

 「順逆」の副作用

順手と逆手でバーを握ると言うことは、つまり「手前と奥の両側から挟み込むように持つ」わけで、バーが手から離れにくくはなる。が同時に、「バーは傾きやすくなる」。順逆で強く持てば持つほど、そこを支点にしてバーは傾き、特に、

 ジャンプ後そのまま気持ちが強く乗りすぎていると、

持った直後にバーが斜めに、脱輪しやすくなってしまう。

後半は順逆ではなく、順順に持ち変えるか、もしくは「水平を強く意識する」しかないのかなぁと、

 ただのギャラリーである僕は思ったりもするのだけど、

「順順」、それも親指を掛けない4本での握りは、「かなり落ちやすい」
※それで落ちたケースも多かった

ジャンプ後に親指まで掛けるのは難しいし、水平を意識できるほど練習を重ねられる人もそう多くはあるまい。

 最終的には、「運」が物を言うのが、ドラゴングライダーなんだろうな、って思うのだ。

その後のタックルは、今回14歳の若きチャレンジャーに大きく立ちはだかった。

体格はジェシーはおろか、日本人女性で2人目の快挙となった1stクリア大森よりも小さく、

 あの重さは正直酷以外の何物でもないと思った。

もちろん森本でも15歳の初参加から「子供用」で歴史を紡いだわけじゃないし、SASUKEには男女の差はあっても年齢や体重、体格により差は設けられていない。これはこれまでもきっとこれからもそうだろうし、

 それに苦言を呈するような参加者は、SASUKEの参加資格がないと思われても仕方ない。

あの子はきっと近い将来SASUKEの常連に仲間入りすると思った。でも、14歳であまりにも筋肉を鍛えすぎるのは、ちょっと心配になってしまったりもする。体が出来てないうちから、特殊なトレーニングを積みすぎて良いものかと。

でもそれでも、ただのギャラリーである僕は思ってしまう。

 がんばれ!と。

 次を楽しみにしているぜ!と。

そして最後の反り立つ壁。2連になって3年目くらい?一つ目と二つ目の高さが違うのが、意外とイヤらしい。一回目が出来たから二回目も「同じ感じで走らせてしまう」。そして、

 くじく。

もちろんクリア常連組はそんなこと百も承知なんだろうけど、何人かは「二つ目の一回目」に弾かれてしまってた。

まぁそこまでしっかり時間を溜めていけば、あとタックルで足腰をやられてなければ、って感じなんだろうけどさ。
※もちろん僕の話じゃない

てか、本気でSASUKEのことを書くのはもしかしたら初めてかも知れないけど、今回はホントにいろんな事を思ったし書きたくなったんだからしょうがない。

 さらに続く。まだ1stなのに!

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