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2023年1月17日 (火)

フレーバーの話

お年賀でささやかなクッキーを貰った。店員に「適当に分けて」と言ったら、僕のところには、

・アールグレイ
・チョコレート
・アーモンド

が回ってきた。

僕は基本好んで紅茶を飲まない。強いて言えばリプトンのリモーネだけは結構好きで飲んでいたけど、この1年くらい、隣のスーパーの棚から外れてからは飲んでない。ちなみに珈琲も飲まないが、どちらかと言えば紅茶の方がまだマシという程度だ。

しかし、お菓子類になると話は変わってくる。珈琲やカフェオレテイストのお菓子は、「ギリ食える」。でも紅茶系のフレーバーは、どうにも鼻に付くというか、今まで一度も美味しいと思ったことがなかった。

でも、もしかしたら歳を取って味覚が変わってるかも知れない。そう思って今回何となく食べてみた。ちなみにアールグレイが紅茶の茶葉の名前だとは知っているけど、ぶっちゃけ他と区別が付くわけじゃない。

食べてみて、、、

 吐き出すほどじゃない。が、0から100までの「美味しいメーター」があるとしたら、このお菓子の数値は、

 ゼロだ。

一切全くちっとも美味しいと思わない。

ちなみに僕は結構好き嫌いがある。カレーライスやハヤシライスの中にグリンピースが入ってるとゲンナリするし、ゴーヤ、納豆、ナス、牡蠣、あと柿、セロリ、パセリ、レバーなんかは、「食べないと刺す」とか言われない限り食べない。ただ、正直言えば僕のこの好き嫌いは、

 そこまでイレギュラーではない。

何を根拠に、と思うかも知れないが、ぶっちゃけ、

 コンビニのお弁当にはどれも入ってない。

※パセリはわずかーーーに入ってることもあるかも知れないけど、「パセリ感」は無いので、別の何かの可能性が高い

一般的な味覚やニーズをマーケッティングして商品を開発するコンビニ弁当に入ってないということは、つまりは、

 これらの食べ物が「嫌い」という人が少なくない

と言うこと。もちろん「納豆巻き」や「麻婆なす」みたいに「ピンポイントで指名」するケースはある。ただ、それは「好み」の領域であり、「一般的な味覚」とは別ベクトルの話だ。

 紅茶もその「好みの領域」だと僕は思う。

それは、これまたコンビニベースで恐縮だが、パンコーナーを見ると感じる。

 紅茶や珈琲フレーバーのクリームは、非常にニッチだ。

代表選手を練乳ソフトフランスや、ちぎりパンとするなら、基本はクリーム系、チョコ系ということになる。もちろん古くからの「ダブルメロン」や、ホイップ系、あとあんこももはやレギュラーと呼んで差し支えないだろう。ちなみに「チョコ」は、「チョコが練り込まれている物」ではなく、「チョコレートクリーム」もしくは「板チョコ」とさせて戴きたい。

 スポンジや生地にチョコが練り込まれているものは、僕の区分けでは「好み」に抵触している。が、世間一般では「一般的な味覚」の領域だと思う。

先ほどの話で言えば、ちょうど中間に位置するのが、「チョコレート練り込み系」というわけだ。

練り込み系にはイチゴやバナナ、あとメロンもたまにあるが、正直クリーム系と比べるといささかイレギュラー色が強く感じる。生地に練り込みつつクリームも挟む、と言う「ダブル」なものはまだしも、

 そんなに美味しいか?

と言うのが、冷静になってジャッジした僕の正直な感想だ。つまり、

 ○○味のクッキーは、総じて美味しくはない。

アールグレイに限らず、チョコレートもぶっちゃけ美味しくはなかった。コストが掛かるから「ブルボン」からリリースされてないのだろうか。

 僕はそんなことは無いと思う。

僕の味覚がブルボンに洗脳されている可能性は否定しないが、

 ブルボンのお菓子全般が、何十年という超ロングセラーであることが、そのフレーバーの完成度の高さ、一般性の強さを証明しているのではないか。

実を言うと僕はオレオも好きではないし、ブラックサンダーもそこまで好きじゃない。てか、「ブラックサンダー美味いじゃん!」と言う異論が全宇宙から降り注いできたが、
※ニュートリノ状だったので体調に別状はない

 ブラックサンダーのビスケット部分が、例えばムーンライトクッキーで出来ていたとしたら、そっちのが美味しいだろうと僕は思う。

もちろんあの苦みとのコラボが良いと言う人も居るだろう。それも相当多いかも知れない。だがしかし、「オレオのクッキー部分をバターにしたものが無いだけ」「クラッカーにしたエントリーの方が僕は好き」「クリームを挟んでいる意味とは!?」など、因子を重ねていくと、

 果たして本当に「チョコフレーバーのクッキー」が美味しいのか?

と言う疑問にたどり着いてしまう。別に美味しく食べている人を否定しているのではない。ただ、

 もっと美味しくなる可能性があるんじゃないか、僕好みに仕上げた商品があっても良いのではないか

黒いクッキーに白いクリームというキャッチーなコントラスト。例えばクッキー詰め合わせの缶の中でバランス良く配置される様式美。「バター」という響きより「アールグレイ」という響きの方が「そそられる」と言う美意識、価値観。

 なんだろ、僕は騙されないと思う。

実際ブルボン系でも、エリーゼは黒い方より白い方の方が人気があると思うし、
※期間限定でリリースされた「ショコラエリーゼ」は別格。あれはチョコの完成度が極めて高かった
チョコリエールもコーヒーよりチョコの方が人気があると思う。これは僕の個人的な思い込みではなく、実生活の中で聞いた「僕界隈の総意」だ。

・・・

昔シューマイにはグリンピースが乗っているのが当たり前だった時代がある。でも今は一切見かけない。

僕はケーキに使われることがある「アラザン」が大嫌いだが、それもきっと絶対に今後どんどんシェアを減らしていくと思う。

フレーバー練り込み系のクッキーもまた、「強力なライバル」が現れれば、そのまま縮小していくのではないかと僕は思うのだけど、、、

 今はまだその日を待つだけの毎日だ。

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