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2023年1月15日 (日)

パトリオットデイ

何となく評価が高めなサスペンスorミステリーが見たくなったので、UNEXTの星の数で4.5だったこれをチョイスしてみた。

とりあえずマーク・ウォールバーグが出てることと、

 一見ノンフィクションに見えてその文字が見あたらなかったこと

を理由に見始めたのだけど、、、

 最終的にはノンフィクションだった、、、

つまり、

 結構ガッカリした。

てか評価が高かったのもノンフィクションゆえであり、

 ノンフィクションだから評価が高くなるような映画は、ぶっちゃけ好きじゃない。

僕はフィクションが好きなのだ。てか、

 上手く騙されるのが好きなのだ。

手品でも映画でも、それこそ僕が毎晩のように作っているデジラマでも、まるで本物みたいに見えることの心地よさを求めたりする。

ノンフィクションが嫌いな最大の理由は、

 ドラマティックじゃないから。

「ドラマ」というくらいだから、それは偽物であり、演出であり、作られた物。時折ノンフィクション系の映画でもドラマティックな演出やセリフが出て来ることもあるけど、

 それは実際に語られた言葉では、まず無い。

映画を盛り上げる為に「脚色」する。そこが上手ければノンフィクションでも楽しめる映画になったりする。僕の経験では、グリーンブックや最強のふたりなど。後者は今ウィキペを覗いたら、

 結構なレベルで実話と変わってる。

だから面白かったのだ。てか、パトリオットデイは、

 ぶっちゃけノンフィクションに価値を見いださなければ、具体的に言えば「物語」が終わって、最後に「実際の人達」の映像を映す演出にグッと来なければ、

 全然つまんねぇ映画だ。

最後に当時の映像やエピソードを出すことで、「事件としての凄惨さ、シビアさ、人間の強さ」みたいなことを語られたから結果盛り上がっただけで、

 元ヤンのマーク・ウォールバーグが「愛だ!」とか言われても、、、

僕はハリソン・フォードが大好きだけど、彼が「人生で一番大切なのは愛だ!」と真顔で語られたら、

 え?

と思ってしまうだろう。役柄には相応にしっくり来る言葉というものがあると思う。ウォールバーグはアクション俳優としては必要十分だけど、決してマジメなキャラではないし、「マジメと不真面目を使い分けられる器用な俳優でもない」と思う。

物語はボストンマラソンのゴール地点で爆弾のテロが起き、その場に居合わせた警官やFBIが全力で捜査して、最後犯人を捕まえる話。

世の中には数十億人がサクッと死んでしまう「2012」のような映画もあるわけで、それと比べると「死者4人※犯人は別」と言うのは、ある意味「盛り上げづらい」素材ではある。そこをがんばるのがノンフィクション映画の難しさであるのだけど、

 普段派手に死んでる映画を見過ぎてるせいか、子供以外はあんまピンと来なかったり。

てか見てる間はこれがノンフィクションだと思わずに見ていたので、「ちょっと地味だな」とか、「最後どうやって盛り上げるつもりなんだ?」みたいな感じだったのだけど、ラストで実際の映像が流れ始めて、

 いろいろ納得。通りでつまんないわけだ、と。
※そう言いながらもちょっと泣いてたりはするのだけど

一点だけ「いいかも」と思ったのは、前述の死んでしまった子供の横にずっと「見張っていてくれ」と言われた警官が立ち続けるところ。

実際にあったことなのか、映画としての演出なのかはわからないけど、白い布が掛かった小さな遺体の横で、夕陽が傾いてきてもずっと立っている彼は、

 なかなかの絵力があった。

もしかしたら「いつまで待ってりゃいいんだよ」と思っていたかも知れないし、「オレが運んじゃダメなのか」と思ったかも知れない。時間にしてたぶん10時間くらい立っていた感じだったけど、

 いろんなことを思ってる感じが凄く伝わってきて、あと過去一度も見たことがない演出で、

完全に名前も知らない脇役だったけど、そのシーンは良かったかな。

ケビン・ベーコンが出てきてかつかっこいいセリフを吐いたときも良かった。てか、実話の良さとしては、

 不自然な行動や、頭の悪い味方が居ないこと。

もちろん完成度の高い脚本にもそんなヤツは居ないのだけど、そこまで高い完成度じゃない作品でも、ノンフィクションベースなら
※よほど頭の悪い監督じゃない限り
整合性は高まる。

飛ばしたくなったシーンはほとんど無かったけど、
※序盤のキャラ紹介シーンくらい

 クリス評価は★☆ってところかな。

ノンフィクション好きにはオススメだけど、派手なビッグバジェットが好きな人には、全然オススメしない。

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