キャッシュトラック
※ネタバレ含みます。が、ネタバレを読んだところで見た時の印象がそう変わる映画でもないと僕は思います。気になる人は読まないように。
借りてきた映画。主演ジェイソン・ステイサム。他は見たことがあるけど名前を知らない俳優がチラホラと。監督はガイ・リッチー。ダウニーJrのシャーロックホームズや、コードネームUNCLE、アラジンなんかを監督してる人。履歴からはそこそこ派手な絵作りが出来る人って印象。
つか、
「いつものステイサムの映画」
って感じ。特にガイ・リッチー監督のカラーが強い印象もない。
「キャッシュトラック」とは現金輸送車という意味で、原題は「Wrath of Man」。男の怒り、みたいな意味らしい。
タイトル通り現金輸送車絡みのサスペンスアクションで、ある意味それ以上でもそれ以下でもない。いかにも過去がありそうな男が、警備会社に赴任。冷静で躊躇いのないガン捌きで、実績を積み上げていく。男は過去、現金輸送車を襲う強盗に子供を殺された過去があった、、、
みたいな話。
最初から最後までこの男の真の正体は明かされないまま。警備会社の面接に使った「以前勤めていた警備会社での実績」、FBIとの秘密裏な関係、以前のチームメンバーはマフィアかギャングか。
正直見ていて「0.5秒長い」が数回あったのと、
この人見たことある
と思った人がまんまと裏切る感じ?どう見ても悪役って感じの人を悪役にしちゃうのってどうなの?って思ったり。
前半の殺しはオートマティックの拳銃なので、無駄弾をほとんど使わないスタイリッシュかつ洗練されたもので、「嫌いじゃないぜ!」って感じだったのに対し、後半はマシンガンになってしまってやや残念。
吹き替えで見たのだけど、途中から出てきたキャラが、
カンバーバッチの声優
で、「どう考えてもキーパーソンだろ」感がマシマシ。役と声優があまりにも密接になってしまうと、それはそれでよろしくない気もしたり。つっても僕がつい最近イミテーションゲームを見たからだからかもだけど。
クリス評価は★☆かな。決して悪くは無いのだけど、主人公のエイチが、ちょっと中途半端な復讐劇だったのが残念。
悪者のチームの中で、「悪い順」にランク付けした際、一番悪い「子供を殺した相手」を殺すシーンが、
全然スッキリしない。
ここまでのこと
※わざわざ身の上を隠してまで警備会社に勤めて真犯人を捜すためにリスクも負ってきた
をしてきて、ただ子供が撃たれた箇所を撃って、サクッと殺してしまうのでは、
「子供ひとり分」の復讐しかしてない
と思った。離婚することになった奥さんや、自分自身の怒り、タイトルに使うほどの強い怒りの最後のツメの部分が、
そんな簡単に殺しちゃうんだ。ヤサシー!!
って感じ。全然怒りとか感じない。
また次に悪いと思しき裏切り者も、結局自業自得な死に方で全然スッキリしないし、カンバーバッチ(※注ホントは別人ね)も、どう考えてもヤバイヤツをそのままメンツに入れたまままんまと裏切られて殺されてしまう。
おーいって感じ。
実際の現金輸送車の警備会社の警備設備がどの程度のものなのかわからないけど、例えば「全身を防弾仕様のスーツに身を包んだ相手」に対しての攻撃手段が、あまりにも弱すぎない?って思ったり、
あれだけの大金なら当然のように追跡装置がそこかしこにあってもいいだろ、とも見ながら思った。
※結果的には大差無かったけど
オススメ出来るほどの傑作ではないし、ステイサムの映画は見放題に落ちやすいので、その時にもし思い出したら、もしくは何となく目に止まったら見てもいいかなって感じ。
同じ監督作で言えば、コードネームUNCLEの方が全然良かったと思う。まぁあっちは
※拙ブログを読み返したら
大赤字だったようなので、少しでもコストを抑えてそれなりの結果を出そうと腐心したのが本作だったのかもだけどさ。
コードネームUNCLEを見直したくなったわ。
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