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2023年2月15日 (水)

アトランティスのこころ

月ノ丞さんにオススメ戴いた映画の中のひとつ。休日の昼下がり、雨戸を閉め切って電気を消して集中して視聴。余談だけど、直前にパルプフィクションを再生したら、

 タイトルが出る前に折れそうになって、結果10分持たずに停止

好きな人は好きでいいけど、あの冒頭が何を楽しませよう、惹きつけようとしてるのかわからなかった。

アトランティスのこころの主演はアンソニー・ホプキンス。年式は2001年なので、既に結構なお年寄り。

 予備知識として知ってたのはこのくらい。

UNEXTの解説も、読むには読んだと思うけど、見始めた頃にはパルプフィクションにほぼ上書きされて忘れてた。

あらすじは、

アメリカの片田舎に暮らす11歳の少年ボビー。父親が出て行ったこともあり家にお金はなく、自転車も買って貰えない。ある日、その家の2階を間借りする老人テディが訪れる。老人には不思議な力があった。

みたいな感じ。

クリス評価は★★★かな~。SFではあるのだけど、どちらかというとサイエンスフィクションではなく、藤子不二雄Fの「すこしふしぎ」の」方のSFって感じで、さらにメインキャストも、11歳のボビーとその友人と、ドラえもんののび太たちに近い。

見てる途中で、既視感を覚え、それを心の中で掘り下げてたら、

 スタンドバイミーっぽい。

見終わったあとでチェックしたら、まんまとスティーブン・キングだった。

年式的に2001年は、僕の中で古くも新しくもない頃。スターウォーズならエピソードIよりも新しく、ターミネーターだと3の2年前。絵的な印象はもっと古い、それこそスタンドバイミーの1986年頃の映画のような「手触り」があった。

主人公ボビーには見覚えがあり、子役でありながら「絶対知ってる誰か」だと思いながら見ていたら、途中で、

 アントン・イエルチェンか!!

スタートレックでイイ感じのメカニックだった彼の子役の頃。とてもピュアな顔立ちと、キャラクターは、ジュブナイル系の映画が好きな人にはかなり刺さるはず。

さらにヒロインとなる友人のキャロル(たぶん同い年の11歳)もとても魅力的で、ルックスこそ今風の美人ではないものの、その存在感、言動、行動がとてもキュートで、「小さな恋のメロディ」や、エイブラムス監督の「スーパー8」のヒロインを思い起こさせる。

子供の頃の恋心を大きく揺さぶりつつ、少し不思議で、懐かしさを喚起する世界。マイナスの溜めもあるにはあるけど、ギリガマン出来るレベルだった。

大きなネタバレに触れない感想としてはそんなところ。とりあえず、スタンドバイミーが好きなら、あれを10点として7点くらいの内容はあったと思う。てか、

 下手な思い込みはよくないな~ってことを見終わってシミジミ感じたよ。

そう言えば一番最初に、ボビーが歳を重ねた姿で登場するのだけど、見覚えのあったディヴィッド・モースという俳優が、

 僕の中で、悪役のイメージがこびりついてしまっていた
※調べたらザ・ロックのイメージだった

映画はその映画とシリーズ作品だけでキャストを計らなきゃダメ。当たり前だけど、シミジミと思った。



以下ネタバレに入る。

OP、EDを除く全体の尺の中で、8割くらいは、

 ずっとテディが「未来から来た自分」だと思ってた。

だからキスのことも知ってるし、僕や友達たちのことも知っているのだと。

あと、「3人」という凄く少ないメンツでの子供時代の思い出の一翼を担う「サリー」という少年の存在。

 まさかグローブを渡すだけのキャラだったとは。

スゲェビックリした。これが5人とか6人とかならまだしも、例えば小さな恋のメロディでもうひとり男の子が居たら、それは物語に「絡まないわけがない」と思ってしまうのではないか。古い映画だからかも知れないし、原作にあったからかも知れないけど、

 ほぼ要らない。

せっかくイイ感じにかっこよく、ともすればリヴァー・フェニックスみたいな立ち回りをするのかも!?と期待もしただけに、結構肩すかしだった。

テディが未来から来たと思い込んで見ていたので、逆に「そうじゃない視点」を置き去りにしてしまった気もする。と言うか、

 監督か原作が「そう思わせるように」描いていたとしか、少なくとも僕には思えなかった。

結果的には違ったわけだけど、あの黒い連中もまた別のキング原作の話に登場するらしく、「知っていればもう少し多めに楽しめたかも」って思ったかな。

この映画の感想として、最も重要で、でもネタバレなので上の方には書けなかったこととしては、

 ボビーとキャロルのキスシーンが良すぎ。

11歳の男の子が、好きだけどそれを意識してなかった女の子にキスをする。そのシチュエーションだけでも激萌えなのに、特に気負わない流れと、その好意のやりとりにキュン死確定!からのこっそり蘇生。「子供のキスシーン」と言えばストレンジャーシングスでも激萌えだったりしたけど、

 こっちも全然負けてない。

僕の中では、評価の2点分がこのキスシーンだったって感じ。あと母親のウザさがマイナス1、2点。アレがなかったら8点もありえる映画だったな。

月ノ丞さんオススメして下さってありがとうございます!他のも見て行きます(^^v。
※つまんなかったらすぐ見るのを止めますが(^^;

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