仁王
ゲーカタより。プレイ時間4時間 現在の評価★★★。
予想外の内容でガッツリプレイ中。個別に書く。
僕はコーエーテクモやチームニンジャの印象が良くない。ゲームが悪いと言うより相性が悪いという感じで、ニンジャガイデンとかメトロイドアザーMとか、どこか「楽しくない」感じが強かった。
本作も、最初の印象は決して良いとは言えなかったのだけど、一点気になって結果かなり続けることになった。それは、、、
このゲームは制作にスゲェ時間を掛けている。
ウィキペを見て改めて驚いたのだけど、本作の開発は、
実に2004年10月まで遡る。
何とビックリ「PS3発売前」、時代はPS2である。そんな頃にスタートした本作だったが、ゲーム内容は大きく二転三転している。転載すると、
「歴史アクションエンターテイメント。RPG要素の強いアクションゲーム。仲間と協力しながら、鬼のように強い主人公が武将として活躍」とある。
字面から見ると、モンハンのようでもありレベルアップ要素の強いゼルダを想像したりもする。「鬼」という仮称タイトルで、メディアミックスによる劇場公開も視野に入っていたそうだ。
しかし、2010年にはそこからチームニンジャに開発が移り、「ニンジャガイデン」のようなバリバリのアクションゲームへと舵を取る。しかし、「似すぎている」ということでこれも話は途絶えてしまう。
そして2015年。プラットフォームをPS4に移し、さらに今の内容を感じさせる「ダーク戦国アクションRPG」に落ち着く。最初のイメージとは全くかけ離れては居るが、制作する以上コストを回収しなければならない。プレイヤーにテストプレイとフィードバックをしてもらい、
内容はどんどんダークソウルライクになっていった。
※ちなみにデモンズソウルの発売は2009年
僕が感心するのはそこだ。クリエイターやチームが作りたい物を作るのではなく、ユーザーが求めているものを形にする。これほど期間が延びて、もう当初のイメージで現存するパーツは何一つ無いかも知れない。ゲーム性としては「似すぎるくらいダクソに似ている」わけで、そう言う意味では「恥も外聞もない」「プライドも無い」ようなゲームになっていた。
だが、それで面白いのなら何一つ問題はない。
重要なのはそこだ。シブサワコウが「こういうのがやりたかった!」と思っても、ユーザーが楽しいと思わないゲームでは意味が無い。コーエーは「決戦」という新シリーズをPS2で立ち上げたが、
僕には一切刺さらなかった。
僕はゲーム歴が相当長い方だと思うが、コーエーのゲームで刺さったのは、たぶんPC8801で遊んだ「蒼き狼と白き牡鹿」以来だと思う。
※ジルオールってRPGも買ったけど、遊んだ記憶が一切無い
賛否両論あるかも知れないけど、現時点で僕の中では、
コーエーで一番面白い(僕が楽しめる)ゲームになっている。
長い前フリだが、言いたいのはそこだ。
本作は言ってしまえば「和風ダークソウル」。死ねば血痕を残し、それを次に死ぬ前に取らなければ消失してしまう。回復回数は限られていて、敵の出現頻度、マップの規模、ショートカットを作っていく過程、もっと言えば、敵一体を処理する難度まで、かなりダクソに近い手触りだ。
なので「では何が違うのか」を書いた方が早いかも知れない。
・矢が自由に撃ちまくれない
・まだショップが出てこない
・ショップで使うと思われる、ソウルに相当するものとは別の通貨がある
・エリアはデモンズソウル系で、シームレスに全体が繋がってるわけじゃない
※プロローグのマップには現時点では戻れない。後々戻れるかもわからない
・スタミナの回復にワンアクションある
※攻撃したあと体の周りから光が集まる。タイミングよくボタンを押すことで攻撃時に消費したスタミナの回復速度を早めることが出来る<全て消費分が戻るなるわけじゃない
・ハクスラ要素が強い
※武器に付加効果やレア度があり、ハイレアな物ほど多くのフィックスが付く。雑魚からもドロップするし、強めの敵からは当然良い物が出やすい。その分「所持重量」の制限はほぼ無く、「装備重量」の制限に止まっている。また、それぞれの武器にはささやかながら熟練度があり、レア度が高いほどMAX時の伸びが大きい。
・ブースト攻撃がある
※便宜上「ブースト」としたが、要は戦闘してると溜まるゲージがMAXになると使えるリミットブレイクみたいな技のこと。発動中は一時的に無敵になるし、火力も相当強い。中ボスにはほぼ必須レベル。ちなみにまだボスクラスの相手とは戦ってない→相当強いらしいので怖いけど
・「構え」という要素がある
※上段中段下段の構えを随時切り替え可能で、それによって攻撃方法や威力も変わる。言うなれば、通常、中攻撃と大攻撃しかないものに、さらに幅を持たせた感じ。武器のフィックスには「上段攻撃のスタミナ消費を減らす」などがあったり、リーチやモーションも全然違っていたりする
ちなみにこれはソウルと同じだけど、近接武器と遠距離武器を2種類ずつ装備可能で、随時切り替えられる。ただ、矢の所持上限は極めて少なく※18発くらい、大量の矢で遠距離から倒しきることはほぼ出来ない。また、敵にロックオンすることは可能なものの、例えば槍や鎖鎌と言った長めのリーチの攻撃であっても、高台の相手に向けて攻撃を当てることは出来ない。
・敵を倒したときに手に入るソウルの額が明示されない
※どこかに表示されているのか?
合計は表示されているので、計算出来ないことはないけど、、、
・今のところオフラインで遊んでるけど、他のプレイヤーや運営のアドバイスのようなメッセージは無い。
・和風とは言っても、プロローグはロンドンが舞台で、敵も装備も洋風。まるでダークソウルのようだったわ。
・移動速度はデモンズソウルと同じか少し速いくらいだと思う。あまり違和感は感じなかった。
・敵の種類に「人間」と「妖怪」が居て、多少扱いが違う。NPCは今のところ出てきてないけど、「殺せてしまう」のかは不明。そう言うのは正直勘弁して欲しいけど、、、。
・セーブポイントで敵が復活する。ついでにそこでレベルアップや、要らない武器の処分(ソウル化ほか)が出来る。一応精霊みたいな要素もあるみたいだけど、あんまよくわからない。
・プロローグ終了時にメインで使う武器や、前述の精霊を選ぶことになるのだけど、ネットでオススメを調べたら「刀と槍とサメ」だったのでそれにした。ぶっちゃけ武器は「それにしたからと言ってそんな大差はないらしい」。攻撃力が+1なるとかそのレベルだそうなので、あまり気を揉む必要はない。なぜなら、
鎖鎌がムチャクチャ使えたから!
本作では、前述の通り弓がほぼ使えない。なので戦闘はほぼ近接戦になるのだけど、当然敵の攻撃のリーチ外から攻撃出来た方が安全性は当然高い。それも圧倒的。
たとえて言うなら、刀のリーチは2m。槍のリーチは3m。
鎖鎌のリーチは7mくらいある。
※上段の強攻撃
距離さえあれば、
※攻撃速度の速い中ボスやボスは別
雑魚を近寄らせずに攻撃し続けることが出来る。
その分当然威力は低いけど、槍の連撃中に「割って入られる」ような相手と近接でやり合うよりは、
圧倒的に死ににくくなった。
特に複数相手でも貫通するので、たぶん他のどの武器でも絶望したであろうシチュが、
鎖鎌なら何とかなった。
ゲームには「やや強い」、戦闘を選択出来る相手が居るのだけど、
※血痕を起動する感じ
鎖鎌なら今のところほぼ余裕の全勝。他の武器で戦う気にはなれない。
ちなみに、今更だけど本作は2017年の作品で、既に続編もリリースされている。プラットホームはPS4ではあるけど、グラフィックは正直PS3程度という感じで、ブラッドボーンやダークソウルIIIと比べると明らかに劣る印象。さらに言えばPS5準拠のデモンズソウルリメイクとは比べものにならない。
場所によってはかなり暗かったり、敵の挙動に怪しいところも無くはないけど、
※攻撃した直後に再度攻撃してきたり
見た目や発売時期が、僕の好みのゲームになる指針じゃない。
今遊んでもデモンズソウルやダークソウルは楽しめたわけだし、中距離の鎖鎌をガシガシ当てるチキン戦法を許容してくれているだけでも、本作は「悪くない」と思うのだ。
ただし、、、
序盤のプロローグは相当絶望的。
特に、プロローグ中盤に出て来る「2体の鎧兵士」。ぶっちゃけこの2体は「倒す必要がない」。というか、
倒す必要がなかった。
本作のゲーム性として、たとえ雑魚であっても一撃のダメージは極めて大きく、3回食らえば普通に死ぬレベル。雑魚であっても。
で、さらに回復アイテムは「拾わないと手に入らない」ので、
※かがり火に触れても回数がチャージされない
ガンガン使ってしまったらボス戦で使える分が無くなってしまって、また拾い直さないといけなくなる、つまり「ほぼ使えない」。
と言う事はつまり、
一切食らわずに倒すのが前提。
またプロローグ中には前述の鎖鎌も登場せず、2体同時に戦う状況は、
まさに地獄。
ここでたぶん30回以上リスタートしたと思う。
まぁたまたま何とか倒せたけど。
※ポイントは一回の攻撃を2体同時に当てること。一体にしか当たらなければ残り一体から食らうので
ネットで調べたら、
・石を遠くから当てて引っ張ってきて一体ずつ戦う
・槍を装備して少しでも遠くから戦う
が正解だったらしい。まぁ気付かないけどね。石の使い方とか教わらなかったし。
そもそもチュートリアルはプロローグのあとだし。
ちなみに、どのくらい地獄だったかと言えば、このプロローグのボスでは2回くらいしか死ななかったと言えば、その異質さが伝わるかも知れない。
※1回だったかも
それほど複数の敵を近距離武器で相手にするのは「無理ゲー」なのだ。てか本作にマンイーターみたいな2体ボスが出てきたらマジで絶望すると思うわ。
ちな鎖鎌に限らず、ずっと倒してるとどの武器も手に入るには手に入る。ただ、プロローグ終了時に「推し武器」としてチョイスすれば、最初に持ってる武器がそれになるらしいので、個人的には何よりも鎖鎌を推したいと伝えておく。
さっき書いたけど、まだボスとは一度も戦ってない。凄く手強いらしいけど、経験値稼ぎは既に出来る状態になっているので、
まず戦う前にしこたま稼ぎまくって満足出来る状態になってから戦闘開始
かなってことと、
もし心が折れてしまっても、「稼ぐ」という選択肢があるのはとても心強い
ってこと。
装備重量は、-30%、30-70%、70-99%、100%-の4段階で、スタミナの消費が劇的に変わる。
※100%以上だとさらに攻撃直後のスタミナ回復も使えなくなる
デモンズソウルと比べると、レベルアップ時、体力を強化した際のHPの上昇は少なく、被ダメ軽減は防御力の依存度が高い。
※サービスで付いてきたDLC防具一式を装備
最初は3発くらいで死んでいたけど、今はそこまで痛くないし、サメのスキルで敵を倒したときに僅かにHPが回復するので、「1発被弾しても3体倒せば元が取れる」感じになっている。
もちろんその分スタミナの消費が大きいのだけど、前述の鎖鎌を使うにおいては、距離を取って回復しながら戦えるので、そこまでそれで困ることはない。もっともボス戦ではあえて軽装にしてスタミナ回復や回避重視で戦った方が「勝機が見える」可能性は極めて高いとは思うけどね。
・・・
追記。少しネットの評判を読んだら、、、
ボスが複数登場するのが普通、そもそも序盤のボスが雑魚としてガンガン出てくるようになるらしい。
今はまだ一体もまともなボスと戦ってなかったけど、耐久力もクソ高いらしく、
そんな難しいならやる気ないかも、、、
と意気消沈したわ。まぁ戦って絶望してから止めるか、戦わずに止めるかの違いかもだけど。
とりあえず刀が相性がいいらしいので、軽装にして手持ちで一番強そうな刀の熟練度を上げ、レベルも少しでも高めてから、って感じかな。
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