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2023年3月23日 (木)

シン仮面ライダー

浜辺美波もあんま好きじゃないし、ウルトラマンの時と違って予告もあんまピンと来なかったので、あんま行く気なかったのだけど、伊集院がラジオでべた褒めしてたのと、インスタのフォロワーさんで何人か見に行ったって言ってたのを見て、スクリーン番号を調べてみたら、

 まんまと7番でやってる。

まぁだったら行こうかな、と。僕は最寄りのイオンシネマ7番で見られるだけで、かなりハードルが下がってしまうと言うか、7番で見れないなら見なくていいやと思うほど、7番スクリーンが好きなのだ。

今日は何となく家に帰らず、そのまま映画館へ。晩飯をすがきやのラーメン大盛りにして、

 具が少ないことが寂しく感じるのは久しぶりだな~。
※大抵の場合具が多くてゲンナリすることの方が多い

と思いながらコショウタップリのすがきやラーメン久しぶり。普通に美味しかった。てか食べたかったし。

時間があったのでガシャポンコーナーやゲームコーナーを物色。豊川のイオンは、
※今度出来るイオンモールじゃなくて、その昔サティだった方
昔ゲームコーナーが一階の一角と、三階のボーリングの横に少々って感じだったのだけど、

 3フロア全てにあった。でもって面積もアホみたいに広くて、「そう言う時代」なんだな~と。

てか、エレメカ系とキャッチャー系が多くて、普通の筐体は3フロアで「鉄拳7が1台だけ」。これも時代を感じたわ。

時間になったので劇場へ。いつもなら開演5分前くらいにならないと入れてくれないのだけど、今日は15分前くらいから入れてくれた。

予告でフックしたのは別に無し。ワニの映画、「なんとかライル」がちょっとだけ面白そうだったかな。グレイテストショーマンの音楽スタッフだそうな。

まぁ余談はこのくらいにして。

まず、ネタバレ一切無しでクリス評価を書くと、

 ★★か、★★☆。

つまり、10点満点で4点か5点。

これはぶっちゃけ、

 思ってた通りの内容だった。

良い面も悪い面も全く予想の範疇というか、

 予告に偽りなし。

予告を見てスゲェ面白そうと思った人が見る分には、たぶんそれに答えてくれる内容。でも、「そんな感じか、、、」って感じで見に行ったら、

 まんまそんな感じの内容。

過度な期待で見に行くケースはあんま無いと思うし、見に行ったことを後悔はしてないけど、

 オススメは凄くしづらい。

もしオススメするとしたら、

 僕のネタバレを読んで欲しいから見に行って欲しい。

その程度だった。

ウルトラマンが「リスペクト」で作られているのに対し、仮面ライダーは「趣味」で作られてた感じ。ウルトラマンが「最新のウルトラマンを作る!」って感じなのに対し、仮面ライダーは「大好きな仮面ライダーを撮る!」って感じだった。

この↑表現は、見た人なら割と同意してくれるんじゃないかと思いつつ、見てない人にはなんのこっちゃって感じだと思う。てか、一言で言えば、

 スケールの小さい映画だった。
※実際等身大のヒーローだし、当然と言えば当然なのだけど

むしろこの映画に関してだけ言えば、

 大きなスクリーンの映画館ではなく、100~200人くらいの中くらいのスクリーンで、昔の映画館のようなちょっと狭さを感じるようなところで見た方が味があったかも。「ぜひ映画館で」とは良く聞く誘い文句だけど、本作にはちょっと適用されない感じ。ぶっちゃけ、テレビでも問題はないどころか、

 夏の暑い日に、セミの声を聞きながらテレビで見るような、そんな映画だったかも知れない。

・・・なんか全部抽象的だけど、ネタバレナシとなればそんなもんだ。

ってことで、ネタバレに入っていくのだけど、もう一度言う、

 オススメはしづらいけど、見て後悔はしてないし、「感想を誰かと凄く共有したくなる」映画だった。

それに尽きる。

以下ゆるい感想から箇条書き。てか覚えてることと忘れちゃってることがある。見ながらメモ取りたかったわ。

●主人公がブサイク!

これはもうスゲェ言いたい。牙狼の小西君や、ウルトラマンの斉藤工君とは大違いで、無駄にマスクからはみ出る本郷猛リスペクトの長髪もムサいし、見てて誰かに似てるなぁ誰に似てるんだろ、、、誰かに、、、ハッ!

 フジワラの原西に似てる!!!

身長も172cmとヒーローとしてはかなり小柄で、
※ウルトラセブンのスーツアクターと同じ身長。もちろん足もっと長いけど
「フジワラの原西」より低い。
※原西は175cm

ブーツだったけど、あれはシークレットブーツになってたかも知れない。
※余計なお世話だろうけど

とにかく見てて「愛せないわ、、、」って感じが出まくってた。そして、、、

 声も変。

一言で言えば、「アフレコみたい」な感じで、セリフ自体全くかっこよく無い。脚本として「かっこええ、、、」みたいなのは一切無く、むしろ、「え?素人なの?」と思うような違和感の方が強かった。

 どこの誰か知らないんだけど、僕はそう感じちゃったんだからしょうがない。

声の違和感は最初から最後まで拭えなかったし、見た目も斉藤工を100としたら、

 0くらいのかっこよさだったわ。

●浜辺美波が好きになれない

そもそも好きじゃなかったので、期待してなかったけど、案の定好きになれない。てか、冷静に振り返ってみれば、シンゴジラの石原さとみも好きじゃなかったし、さらに掘り下げれば、綾波レイやアスカの扱いもあんま好きじゃない。さらにさらに掘り下げて行けば、タカヤノリコのキャラも、正直無駄に暑苦しいと思うし、

 庵野監督とは女性の趣味が全く合わないのだなぁと改めて痛感

撮り方としては、「まるで山咲千里」。今の顔は似ても似つかないけど、若いときの彼女の顔は、

 うり二つと言っていいほど似てる。

山咲千里が綾波レイに似てるって話を見たことがあるけど、ホントそんな感じ、キャラ的にもかなりレイを感じさせるところがあって、

 そう言うのが好きな人は好きなんでしょうけど、、

僕は正直微妙だった。もっと適任が居たような気がした。わかんないけど。

でも、、、

●それ以外のキャストは相当良かった

メイン二人が微妙だったのは予告や前情報から知ってたこと。でもまさか、

・斉藤工
・竹野内豊
・長澤まさみ
・西野七瀬
・森山未來
・市川実日子

そして、、、

 柄本佑!

実は僕は柄本佑が大好きなのだ。

ブサイクと紙一重ではあるけど、時生ほどそっちに寄ってないし、決して主役にはなれない顔立ちだけど、垢抜けたキャラは本郷と好対照。旧ライダーでは本郷の方が背が高かった印象だったけど、今なら逆でも全然許せる。

 役柄的にもめちゃ美味しい!

斉藤工も相変わらず超かっこよかったし、竹野内豊の「つかみ所のない役所」がむしろ安定感すら感じさせた。なぁちゃん(西野)が出たときは思わず「おおっこんなところで!」って感じだったし、森山未來の「らしさ」も相当しっくり来た。てか、長澤まさみは、

 これって長澤まさみっぽいセリフだけど、長澤まさみかぁ?

って感じだったけど、キャスト見てホッとした。

てか松坂桃李と仲村トオルはどこに出てたのやら。

●手ぶれがひどい

当時の演出へのリスペクトなのかも知れないけど、ぶっちゃけブレ過ぎて見づらいところが多かった。ウルトラマンやゴジラにはそんなに感じなかったけど、ライダーはヘタしたら庵野監督がハンディカム持って撮ってるの?って思ったわ。

●聞き取れないセリフ多数

スゲェ多かった。説明的で技術的な長セリフは確信犯だと思うけど、そうじゃない割と大事な場面でも「え?今なんて?」って感じのセリフが、たぶん10カ所以上あったと思う。

僕が歳食って耳が悪くなってる可能性もゼロじゃないけど、脚本がそもそも口語として認識しづらいものだったんじゃないかと思った。

もっともそう大した映画じゃないので、聞き取れなくて話がわからなくなるとか、最後に感動し損ねると言うことはない。ただただちょいちょいイラっとしただけ。

●音楽は問題なし!

BGMで初代のOPのインストを使うのは、ズルいけど嬉しい。他にも「初代っぽいな~」ってBGMが何カ所かあった気がする。
※気のせいかも

ただ、ウルトラマンやゴジラに使われたようなエヴァのBGMは一切無かったと思う。これは無くて良かったとも思った。

ウルトラやゴジラは、「今の技術で作ったら」だから、エヴァのBGMが使われていても問題はないけど、仮面ライダーは「俺の好きな仮面ライダーはコレ」って庵野監督の声が聞こえてくるような映画だったから、当然その頃にエヴァのBGMは不似合いってことになるから。

●剣もビームもない殺陣の難しさ

一言で言って迫力がほとんどない。小さいから街を壊したりもしないし、あえて安っぽい演出にしてるから撮れ高も低い。あまつさえ「グロいスプラッタ演出」で、無理に撮れ高を作ってるきらいすらあり、

 もう少しステゴロ、がんばれたんじゃないの?

って思った。空中戦とか、「小さな虫と虫が戦ってる」くらい地味で、まぁバッタだからそうかなとは思ったけど。

新鮮か新鮮じゃないかで言えばたぶん新鮮だったと思うけど、迫力も無いし、魅力もあんまなかったと言うのが戦闘全般の感想かな。てかバイクシーンとかも割とそう。トンネルのシーンはちょっと良かったけど、冗長だったわ。

●2カ所ほど眠かった

終盤普通にタルくて寝そうになった。いつまで戦ってるんだよって代わり映えのしない殴り合いとか、暗くてわかりにくいんだよってシーンとか。

 一言で言えばそんなに面白い映画じゃなかった。

ただ、「誰かにそれを伝えたくなる映画」ではあった。

●キューティーハニーみたい

庵野監督は実写のハニーを撮っているのだけど、

 ぶっちゃけ序盤でつまんなくて見るのを止めた。

そのニオイが凄くした。ある意味「独りよがり」というか、「オタク臭が強い」というか。

アニメならその変質性が良い方に転がることの方が多いと思うけど、実写では必ずしもそうじゃないんだよな~って。

●最初の変身シーンは相当良かった!

ここまでかなり酷評してるけど、

 最初の変身シーンは相当かっこよかった。

ここだけでかなり加点要素。てかサイクロンのデザインは、

 正直やや微妙

だったし、マスクとか衣装とかも、「THE FIRST」の方がより今風でかっこよかったかも知れないけど、

 それだと「思い出のライダー」にならないからだろうな。

●怖さゼロ

コウモリ男とかギャグかよって感じ。上から見ても下から見ても顔に見える人みたいで、

 これで笑いとを取ろうとは、まさか思ってないよな?

って感じだったわ。

●ぶっちゃけルリコはマスクに一体何をしたんだ?

ただビデオレターを見せたかっただけなの?てっきり巨大化するとか、ストロンガーみたいなチャージアップするとか、それこそ、

 マスクが輝きを増す(新1号)とか

期待しちゃったわ。これは結構ガッカリ。もっと凄いことをしてるかのような演出だったと思う。

●ロケーションは概ね○

ダムとかコンビナートとか海辺とか、割と仮面ライダーが「戦っていそう」なロケーションをしっかりカバーしてたけど、個人的には、

 東映のOPの波打ち際

も使って欲しかったかな。今はもう無いのかも知れないけど。

あ、前半の「コートを着た仮面ライダー」はちょっといいなって思った。

●SFX、VFXが古い

わざとなんだろうけど、妙に合成がヘタだったり、エフェクトが昭和っぽかったりが多くて、ウルトラマンの時のような高揚感は全く無かった。ある意味おっさんホイホイな作りを目指してたのかなって思ったけど、

 52歳が釣れないんじゃさらに上の世代が対象なの?

って感じだったわ。

●エンディングは肩すかし、からの子門真人にじんわり

てっきりエンディングロール最初に、「仮面ライダーのうた」
※♪あらしとともにやってきた
を持ってきてくれるのを期待したから、

 ガックリ来た。

でもそのあとで、レッツゴーライダーキック、ロンリー仮面ライダー、かえってくるライダーの子門真人コンボにはさすがにニヤリ。何ならもっとでっかいフォントで、

 歌 子門真人

を大々的にアピールして欲しかったくらいだけど。

●ライダーのアップが多すぎる

好きなんでしょうけど、それにしても多すぎる。悪くは無いけど、そんなに何回も何回もアップにしまくるほどクオリティの高いマスク造形でもないと思った。てか、

 どんだけ気に入ってるんだよ監督、、、

ポスターまでソレだもんな。

・・・

シンウルトラマンを見た時のような満足感は全然なかった。でも、旧友のnoriくんにスゲェ電話したくなった。

別段もう一回見たいと思うシーンはほとんどなかったし、決して大満足とは言えないけど、エンディングの新2号はとても清々しくて、見終わった後味は相当良かった。まぁ僕には★★☆って感じかな。てか見た人の細かな年齢が気になる。56歳ならもっと評価は高まっただろうなみたいな。

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