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2023年3月 6日 (月)

メディアの話

メディアとは、記録媒体のこと。HDD(ハードディスクドライブ)やSSD(ソリッドステートドドライブ)はメディアには入らないと思う。

 みんなはどのくらい知ってて、実際に見たことがある?
※読者が居ないのにこの書き方ってどうなんだ!?とも思いつつ

インスタ見てて、「Z世代が知らないもの」として、MD(ミニディスク)が紹介されていた。僕は老害世代なので当然「知ってはいる」のだけど、実際には買わなかったし使ったことはない。

何となく僕の知る限りで記憶をテキトーに掘り返してみたいと思う。年齢が近ければ「わかる」ものも多いかも知れない。ウィキペを見た物もあるし、見て無くてホントに適当に書いてるものもある。

●8トラックカセット

僕は1970年生まれなのだけど、「かなりギリ」。実物を見た記憶は数回しかなく、確か知り合いの車に積まれていた。モノとしては磁気のカセットテープの「低性能大型版」。僕の記憶では、少年誌の単行本2冊を重ねたくらいの大きさだった気がする。どんな音が鳴ってたのか全く覚えてないけど、ちょっぴり聞いてみたい。

●カセットテープ

本名は「コンパクトカセットテープ」らしい。8トラと比べて小さいからだろうけど、割と近い時期に「ミニカセット」があったから、その呼称にはいささか違和感がある。

磁気メディアの薄いセロファンのようなテープで、その材質にはメタルとかもあったと思うけど、ぶっちゃけそこまで音質が良かったと感じたことはなかった。

TDKが安くて、マクセルのUD-Iとかが「キラキラしてて」好きだった。気持ち音にも差があったかも。この頃はこの二つくらいしかメーカーを認識してなかったかな。

僕が小学生~二十歳くらいまで、ガッツリと最前線だったから、約15年くらい「しか」現役とは呼べなかったのだなぁとちょっと感慨深い。今使える手持ち機械はないけど結構な本数が取ってある。もう大半は聴けないんだろうけど、これでしか残ってない曲とかもあって、ちょっと未練がある。

個人的には、車にCDが載ったのがつい最近だったこともあって、「音楽はカセットで聴くもの」と言う印象が一番強いかな。

中には「エンドレステープ」と言って、中身が∞(インフィニティ)構造になってるものとかあった。

前後に余白があって、「A面」「B面」と両面で保存可能。アルバムのレコードは46分テープに収まる物が多く、A面の最後が曲の途中で切れて、B面の最初は切れた曲の最初から入れるのがセオリーだったのだけど、僕が19歳くらいで買ったCDのステレオは、
 CDとテープをセットしてボタンを押すと、「最初にCDをスキャンして音量が一番高い部分を探し、割れない程度に録音レベルを自動で調整(ボリュームが回転するのが今思うと楽しい)。1曲目から順に録音していき、A面の最後の曲が途中で切れたら、その曲を再度録音しなおしつつ、曲の終わりを自動でフェードアウトし、B面にその曲の最初から録音。もし時間が長くてカセット1本に入りきらない場合は、B面の最後も同じようにフェードアウトしつつ、「ダブルカセット」、つまり横並びで搭載されたもう一本のカセットにも続きを録音してくれたりした。
※曲順を変えたり、さらに同じ曲を何度も設定することも出来た

この機能があまりにも便利すぎて、かなり愛着を持って使ってたけど、結局壊れちゃった。それ以降ステレオは買ってない。

●ミニカセット

大きさ的にはゲームボーイアドバンスのカートリッジを一回り大きく、厚くしたくらいの大きさで、時間も短く、音質も低かった。

ポイントは「小さいこと」と、音質を重視しない分たぶん製造コストも安かったんじゃないかと思う。

僕がひとり暮らしをしてた頃の電話に付いていて、留守電を録音したりしてた。友達にはポケットに入るくらいの大きさのレコーダーを持ってたヤツも居たけど、これで音楽を聴いた記憶は一切無いかな。

●レコード

我が家に古くからあったレコードプレイヤーは壊れていて、隣の家の友達や、母方の実家で劇場版ガンダムのシングルを買ったのが最初期。アニメージュや絵本の中には「ソノシート」と呼ばれる、セルロイド製の薄っぺらいレコードが付録に付いていたこともあり、

 今でも、「ガンダム効果音集」は、取っておけば良かった、テープに録音、さらにHDDに入れておけば良かったなと思う。
※歩く音とか、モノアイが点く音とかの効果音ばっかのヤツ

レコードプレイヤーが無かったので、あまり聴かなかったけど、妹が中学に上がる頃、つまり僕が15歳くらいの頃に我が家に導入され、主にアニメやゲームのサントラを買ったりしてた。

唯一友達が「貸して!」とか「入れて!」と言ってきたのは、

 ジョン・ウィリアムス

メジャーな曲ばかりで、でも他に誰も買わないだろうと。

普通の歌手やアーティストの曲のレコードは、たぶん一枚も買ってない。理由は、

 それらの曲は有線放送にリクエストして、夜自店(自宅兼なので近い)で小型の録音機能付のカセットプレイヤー(レコーダー)に録音してた。

友達にダビングして貰ったりもしたかな。

針の扱いがデリケートで、いつもヒヤヒヤしてた。オートじゃなかったんだよね。

●CD

録音可能なCD-Rが出て来るまでは、あくまで聴くだけのもの、扱いが容易でレコードより小さく、音質が良いので、瞬く間に普及していった。ただ、知ってる人も居るかも知れないけど、

 CDには寿命がある。

20年だったか30年だったかで、完全に聴けなくなる(使えなくなる)らしい。僕自身、CDーRに音楽を入れて聴いていた時間が短いし、そもそも音楽のCDはシングルくらいしか買わなかったので、
※あと一部ゲーム音楽
そこまで「消失」に悩まされたことはない。

ただの思い出話だけど、アニオタだった中学時代、友達の家に初めてCDが来た時、「CDって何の略」という話になり、

 チーフディレクターでしょ?

とまことしやかに返答。「コンパクトディスクだよ!」と言い返されたのもイイ思い出。うる星やつらのチーフディレクター、押井守監督全盛期の話。

ちなみにCD-Rが出た当初は、都市伝説のように、

 一台50万くらいする

と言われていた。
※家庭用がまだ販売されてなかった頃

PCエンジンのCDROMも極めて珍しかったし、間違いなく記憶メディアとして「世界を変えた」と思う。

ただ、実際に僕がCDーRをガッツリ使った記憶は薄い。多少はレンタルした音楽を焼いたりしてたけど、カーステがずっとカセットだったし、

 普段は音楽よりゲームの人生だったしね。

●フロッピーディスク

何を置いても言わなければなのは、

 ファミコンディスクシステムはフロッピーディスクだったこと!

3.5インチのちょっとマイナーなディスクで、コレによってゲームをコピーすることが「出来る人が出てきた」。なので、任天堂がある時期ガッツリ市場から抹殺しようとしたけど、悪いことをする人は居るもので、「マジコン」という名で暗躍。てか、この当時はネットもなく、都会に行かないと買うことも出来なかったし、通販とかもうさんくさかったので、結局手は出してない。

フロッピーディスクは、僕の知らない時代は8インチだったらしいけど、僕が知ってるのは高校時代のPC8801シリーズ。当時のゲームパソコンの代表格であり、5インチフロッピーは単価も安かった。IBMの「DOS-Vパソコン」では3.5インチになり、容量はむしろ少し増えてた。

うろ覚えだけど5インチが1メガバイト弱(ファミコンで言えば8メガビット。720キロバイトだったかも)、3.5インチで1.44メガバイトくらいだったかな。その頃僕の友達が持っていたHDDが20MBとか40MBとかで、まぁ時代を感じさせた。

容量も小さく、磁気にも弱い5インチフロッピーだけど、一点だけ強いメリットだったのが、

 落としてもまず壊れない。

紙のように薄いメディアなので、とにかく軽くて、簡単に曲げられるような素材だった。当時僕が持っていた「BURAI」というゲームは、

 上巻だけでディスク20枚組とかだった気がする。

挙げ句「下巻が出ない」という
※他のハードで出た
なかなかな展開だった。

念のため確認するけど、「20枚組」とはざっくり「20MB」。先日ダウンロードしたホライズンフォビドゥンウエストは180GBくらいだったと思うから、

 実に9000倍。

たぶん、CD-ROMが発売される前の「全てのハードの全てのゲーム」を合わせても、この一本には及ばないくらいの容量だろうな。

●MO

マグネットオプティカル(ディスク)。知らない人も多いと思う。僕がPC98を使っていた頃に存在したメディア交換型のストレージ。1枚の容量は120MBとか230MBとかで、フロッピーとCDROMの間に存在した書き込み可能な光ディスク。

大きさは3.5インチフロッピーを厚くしたくらいで、
※3.5インチ≒8cm
メディア1枚5000円とかだったと思うけど、HDDを買うより遙かに安かった。

基本的にはHDDにデータを移動して使う、ある意味バックアップの役割が強く、コレ単体でソフトが発売されたり起動したりという使い方はしなかったと思う。
※中の起動ファイルにアクセスすれば起動そのものは出来る

たまたま僕が持っていたので触れた。と言うか、

 この話を思い出したからこのネタが書きたくなった。

●DAT

デジタルオーディオディスク。友達が「これで聴くのが一番キレイ」と言っていて、さらには「CDよりも」と注釈が付くほどのメディアだったけど、機材が高く、CDよりも構造が複雑な分だけコストも下がらず、普及しなかった。僕は持ってたことがないし、欲しいと思ったことも無かったかな。

●GDロム

ドリームキャストに搭載された、CD-ROMより大きい
※CD-ROMは実質480MBくらい
1GBのデータを扱えるメディア。文字通り「ギガバイトディスク」の略。物理的なサイズはCDと同じ。

イレギュラーな規格が覇権を取るのはそうあることではなく、とりあえずコピーされにくい以外のメリットが果たしてどれほどあったのかとは思う。↓これも、、、

●8cm光ディスク※ゲームキューブ

容量的には1.5GBほどで、大きさは8cmCDほど。完全にゲームキューブオンリーのメディアだったな~。

●DVD

デジタルバーサタイルディスク。かっこつけて言うとヴァーサタイル?多目的という意味だったと思う。

 CD-ROMの次に覇権を取った。

僕の中では、押しも押されぬ現行トップのメディア。ぶっちゃけ後述するブルーレイと比べて容量はかなり小さいのだけど、

 焼きミス、単価、用途を考えると、DVDくらいでちょうどいいと思う。
※ホントは2倍くらい欲しいけど、両面タイプはメディアも機械も高い

やはり映像ソフトが高画質であること、当時のSONYの新ハードであるプレステ2に標準搭載され、「映画とゲームを大容量高画質で!」と言う謳い文句と共に、一気に浸透した。

容量は片面で4.5ギガバイトほど。ザックリCDの10倍で二層式であれば9GB。

前述のMOのように、ストレージメディアとして写真や動画を保存する人も多かったと思う。

中には「DVD-RAM」とか、ケースに入ったまま
※MDとかMOみたいな
運用するメディアもあったし、ドライブもそれにも対応してたりもしてたけど、ほどなく消えた。

●UMD

ユニバーサルメディアディスク。PSPの規格で、後継機であるVITAには搭載されなかった、時代の徒花的なヤツ。ケースに入った2.4インチの光ディスク。容量は1.8GBで、ゲームキューブよりやや大きい程度。

当然のように書き込みは出来ず、ゲームデータの保存には別途「メモリースティック」を必要とした>PSP。

汎用規格にしたい気持ち満々のネーミングだったけど、容量単価を抑えられず、ほどなくして消えた。

個人的には結構見た目が好き。

●SDカード&マイクロSDカード類

バッテリー不要で何度も書き換えが出来るメディア。大きさはとても小さく、最新のものだと、

 小指の先ほどの大きさで、厚さ1mmほどのなのに、「1TB」の容量を保存出来たりするまでに。

僕に馴染みがあるのは、Wiiとか3DSのゲームデータの保存用。

・・・

他にもあったと思うけど、
※ZIPドライブとか
あんま覚えてない。

個人的に強く記憶しているのは、映画「ジュブナイル」に登場した「2000テラバイトディスク」。確か劇中での年式は2020年だったと思うけど、
※映画は2000年なので「20年後の未来」を想像して作られた

今は2023年だけど、メディアは光学メディアではなく、不揮発性フラッシュメモリが進化した。てか結構テキトーな記憶で書いてるから、

 概ね間違ってると思うけど。

大きさ的には、マイクロではないSDカードより少し大きいくらいで、ケースに入った光学ディスク。本当にこうなるとは思ってなかったけど、

 どのくらい違うのか

は凄く興味があって、その点で強く記憶してた。

てか、結論から言えば、「2000テラバイト」の容量を必要とするデータが、現時点ではまだ生まれてないってことが大きい。ゲームにしても映画にしても、一作品で最も大きくても100~200ギガバイトほど。今後8Kの映像作品、さらにそのさきまで開発、実現していき、さらにUSB3.0の100倍くらいの転送速度を持つケーブルや端子の規格が生まれ、普及したり、現状のネットインフラや光ケーブルのさらにそのさきの未来が作られていって初めて、

 2000テラバイトディスクに需要が生まれるんだろうな、と。

もちろんそのためには需要を支える市場や、収入や、景気が不可欠だし、一部のお金持ちだけのためのものでは普及は見込めない。

現状PS5やスイッチで、過去のハードからの「栄枯盛衰ペース」が大きく失速している気がする。「さらなる次世代機」の出現を待つ声は少ないだろうし、となれば、メディアの新開発もそこまで求められてないってことになる。

スマホのメモリに関しても、1TBがせいぜい2023年の上限だろうし、
※詳しくないけど
それが10TBになる未来は来るにしても、1000とか2000はしばらく「求められない」ような気がする。

4Kの前にはフルHDがあり、ハイレゾと呼ばれたDVD画質があって、その前のSD画質から徐々に進化を重ねてきた。

でも、実際フルHDと4Kの差を瞬時にジャッジ出来るほど人間の目の性能は高いとは思えず、
※その差がわかりやすいソースはあるだろうけど
特に8K以上となればさらに違いはわかりにくくなる。間違いなく。

ってことは、データ量としても今までの延長での進化は「不要」なわけで、さらに進化を求めるのなら、

 全く別のアプローチになるんだろうなって思う。

これ以上サイズを小さくする必要も、容量を大きくする必要も、スピードを速くする必要もない、ある意味究極のところに今は到達してる。
※実際はあと5年くらいでピークかなとも思うけど

あとは、「より安全性が高い」「さらに頑丈」「実は地球に優しい」みたいな、割とコンピュータオタクからしたらどうでもいい性能が強化されるくらいしか思い浮かばないけど、

 光メディアが磁気メディアに取って代わったような

 フラッシュメモリがバッテリーバックアップに取って代わったような

強烈な発明は、ちょっと楽しみかな、と思う。

もっともそう言う変化は、一瞬では起こらないから、

 僕が知らないだけで、現状既に「発明されつつある」のかも知れないけどさ。

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