デモンズソウルPS5~その2の5~
他の人のゲームの感想を読んで文句を言う輩がいるが、それは個人個人の感性や経験や価値観に対して文句を言うのと同じなわけで、たとえて言うなら、
「僕ら人間が感じるかわいいネコ」と、「ネコ同士が感じるかわいいネコ」が同じなわけがないのだ。
※ネコが微妙ならテントウムシでもいいわ
作り手に対して不満を抱いたのなら、それは別に伝えていいと思う。別にそれを理由に評価が1になったところで、過去最低だと罵ったところで、他のゲームを買った方がいいと勧めたところで、
それがその人の価値観において絶対なのだから。
ただ、気を付けなければならないと思うのは、そうした感想を書く人間が、20年前、僕がまだニフティサーブをやっていた頃とはかなり違ってきていると言うことだ。
旧来コンピュータを使って書き込みをするような連中は、いわゆるオタク気質が強く、そのフィールド内においてかなり深く濃く、独りよがりなコメントを残す傾向が強かった。
しかし、当時のコンピュータゲームにおける優劣と、今のそれとは全く意味合いが違う。
操作性、読み込み、ゲーム性、革新性(オリジナリティ)、もちろんグラフィックや音楽も含まれるけど、
グラフィックや音楽がその本質的な優劣を決めることはなかったと思う。
面白いか面白く無いかが重要で、「楽しめるか楽しめないか」は二の次。見た目がいいから楽しめるとか、自分好みの物語だから楽しめると言うことより、モチベーションを刺激する構造や「オカズ」の優劣、それを支える気持ちの良いプレイアビリティが、面白いゲームであり、「良いゲーム」だと、割と多くのプレイヤーが書き込んでいたと思う。
しかし今は、下は小学生から上は70歳までスマホで気軽に書き込む時代。さらにゲームも以前と比べたら表現力が上がり、「好みの受け皿」としても随分大きくなった。
※その分細分化されたとも言える
結果どうなったか。
「多くの意見が必ずしも自分にとっての正解である確率が下がった」
評価が高いから楽しめるとは限らなくなった。もちろんそれには僕の年齢や経年劣化によるスキルの低下も大いに含まれるし、読み込んでいけばその感想が「僕にとっての不適切」であることも理解は出来る。
ただ、表面的な点数は点数として目に止まるし、世間の評価もまたその点数に左右される。
僕にとっての正解を探すのが凄く難しくなってきたな、と感じる。
・・・ここまで書いてきて、つまり僕が何を言いたいかと言えば、、、
デモンズソウルPS5は、「スゲェ僕向きの傑作」だった。
ポイントは、
「僕向き」の傑作
ではなく、
「僕向きの傑作」
なところ。決して他の全てのプレイヤーにとっての傑作とは言わない。
本作は、実はとてもクセが強い。
「難しいこと」をアピールするシリーズの始祖であり、PS5と言う最新ハードで「リメイク」された作品であるがゆえに、
・知ってる人からは「どうリメイクされたのか」に期待が掛かり
・知らない人からは「これだけ続いてるからきっと面白いのだろう」と期待が掛かる
しかし、
・リメイクと言ってもゲーム要素としての「加算」分はほぼなく、ガワが結構変化
・序盤の「死ねば死ぬほど苦しくなる」状況に嫌気が差す
そう言う思いが、「評価1」を付ける。
ソウル系をずっと遊んで来てるプレイヤー、それも数千時間遊んでるようなプレイヤーからは、「ヌル過ぎる」と言われ、初心者からは「ムズ過ぎる」と言われる。
PS3版が発売されたのは2009年の2月。今から14年前の「トレンド」と、今のトレンドはやはり違う。継続して遊んで来た人と、現状のカジュアルなゲーム性を「普通」だと思ってる人、
その両方に「そぐわない」内容なのだ。
ネガティブ感想の書き込みにはよく、
ブラッドボーンやダークソウル3の方がオススメ
と書かれていた。
全くもってそんなことはない。あくまで僕にとっては。
あと、
これをやるならPS3版をやれ!
とも。
絶対楽しめない自信がある。あくまで僕にとっては。
グラフィックのしょぼさはともかく、ロード時間の長さや、アイテム管理
※PS5版では随時手持ちの余剰アイテム等を倉庫に送ることが出来たが、PS3では送れない
結晶トカゲの「消失速度」の点で、相当なストレスを感じたし、
僕はほぼずっとオフラインでプレイしていた。
別に対人戦が楽しめるとは思えないし、それに期待もしてない。とどのつまり僕は、
みんなががんばって倒すような敵を、少しでも楽に倒せたらそれで楽しいのだ。
ダークソウル以降と比べ、デモンズソウルはレベルアップの恩恵が大きい。レベルを上げれば明らかに火力も防御力も高くなるし、高くなっていればボスを倒す際の安心感、安全性が劇的に高まる。
「達成感が無くてヌル過ぎる」それはその人の感想。
誰もが誰もシビアで息苦しい世界が好きなワケじゃない。
狙撃だけで倒せるなら狙撃だけで倒したい。てか、
僕はデモンズソウルの「弓優遇」のゲームバランスが大好きなのだ。
昨日黒ファントムのスキルヴィルを倒した。魔法を多用し、開幕でリジェネも使う強敵だが、
※実際一回やられたし
弓を連射してたら何もさせずに倒せたわ。
それが「楽しい」のだ。僕にとっては。
より安全によりスムーズに道中を踏破出来る様に「がんばる」。それは上手い人からしたら「がんばる必要なくない?」ってレベルだろう。その上でボスも、少しでも楽に倒せるように攻略を読んだりするし、出来るなら一回も死なずに倒したい。
僕のソウルシリーズの経験は、
・PS3デモンズソウル クリア
・PS3ダークソウル、II クリア
・PS4ダークソウルIII 挫折
・PS4ブラッドボーン クリア
・PS4SEKIRO 序盤で挫折
クリアしてる作品も全て一周目しかクリアしてない。ダークソウルは「一周目を2回」クリアしてて、3回目の途中で放置してる状態。
オンラインの対人戦の経験はほぼ無い。てかそれが嫌いだからオフでやってたくらいで、現在オンでプレイしていても誰も入ってこないことの快適さを満喫してるくらいだ。
一回目のプレイでしこたま経験値を稼ぎ、満足してボスを倒して終わる。
そう言うプレイが好きな人にはオススメ出来る。
その意味では、序盤最初のボスであるファランクスを倒すまでは、レベルアップが出来ない分「RPGと言うよりアクション」という感じで、難度が高く、そこを抜けられるかどうかがひとつの分水嶺になるかも知れないけど、、、
僕はスゲェ楽しくて面白かった!
休みの昨日、ドップリプレイしてクリアしたわ。
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