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2023年5月29日 (月)

ゼルダの伝説ティアーズオブザキングダム~その10~

●絶妙なネタバレの話※ほとんどネタバレは無い予定

僕はたぶんきっと間違いなく、知り合い界隈では圧倒的に長時間プレイしている。だがしかし、自らのひらめきだけで全ての謎がクリアされているわけではない。中には独力で打破しえない問題もある。

コログの里への到達は、その中でもかなり濃度の濃い問題だった。

例えば気持ちよく楽しくプレイを続けるには、より強い防具、より強い武器の入手や維持が不可欠となる。特に戦う敵の強さが底上げされてくれば、その分大量に武器のストックが欲しくなるし、さらにその強敵がドロップする装備を「持てない」となったら、それはそれで目も当てられない。手持ちリソースを全てぶっこんで挑むには、様々な準備が必要になる。

 コログの里への到達はその中のひとつと言って良い。

で、僕に匹敵するくらいプレイしている友人のO澤氏に、
※O澤氏は小学生の長男もプレイしていて、長男はネタバレを平気で読める人

 うっすいヒントを貰えまいか

とLINEした。僕が欲しいのは答えではない。だが、それを自ら導き出すための「ささやかなきっかけ」は欲しい。聞かなくても答えられればそれでもいいだろうし、ずっと、例えばあと100時間くらいプレイしていれば独力で導き出せたのかも知れないが、

 ゼルダの怖いところは、一度凝り固まってしまうとなかなか他の視点にシフトできないことだったりもする。

と言うか今回の件も、たぶんそうした固定観念に縛られているからこそ答えが出なかったのだと思うのだけど、それはともかく。

O澤氏から返ってきたヒントは、、、

 「うちの息子がすでに知っていた」

読んだ瞬間の感想としては、

 「????はぁ?」。全然わからないんですけど。

一瞬「直接的じゃないヒントによる安堵感」もあったけど、僕のジャッジ基準は、

 楽しい事であって、独力でクリアすることではない。

独力でがんばることでしか得られない楽しさは、もちろん独力でがんばる。でも「うっすいヒント」によって楽しさが増すのであれば、それはそれで問題ないのだ。

「うちの息子がすでに知っていた」。一言一句間違いない。ただ、読者諸氏には他の情報があまり伝わっていない。重要なのはこれまでのやりとりで得た知識たちだ。

ちょっと前に、O澤氏に僕が「気付いた?」とLINEした。これも凄く曖昧で、何かについてという前置きはない。ただ、もし気付いたのなら、その瞬間に電気が走ると僕は思ったので、それだけでわかる人にはわかると思ったのだ。

その時のO澤氏本人の答えは、「ぜんぜんわからない」だったのだが、そのあとで、

 長男は「気付いてるかも」と言っていたとのこと。

つまり、O澤氏の長男は、僕が「気付いた?」と言う質問に対して、「気付いたかも」と答えたわけだ。つまり、

 「すでに知っていた」とは、「気付いた内容」に関連性があること

瞬間僕の頭が正解(とこの時点では勝手に思い込んだ答え)を導き出す。

 そうか!!

だがこれもとても面白い。長男はたぶん小学校3年くらい。9歳くらいで、前作が発売された頃はまだ2歳か3歳。ウチの長男ならゼルダも当然のように遊んだであろうが、そのプレイ内容を覚えていられる年齢ではあるまい。

つまり、「O澤氏の長男には前作の記憶がない」。だからこそ「思い込まずに済んだ」と言える。

僕は前作を遊んでいたことで、「コログの里へ侵入する方法」に視野が狭くなっていた。

 この有機的なリンクの心地よいことよ。

僕はすぐさま現地へ向かい、結果、、、

 黒曜デグガーマと対峙するハメになったが、

何とかそれを乗り越えつつ、本当の正解を導き出すことが出来た。

 「うちの息子がすでに知っていた」というヒントで。

なんつー絶妙なヒント。そして関係性。ひとりで遊んでいたなら、ネットからこの絶妙なヒントを探すことは不可能だ。チャットGPTに「僕が簡単に気付かない、でもよく考えればギリわかるかも知れない程度の曖昧さで、コログの里への侵入方法を教えて!」と言ったところで、ネタバレの嵐が返ってくるのが関の山だろう。
※もしくは全く見当外れな答え

誰かと一緒に同じゲームを遊ぶことの意味、そのメリットのエッジを、今回強く感じることが出来た。

 ありがとう!O澤氏&息子!いつまでもそんな蜜月は続かないから、今を大事にするんだぜ!

思い出したのは、僕の長男がFF12でバーニングボウを手に入れたときのこと。あの時も似たような楽しさを満喫出来た。日本で僕ら親子だけが触れていた情報。
※ネットでもファミ通でもその情報は一切無かった

ヒントを出すというのは、お互いの関係性がどれほど密であるかが凄く重要だ。相手にどの程度の知識がり、進行度や、「ひらめきスキル」にある程度疎通してなければ、期待するような「うすさ」のヒントは得られない。

本来ゼルダはヒントすら聞きたくないゲームだ。特に時のオカリナの水の神殿のように、「独力では難しすぎる」と思うようなハードな難度ではなく、「それが詰まっていてもそこまで大局に影響がない」と思えるような、ブレスオブザワイルド、ティアーズオブザキングダムのようなゼルダならなおのこと。

でもだからこそ、その小さなヒントを楽しめる。

僕が「わかった!」と書いたあと、O澤氏は、

「ホントにわかった?」

と訊いてきた。僕の答えは、

「もちろん勘違いでも問題無いでしょ!笑」「それを試すだけの話なんだから」

大事なのは正解じゃないのだ。

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