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2023年7月26日 (水)

音楽の話

友達に紹介されたり、たまたまインスタで見たり、ふと思い立って聴いてみたり、、経緯はいろいろだけど、

 刺さる曲は刺さるなぁと。

●工藤静香

今になってあらためて「良さ」を痛感している。「実感」ではなく「痛感」。

 工藤静香、マジでイイ。

なんでこんなにノーマークだったんだろうと思う。いや、別に「黄砂に吹かれて」とか「慟哭」「MUGOん、、色っぽい」など、有名な曲、知ってる曲は多い。でも特に工藤静香に集中して聴くことはなかった。

でも、たまたま「FU-JI-TSU」の歌い出しのメロディを「ちゃんと」聴いたら、

 黄金律のメロディラインだわ。

「黄金律」というのは、つまり生理的に「良い」と感じてしまうメロディで、先日紹介した南の虹のルーシーの主題歌「虹になりたい」もそう。枚挙にいとま無くそう言う歌はたくさんあるのだけど、FU-JI-TSUの場合、サビの部分がいかにもアイドルっぽくて「見つけ損なってた」。

他にもベストアルバムに入るようなメジャー曲を次々に聴いていくと、

 凄く耳障りがいい。

声につやがあるというか、もちろん歌唱力という意味でも、おニャン子とは思えない「しっかりした歌声」で、中島みゆきが歌詞提供した曲が「しっくり来る」のも凄く頷ける。研ナオコも中島みゆき楽曲が多いけど、工藤静香の方がさらに多いのだとか。

 上手いからこそしっくり来るのだ。

おニャン子出身で色眼鏡で見ていた自分がちょっと恥ずかしくなった。別に松田聖子だって小泉今日子だって、イイ感じの曲はいっぱいある。もっと言えばおニャン子でも、「うしろ指さされ組」は、先に挙げた「黄金律のメロディ」を含んでると思う。
※サビの前後の流れはマジ最高。♪だけど愛はいつだって、、のとこから

別に80年代が僕の青春だったから工藤静香を評価するわけじゃない。もっとシンプルに、自分のツボにハマるメロディと歌声が「ここにもあったんだな」って気付いたと言う話。

「良い歌」というのは、まずメロディがあり、そして声がある。そしてそのさきに歌詞があると僕は思う。どんなに素晴らしい歌詞で、どんなに有名な歌手であっても、そのメロディに「力が無ければ」、こっちまで届かない、文字通り「響かない」のだ。そしてその声に魅力がなければ、その歌声が好みで、心地よくなければ、さらにその先の歌詞まで思いは巡らないし、逆に言えば、メロディ、歌声、歌詞が全て結実したときに初めて、「名曲」「神曲」になると思う。

 そして、それがひとりでも多くの人に刺さった時に、歌はヒットしていくものだと思う。
※本来は

まぁ別に僕は秋元康のAKB商法を揶揄するつもりは全然ない。あれはむしろ「ホントに良い曲なのにそのポテンシャルを測られ損なった曲」があることを惜しむくらいだ。

工藤静香は、おニャン子というイロモノで名を売ったけど、「歌手」として十分過ぎる力があった。だから周りが「ちゃんといい曲」を用意して、そして数字にも繋がったのだと思う。

工藤静香の記録を抜いたのが安室奈美恵だったとか、おニャン子界隈で紅白出場経験があるのが工藤静香だけだったとか、中島みゆきの作詞提供が一番多かったのが工藤静香だったとか、、、。

学生時代、チェッカーズが大好きと言っていた友達(♂)。最初軽く戸惑ったけど、でもそれって正しいなって思い返した。渡辺美里やレベッカやボウイや尾崎豊が好きだと「言わないと許されない」空気の中で、
※もちろん普通に好きだったけども

 工藤静香の良さに気づけなかった自分がちょっと悔しい。

でも、今気づくことが出来た。

デジラマ作りながら聴いてると、ホント「凄かったんだな」って実感する。ファンには悪いけど、南野陽子とは違うわ。

●タケちゃんまんロボのうた

たまたま聴いて、「悪くないな」と思った。仮面ノリダーみたいなコミックソングで、歌詞にも「おねしょ」とか「ひょうきん」と言う単語が出て来るのだけど、

 歌っていたのは、「宝島」の主題歌を歌っていた「町田よしと」さん。

たまたま友達が「野性の証明の主題歌がいい」と同じタイミングで言ってきて、どっかで聴いたことがあると思って調べたら、

 繋がった!

てか、この時代はお金もあって、誰に歌わせても良かったと思うのだけど、ちゃんと歌唱力があって、でも名前がそれほど売れてなかった町田さんが歌ったんだな~と思うと、ちょっと感慨深い。

過度な期待をしなければ、結構オススメ。少なくともノリダーの歌より全然イイよ。

●神前暁(こうさきさとる)ベストアルバム

存在を知ったのはかなり前。もしかしたらブログでも触れたかも知れないけど、しばらく前の「欲しい物」の話で触れた気もする。「買おうか買うまいか」迷ってた「5枚組」のアルバム。20周年らしいけど、詳しくは知らない。ちなみに5枚のうち歌詞が入ってるのは3枚目と5枚目の最後の曲だけで、4枚目5枚目は主にアニメのBGM※いわゆるOST。

ネットで名を上げた作詞、作曲家として、もし二人名前を挙げろと言われたら、

 supercellのryoさんと、この神前暁さんを挙げる。

さっきも書いたけど、とにかくメロディの力が凄い。だからボカロ曲としても「聴けば簡単に刺さる」曲だったり、

 普段ほとんど聴かないのに、アニメのOPやEDをしっかり見てしまったり。

それはつまり「歌がいい」からだ。そしてそんな「いい歌」を量産しまくったのがこの2人だと僕は思うと言う話なのだ。

「あれもこれも神前暁だった」とは帯のコピー。ただ、僕がストレートに知っていると思ったのは、それほど多くない。「化物語」のシリーズ曲と、アイマスくらいだ。

 でも、これだけの力のある人なら、他にも絶対イイ曲を作ってるはず

とも思った。てか、2000円程度のメルカリで買ってしまって申し訳ないとも思うけど、

 なかなかに良かった。

正直僕は「涼宮ハルヒの憂鬱」を全然見てないので、劇中曲にも思い入れは無いし、件の「知ってる曲」以外にそこまで破壊力の高い曲がいっぱいあったわけでもないけど、Youtubeでは見つからなかったし、

 ちゃんと聴いて、ちゃんと聴ける曲がいくつかあったのは良かった。

特に、書き下ろし?今回の最後の曲「おわらない僕らのMusic」はなかなか。このために7000円は払えないけど、1000円くらいの価値はあったな、と。

 てか神前暁を全面に押し出し過ぎるあまり、誰が歌ってるのかほとんどわかんないのもどうかとも思ったけどね。

てかいつ聴いても「GO MY WAY」は名曲。アイマスはほとんど遊ばなかったけど、一番最初に体験版でこれを見た時の衝撃は今でも忘れない。体験版がピークってのもある意味切ないけど。

・・・

「映画の良さの9割は音楽で決まる」。映画に限らず、音楽がその瞬間を彩る力はとても大きい。海でサザンを聴き、スキー場でユーミンが流れる。バラエティでもBGMがない時間の方が少ないだろうし、テスト勉強受験勉強中に音楽を聴きながらやってた人も多いはずだ。

子供の頃も、青春時代も、ひとりの時も、友達や家族、好きな人と居る時も、常に僕らは音楽を聴き続けている。映画もマンガもアニメもそうだけど、音楽のがもっとたくさん、

 知らない名曲がいっぱいある。

どこかで巡り会えたらいいな、と心から思う。

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