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2023年8月13日 (日)

スマホだけでデジラマを作れるか

アプリを一切調べてないので、実際出来るかはわからないのだけど、現状インスタで見かけるデジラマの多くに感じる、ある種の不満みたいなことを書く。

「不満」というと言葉はキツいのだけど、つまりは「ここをこうすればもっと良くなるだろうに」と言う改善点だ。そしてその中でも、フォトショップで普段「何を加工しているか」「何を加工しなければスマホだけで出来るか」という話をする。

・光源

一番はコレだと思う。背景もプラモも自前で撮影する場合、プラモだけ屋内で撮影し、背景は実際の風景写真だったりする場合、フォトショ無し、つまり「カラーバランスやコントラスト、明暗の調整なし」による落差が一番目立つ気がする。
※角度やスケールが「ひどすぎる」場合は別として

つまり、プラモを撮るのと、背景を撮るのを「同じ時間、同じ天気、同じ角度」で撮れば、それだけでかなり自然さが上がる。

正直、プラモの周囲をトリミングして、「背景を透明化」しなければ、最終的に合成は難しいのだけど、ありがたいことに、

●PhotoRoom フォトルーム

と言うアプリで、結構なところまで詰められる。

・背景を削除

・透明背景

・ギャラリーにエクスポート

これで、ロゴは入るけど一応背景透明の画像が出来る。

さらに言えば、例えば近景に電柱や人物などが写り混んだ背景写真であっても、写真次第では「それを被写体として背景を透明化出来るかも知れない」。

それが出来るなら、スマホだけでも、

 背景、その手前にプラモ、さらに手前に電柱

と言うデジラマが作れる。

●Capcut キャップカット

以前「ピタ止め」動画でお世話になったアプリ。簡単に言えば、これでレイヤーの合成をする。

重要なのは、

 一番優先順位の低い(下の)レイヤーから読み込むこと。

プラモを最初に読み込んでも順位を換えればいいんじゃ?と思いきや、

 僕には順位を換えることが出来なかったという話。

これで出来るのは、

・複数の写真の合成

・それぞれの拡大縮小

しかし、出力ファイルはMP4、つまり動画ファイルなので、静止画が欲しい場合はそこからスクショを撮らなきゃいけないかも知れない。この辺はあんまよく調べてない。

・・・

ただプラモを背景と合成するだけなら、上のアプリだけで何とかなる。特に、冒頭で書いたように「背景とプラモを同じ角度、同じ光源、同じ光源方向で撮っていれば、それだけでかなりの完成度まで持って行けると思う。

しかし、実際はそこまで寄せて2枚を撮ることは難しいし、背景次第では上手くプラモの部分だけ抜き出してくれないかも知れない。

 それでも、屋外背景で合成するなら、自然光での撮影は必須に近い重要度があると思う。

僕が知らないだけかも知れないけど、色調補正、つまり「寄せ」で最も重要で、スマホでそれが出来る機能のあるフリーアプリを僕が知らないのが、

 カラーバランス調整。

フォトショップでも、エレメンツという廉価版には無い機能で、僕がわざわざ古い「7.0」を併用しているのも、この機能があるからこそなのだ。

このカラーバランス調整とは、

シアン-レッド

マゼンダ-グリーン

イエロー-ブルー

と言う三つのゲージで、写真の色味を調整する機能。比較的わかりやすく言えば、「赤か緑かどっちかに寄せる」補正の強化版というところ。

色相をいじることはエレメンツでも可能だし、他にも出来るアプリはあるだろうけど、それを使うと、画面内の赤が緑になる代わりに、緑が赤になってしまう。「全体を緑に寄せたい場合」「あらかじめ赤以外の部分をトリミングして消す」か、「下のレイヤーに本来の画像を用意しつつ、上のレイヤーから赤くなってしまった緑部分を消す」みたいな煩わしい手順、実質ほぼ無理なステップが必要になる。

これが何でそんなに重要かというと、これを使うことで、室内灯で撮った写真を「比較的」自然光に寄せやすいから。

実際は太陽光で得られる強力なコントラストは得られないし、影も全体的にぼんやりと「甘くなる」ただ、パッと見の色味は結構それっぽくなる。

 僕のデジラマの生命線と言ってもいいくらいだ。

でも、それがスマホのみの調整では使えない。ならば、、、

 最初からそれが不要な写真を撮るしかない

それがつまり、「プラモと背景を同じ時間角度光源方向で撮る」という話なのだ。

ちなみに、曇りであったり、夜景であったりする場合は、いろいろと条件が変わってくる。特に夜景の場合は、プラモを室内で「下から光を当てて撮る」ことはそこまで難しくないので、「僕はまだ経験がないけど」、スマホだけの合成には相性がいいかも知れない。

ちなみに、そう言った写真でデジラマ化した作品が少ない理由のひとつには、

 下からライティングしつつ全体にピントを合わせるのが至難の業

と言うこともあるかも知れない。

室内灯、特に下からライティングするような「弱めの光源」の場合、写真を明るくするためにISOの数値が高くなりがち。これが高くなると、画面は明るくなる反面、粒状感が増して、簡単に言うと「汚くなる」。

また、仰角で撮るとさらにピンぼけを起こしやすく、

 完成させればキレイになるかも知れないけど、完成させるまでの難度は高い

と言う意味での「相性の良さ」と言えるかも知れない。

逆に曇りに関しては、光源方向や時間の縛りがかなり軽減される。そこで出てくるのが、

●PHOTOSHOP EXPRESS フォトショップエクスプレス

サブスクのスマホアプリで、年額3600円くらいだったと思う。僕は課金しているけど、課金することで得られるメリットは、

・フィルターの種類が増える

・保存時のファイルサイズを100%に出来る(無課金時は80%)

ザックリこの二つだ。他にも多少出来ることが増えたりするけど、それはほぼ使い物にならないので考える必要もない。よくある「邪魔な物を消す機能」は、ぶっちゃけ前述のフォトルームの方が精度が高い。

このアプリでやるのは、

・コントラスト、彩度、色温度の調整

・最終的なフィルター付与で全体を均す

・四隅を暗くすると雰囲気が出やすい

等々。特にフィルターの力は絶大で、僕のデジラマで言えば、

 使用率95%くらい

つまり、ほとんどの作品で「最後にエクスプレスでフィルター掛けをしている」と言っていい。もっともその中には課金オンリーのフィルターもあるにはあるけど。
※無課金で使えるフィルターにもいいものはたくさんあるけどね。しばらくそれで使っていたし、課金する決め手になったのは「保存率100%」の方で、フィルターの多さじゃなかったし

最初にフォトルームで背景を消したあと、「脳内で」イメージを少しでも具体的に固める。例えば足下は少し暗い方がいいかもとか、彩度は少し下げた方がリアル、コントラストの強さは凄く重要だし、

 プラモと背景の「ピンぼけ度」を同じくらいにするのも重要

ただ、問題があるとしたら、それを確認するのが合成した状態でしか出来ないことか。

パソコンでフォトショを使うなら、それを随時チェックしながらやっていけるけど、スマホで複数のアプリを使う場合は、「全てやってみてから再度粗を消していく」という流れになりがちだと思う。

 よっぽど脳内で完成形を具体的にイメージ出来ていれば別だけど、、、。

正直一枚くらいは「がんばって」スマホだけで作って見たい気もするけど、その為にはまず「プラモだけでも自前で撮影したものを用意しないと」って感じ。まぁ両方自前の方が「しっくり」はさせやすいだろうけど。

・・・

合成時に「プラモに縁取りがあるようなトリミング」も正直かなりダサいのだけど、これはもう撮影時の背景を近づけることで消すしかないと思う。アプリでのトリミングは楽だけど、精度は低い。精度の低さをカバーするのは「嫌が応にも人力」だと思うからね。

あと、僕が頻繁に口にする「深度合成」も、アプリだけでは難しい。対処法は「最初から全体にピントが合ってる写真を撮る、使う」。つまり、奥行きが浅いポージングなら、「スマホデジラマ向き」というわけ。銃を前に突きだしてるとか、前傾姿勢の飛行ポーズなんかは、「著しく難しい」といえると思う。

まぁこれだけ書いても、やる人はほとんど居ないと思うし、本気でやる気になるなら、パソコンやフォトショ、タブレットや左手デバイスを用意するはず。

何だかんだ言ってハードルは低くないのかも知れないんだよね。

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