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2023年8月25日 (金)

懐メロ

パートと昔の曲の話をしてたら、聴きたくなったのでいくつかチェックして聴いてみた。

 懐かしい!

再三書いてるけど、「懐かしい」という感覚は、「そのベクトルで間に何も挟まっていない時間の長さ」によって発生、強化される。ずっとアニソンを聴き続けていれば、別に今デビルマンやマジンガーZの歌を聴いてもちっとも懐かしいとは思わないし、ガンプラをずっと見続けていれば、今初代ガンダムやザクを見ても懐かしいとは思わない。

これはたぶん年齢に依存するものではないと思う。例えば中学一年であっても、未就学児時代に傾注した「戦隊ヒーローのロボットトイ」を6年ぶりに見れば、きっと懐かしさを喚起すると思うし、70歳過ぎのシニア層も、ずっと演歌や昭和歌謡をカラオケなりスナックなりで歌い続けていれば、「そんなヒロシに騙されて」で懐かしいとは思うまい。

つまり、今回聴き直してみて「懐かしい」と感じたと言う事は、

 かなり長時間に渡って、そのベクトルの摂取が滞っていたことを指す。

もちろんこれが「度を超す」と、そこで記憶の糸はプツリと途切れ、「完全に忘れてしまう」。その手前には「聴いたら思いだした」というのもあるし、「何度も聴いてたらぼんやり思い出せなくもない」というのもあるけど、

 思い出せないモノは、懐かしくならない。

そして思い出せるモノは、その当時から摂取量が多かったり、思い入れが強い、「好み」のものだったりすると言う話。

言い換えれば、必ずしも好みではないし、必ずしも大ヒットでもない。自分という個人に対してどうだったのかという話だ。

そんな中で、特に「懐かしい」を引き出された人や歌に触れる。これは「年齢差1、2歳」くらいの非常に狭い範囲の人にのみ訴求する話だと思う。

●田原俊彦

ちょうどこの頃がデビューからの全盛期に当たっていたこともあって、スゲェ多い。そして、

 結構覚えてる。

僕はぶっちゃけ「マッチのが好き」だったので、覚えてはいるけど歌えるほどじゃない歌が多かったけど、それでも「ずっと聴いてなかった歌」が凄く多くて、めちゃ懐かしかった。あと、

 歌が上手くない。

子供の頃は「歌唱力」とかにピンと来なかったこともあるけど、今聴くと結構ツライものも多かったり。ちなみに一番好きな「悲しみ2Young」は、ちょいちょい聴いてたので懐かしくなかったな。

「ハハハハ」の笑い声が入る曲があったけど、全く覚えてなかった。頭が悪そうに見せてる(聴かせてる)ってことなんだろうか。

●高田みずえ

懐かしさのピーク!てか、アイドルだったんだなぁって感じ。

名前と歌は覚えていても、「顔」が全く思い出せず、でも楽曲はアイドルそのもの。

 でも歌が上手い!

タイミング的には「松田聖子前夜」の女性アイドルは、ほぼ「無かったこと」になってるきらいがあるけど、まさにその頂点だったかも知れないと思った。

しばらく「私はピアノ」が脳内ヘビロテしてたわ。潮騒のメロディもイイ。

●演歌がスゲェ多い!

ランキングの大半、とは言わないまでも、80年81年は凄く演歌が多く、82年83年で一気に絶滅危惧種のように減っていく。

理由は、まぁ時代の流れってことなのだろうけど、冷静に考えれば、もっと早い段階でフォークソングは絶滅しているわけで、ある意味当然なのかも。

もちろんフォークも演歌も、今でも耳にするレベルの曲はあるわけで、この先「サザンとかまだ聴いてる人いる?」って時代も、そう遠くないのかも知れないな。

●渡辺真知子 唇よ、熱く君を語れ
●竹内まりや 不思議なピーチパイ
●斉藤哲夫 いまのキミはピカピカに光って
●ペガサスの朝
●キッスは目にして! ザ・ヴィーナス

普通に名曲。てか、今でもCMに使われてそうだし、使われてた気もする。ただ、

 ちゃんと聴くとちゃんと懐かしい。

「君は天然色」みたいに、ガッツリ聴き続けてこなかったので、普通に新鮮。

てか、「いい歌」は、趣味や環境による増減はあれど、「やっぱり刺さりやすい」なと改めて思った。逆に言えば、プロデューサーがこの頃の名曲を今の歌が上手い子にカバーさせれば、十分数字として拾えるくらいにはヒットしそうとも思ったわ。

●三原順子

名前を見ずに声を聞いた瞬間、「!!これは、、、三原順子か!!」って感じに電気が走った。政治家やったり芸人の奥さんだったりした彼女だけど、

 そう言えば歌手だったわ

それもオリコンのチャートに入るような歌手だったわ、と。

オリコンのベスト100に入るというのは、パッと見凄いことのようにも思えた。例えば僕がガッツリバンドブームの頃に聴いていた曲の大半はオリコンでチャートインしてないからだ。

でも、時代としてこの頃は「狭き門」だったとも思う。学園祭や文化祭から火が付くこともなければ、路上ライブで口コミが広がることもない。オーディション番組で勝ち上がる以外の道がほとんどなく、たぶん「原宿でスカウトされた」なんて子も居なかったと思う。

そう思えば、人気の矛先がそもそも限定されるわけで、、、

●河合奈保子

みたいに、今では全くと言っていいほど話題に上らない子でも、ルックスとそれなりの歌唱力、あとこの子の場合はプロポーションで、オリコンチャートを賑わせるようなことになるのだなぁと。

歌上手いというか、聴きやすいんだけど、松田聖子になれなかったのはなぜなんだろうな。当時は「ほぼ同列」って思ってたけど、このあと3年くらいで明暗が完全に分かれた気がする。

ネットでは、「今の河合奈保子がひどい」みたいなレジメがあったけど、ページ開くのが怖かったわ。

宮崎美子とか、当時アイドルレベルの人の中には今でも十分「テレビに出られる」人も居るけど、一旦一線から退いちゃうと、なかなか偏差値の維持は難しい。それは本当に心底思う。森高千里とかよく戻ってきた(努力した)なぁって思ったもん。

そう言う意味では、、、

●石野真子

なんかは大したモノ。当時も十分アイドルとして光ってたけど、近年でも普通に「そこそこキレイな奥さん役」として映画とかドラマに顔出したりしてて、

 ずっとテレビに出てたんだなぁって。

てか石野真子って結婚してるの?

●恋のぼんちシート

当時は第二次漫才ブームだったと記憶してて、

 ざ・ぼんち、ムチャクチャ面白かった!

でも今見るとほとんど笑えない不思議。

人気絶頂時に出したシングルなので、もちろん曲も曲名も覚えてたけど、聴いたのはスンゲェ久しぶりで、懐かしかったわ。こないだ「タケチャンマンロボのうた」を聴いたときみたいな感覚かな。

●伊藤つかさ

当時一番好き、、というかかわいいと思っていたアイドル。今だとここまでの八重歯は矯正しちゃうんだろうけど、声質もルックスも「かわいいの代名詞」みたいな感じだった。

で、ちゃんとチャートに何曲か入ってるのも凄い。てか、冷静に考えたら、おニャン子クラブのソロ曲で、「どうしようもないような歌」でも入ってたわけだから、歌唱力や歌の善し悪しはあんま関係無かったってことなのかも知れないんだけどさ。

●ジェームス・ディーンのように Johnny

たまーーーに耳にすることがあったけど、まぁ懐かしい。てか、「Johnny」って誰?って感じ。

この頃は横浜銀蠅からの不良ブームで、それっぽい歌がいくつかあったけど、これとか嶋大輔の男の勲章とかは、楽曲の良さで今でも記憶されてる歌って気がする。

 他はほとんど忘れちゃったからな。

●柏原芳恵

歌声を聴いたときに、名前が全く思い浮かばなかった。調べたら柏原芳恵!

 歳食ってからヌード写真集出したな~<そのくらいの印象。写真集自体は見たことがない

世代的には松田聖子直撃世代。なのでヘアスタイルは伊藤つかさ同様「聖子ちゃんカット」の印象が強い。てか、

 柏原芳恵=春なのに

って感じなので、懐かしさを感じたのはそれ以外の曲。

・・・

別に僕は懐古趣味があるわけじゃないけど、「いい曲」
※映画でもマンガでもアニメでもだけど
に巡り会えるなら、別にその矛先は新作である必要はないと思っている。

言い換えれば、僕の知らない昔の歌にも、今の僕に刺さる歌が絶対あるんだろうなって思う。洋邦問わず。

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