★☆SATOハンドラベラーの修理☆★
9割仕事の話だけど、世界には僕のように困って泣きそうになりながら体操座りをして青い月を見てる人が居るかも知れない。
SATO(※検索ワードSATO、サトー、サトウ、サトー)のUNO(検索ワードUNO、uno、uno、UNO2W、UNO2W、uno2w)のハンドラベラー修理に関する備忘録。
まずトラブルの原因となったのは、貼り札の交換。
交換時最後に残った紙を、破らないように抜こうとするのだけど、残念ながら内部にガッツリ残ってしまった。
で、それを抜くためにプラスチックの留め具を外し、紙を抜き、再度留め具をはめた「つもり」だったのだが、これがしっかりはまってなかったのか、内部で外れてしまった。
この状態になると、その留め具をどうやっても元に戻すことが出来ず、全体をバラして直すしかない「という精神状態に追い込まれる」。
で、それっぽいネジを、片面で3本(長い)、もう片面で1本(短い)外し、さらに側面に貼ってあるシールも一旦剥がす。
※これは最後にもう一度戻すので、なるべく汚さないように
まぁこの側面にシールが貼ってある時点で、「これはバラしちゃダメだよ」と言うサインだったとも言えるのだが、
そんなこと言われても直したいならバラすしかないじゃん
って気になるのだ。手触りとして、「そこそこ頻発しそう」なトラブルの割りに、ネット検索すると、内部の写真も一切見つからず、「修理対応となります」とのこと。
折れたり部品が紛失したのならいざ知らず、そうでないのなら「抗いたくなる」のが人情だ。そもそも「出来るなら出来た方が間違いなくイイ」。
ちなみに、ハンドラベラーの修理は、オカベマーキングの製品でもやったことはあるが、
基本的には凄く大変なので、やるなら覚悟は必要。
もし仮に、オカベのラベラーの修理(完全にバラして組み立てるレベル)を経験したことがある人なら、サトーのラベラーの修理は、難度的には全然低い。オカベを10としたら3くらいの難度だ。
ちなみにオカベのラベラーの修理は、メーカーにも直せる人は数人しか居ないと言われるくらい「ニッチな知識」なので、知らなくても恥ずかしくもないし、サトーのこのラベラーと比べ、現在使ってる人もそんなに居ないとも思うけど。
●事前準備
・部品が無くならないような場所
・径のあったプラスドライバー
・汚れる覚悟
・インクと貼り札は事前に外しておく
●開けたら
まず開ける際は「出来る限り慎重に」。内部には3つのバネがある。一つは握り部分の大きなバネA、一つはインク交換時に作用する吐きだし口近くのバネB、そして両側面からスライドさせる部分のバネC。
まずこれらが「はまっている状態」で、いくつか写真を撮っておくのが最重要。これさえあれば、パーツが破損したり紛失したりしていない限り、よっぽど再生は可能。逆に言えば、開ける際に部品を(バネの作用で)飛ばして「外れてしまう」と、完成形がわからず「どうはめるのか」四苦八苦することになる。
●おおざっぱな手順
<完全にバラバラになってしまってる状態から>
このラベラー修理のポイントは、バネがどこからどの向きでテンションを掛けているか。そしてそのバネはどの向きで収まるか。
握り部分のバネAはシンプルなのですぐわかると思うのではめる。
本体下部(貼り札ロールの反対側)にある大きなパーツと、印字部の間にバネCを組み込んだパーツをはめ、
インクリボンを抑えるアームパーツにバネBをはめる。
ロール紙カバーを忘れずに挟み込んで2枚を重ねる。
ザッと書くとこんな感じ。
●パーツ名称
便宜上ここでパーツの名称を決める。正式名ではもちろんない。
・ガワ1
青紫のガワパーツ。特に「インク交換時に抑えるスライド部分の穴が空いている」方
・ガワ2
青紫のガワパーツ。上記の穴が空いてない方。ただ、バネBのための出っ張りが少しある
・棒1
バネCを引っかけ、貼り札交換時にスライドさせる部分にはめる金属棒
・棒2
インク交換アームの支点に刺さってる金属棒。「棒1と2が同じか違うかは未確認」
・基部1
スタンプ部分が一体になっている内部で一番大きなパーツ。これはいじらない
・基部2
貼り札交換時に、スライダーを動かして「開ける」部分。内部パーツでは2番目に大きい
・基部3※バネCのあるパーツ
基部Bや棒2と組み合わせて、スライダーにテンションを掛けるパーツ
・アーム※バネBのあるパーツ
アームは、「バネB」「アーム下部」「アーム上部」「棒1」で構成。バネBの向きに関しては後述
その他の部品は説明するまでもないので割愛
●詳細手順
僕が直した際は、ガワ1ではなくガワ2側に基部1がはまった状態だったので、それに準じて進めていくが、ガワ1側に基部1をはめた状態で進めた方が、最後アームをはめる際が楽かも知れない。
※次回自分がやる時もそうする
基部2は、選択肢がないので迷わずはめる。その際棒1の場所を確認。
基部3をどうはめるかが、このラベラー修理の最重要部分。写真を添付出来れば良かったのだけど、僕のブログはもう容量がないので「テキストだけで」説明する。
ラベラーを真横から見て、上部に貼り札ロール、下部に排紙が来るようにした際、基部3は、ガワ2に「ほぼ垂直」になるようにはめることになる。
※はめられそうな穴はひとつしかないので迷うことはないはず
でその方向は、「棒1にある溝に、バネCの「L字」が引っかかる向き」。当然「抑え」の役割があるので、多少力は掛かる。時計の短針と長針で言えば、バネCが「11時25分」くらいの角度になる感じ。
※根本の円形は針の左斜め下になる
あとはがんばってはめる。
棒1の溝のバネCを引っかけた基部3を、ガワ2にはめる感じ。バネのテンションはそこまで強くないので、言うほど難しくないが、「油断すると外れる」ので、そっちは要注意。
・・・アーム部分の方がどちらかというと厄介
バネBの向きは、L字部分がアームの黒いL字部分とかみ合う方向ではめる。最終的には、「ガワ2にはめた状態を上から見た時、短針が右側で長針が左側。時刻は6時30分」になるような感じ。
なのだけど、
この状態だと「ガワ1にアームがはまらない」。
短針部分の抑えは、ガワ2にあり、スライダーの窓はガワ1にあるので、「最終的な状態」を把握したあと、「バネBを含むアーム部分全体をガワ2からガワ1に移し、短針側のバネもやや斜めになるような感じでガワ1にはめ込む」。
そして、
ガワ1とガワ2を合体!※貼り札ロールカバーを挟むのを忘れずに!
ちなみに、「ガワ2側にアームをはめた状態だと、絶望的にはまらない」ので、ガワ1側にアームを移動するのは必須※重要!
そして、合体させたあと何より気になるのが、
シールの貼ってあった部分が少し浮く。
この周辺にはネジが無く、構造上「離れやすい」。
なので、シールでそれをフォローするのだ。
※もちろんシールの代わりがあるなら何でも良い
ネジをはめる前に、カチャカチャ動かしてみて問題なければネジ止め。当然ながらキツく締めすぎないように。
・・・
インクをはめる時に、内部の芯がズレていることがあるが、細いドライバーなどで「クッ」と動かせば事なきを得る。
貼り札をセットするときは、「出口」でどっちが上になっているかを確認してからセットした方がいい。どっち周りだったかなんてどうせ覚えていられない。
貼り札ロールは、裏面にはセロテープが貼り付くので、終了するまえに継ぎ足せるなら継ぎ足した方が、たぶんトラブルも「無駄貼り」も少ない。果たしてそれに気づけるかどうかはまた別問題だけど。
継ぎ足し損ねて、ロール紙を入れ替える場合は、最初の10枚くらいは剥がして最後の挿入口に入れた方がいい。詰まる元だ。
・・・
オカベのラベラーと比べると、貼り札ロール1つの枚数が少ないため、交換頻度が高い。つまり、交換時のトラブル発生率も増えやすい。とりあえず、
紙が基部2の内部に残らないように、細心の注意を払って抜き出したいし、それをしたくないなら、「破れる前に裏面をテープで貼って継ぎ足した方が良い」。
もし基部2内部に残ってしまって、それを取り除いた場合は、ラベラー内部でそれが外れそうな「変な負荷」が掛かった際に、「力任せにコトを進めようとしない」のもポイントかも知れない。
ただ、、、
直せたときの達成感は相当大きかった!
女性向きの仕事ではないと思うが、
※手も汚れるし
破損、紛失してないなら、まずは自力でがんばってみるのもイイかも知れない。
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