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2023年10月17日 (火)

タイムマシンの話

シュタインズゲートの話を書いていて、ちょっと膨らんだので別ネタにする。

・・・

僕はタイムマシンの存在を肯定していない。と言うか、極端な物言いをすれば、

 本物にはあまり興味がない。

本当に誰かがタイムマシンで未来から来たとしたら、「未来のことがわかる」と思われる。でも実際は「未来から来たことで現在が変わり、別の世界線が生まれたことで彼の言う未来は訪れない」という、ある種へりくつのような逃げ道も生まれた。つまり、

 未来から来たことが仮に事実であっても、それを証明することは不可能だと言う論拠が生まれてしまった。

過去から現代に来た場合でも、なぜ当時タイムマシンが作られたことが話題にならなかったのかもわからないし、過去に作られたのなら、そこから「今に至るまでの過程」で、さらに別のタイムマシンが存在していても不思議は無い。歴史を改ざんすることのモラル的な脅威は当然あったにせよ、全ての関係者が、誠実に否定し続けられるほど、人間は成熟した種だとも思えない。
※ちょっと岡部に影響されてる物言いだな

今し方タイムマシンやジョン・タイターのウィキペを覗いて見た時出て来た、

 タイムトラベルをすると、その行き先では「地球の位置がかなり移動している」から、宇宙空間に投げ出されるのでは?

と言う見解にも凄く納得してしまった。そりゃ確かにそうだ。時を移動するということは、同時に「太陽の周りを高速で移動する地球の、ある特定の場所に移動する」ことも同時に行わなければ、タイムトラベルは実質的に成功しない。

言い換えればタイムマシンは、少なくとも太陽系レベルの移動を、少なくとも移動する人間が生きていられるに差し支えないレベルの短時間で行える技術が、「最低でも必要」ということにもなると思うし、装置の大小に強い縛りがある可能性はあるにせよ、

 気楽に、一瞬で宇宙旅行に行けるようになるような未来のさらにそのさきに、タイムマシンはあるのだろうと思う。

今の地球人は、そんな「未来の移動法」を発明していないし、モラル以前に、物理的な高速移動の発明だけなら、発表を隠したり、「ノーベル賞を取らなかったり」しないと思うのだ。

 てか、タイムマシン、タイムトラベルに関して、高卒の中年が想像するレベルの妄想が、どれだけ手垢にまみれてるかは、考えるまでもないとは思うけど。

まぁ子供の頃言われた、「もし未来から過去に行けるなら、誰か来てることに誰かは気付くだろ」ってのも、凄く的を射てるとも思うけどさ。

あと、もし仮にシュタゲの中のタイムリープのように、今の記憶をキープしたまま過去の自分に移動出来るとしても、僕はマッドサイエンティストでもなければ、人類の未来のための人柱になる勇気もない。どれほどの安全性が確保されたら、人はタイムリープなる「未知なる行為」が出来るのか。例えばそれが「わずか1分」であっても、

 僕には死ぬまで出来るようになる気はしない。

つまり、「どうにもならないことなんて、どうにでもなっていいこと」なわけだ。

どこかで誰かがタイムトラベルやタイムリープをしたところで、直接我が身にその影響が降り注いだ可能性は低い。もし降り注いでいたとしても、それを認識しなければ同じことだし、それを回避する術がなければ、それは甘受するしかない。

僕は辛うじて結婚することも出来、子供も2人居る。大学には行けなかったし、裕福と呼べる暮らしも出来てないけど、日々の生活が後悔と懺悔と不幸にまみれているとは思わない。

タイムトラベルをすることで、「何かが変わる」として、「何かを変えたいから」トラベルするというのであれば、僕は別段何も変わらなくていいと思っている。よくドラマやアニメで、「戻れるのならいつに戻りたいか」と問われるたりするけど、

 ぶっちゃけそんな「大きな変化」があるような昔に戻りたいとは思わない。

せいぜいビットコインが安かった頃に、「今の記憶」を維持しながら戻れたら「大金持ちになれるだろうな、と妄想する」程度。もちろんそれすらもやりたいとは思わない。今の記憶を維持することで何が起こるかわからないし、それが過去の自分にとって幸せかどうかも全くわからない。

 大金持ちになったら命の危機に瀕するかも知れないし。

確かなことは、変わることだけで、

 良くなるとも悪くなるともわからないと言う事だ。

僕はギャンブラーじゃないし、後悔がすこぶる嫌いな人間だ。

 タイムマシンは、物語の中だけでいい。

▲▲▲。

短いので少し足す。

●タイムパラドックス映画

適当にネットを見つつ、一言コメントも添えて。

・バックトゥザフューチャー

 親父さんがビフを殴るシーンから見返すのが僕の定番。そこまでは一回見ればもう見なくていい。つい最近見直したばかりだけど、クリストファー・ロイドの演技にめちゃ惹かれる。最後手紙を取り出すときの穏やかな表情が特に好き。

僕は「べき」と言う言葉が好きじゃないけど、今まで一度も映画を観たことがない人が、もし一生の間に一本だけ映画を観るとしたら、僕はこれを勧めるかも知れない。

ちなみに、油断するとスティーブン・スピルバーグ監督かと思ってしまうかもだけど、ロバート・ゼメキスなので要注意。

・ターミネーター

 そう言えばタイムパラドックスの塊のような映画だった。シリーズ全作見てると思うけど、個人的には一作目が特に好き。ただ、オススメかと言われるとそれはちょっと違うかも。作風が古いし、CGの無い時代の作品なので、どうしても人形がウソっぽい。「2」は手堅くて、派手で面白いけど、「1」の知識が無いと面白さ半減。今オススメするなら「ジェニシス」かな~。

・猿の惑星

 まぁタイムパラドックスというか、SFって感じ。ぶっちゃけ見なくていいけど、言われて見ればタイムトラベル物だったかもって程度。

・メンインブラック3

 これも言われて見ればって感じだけど、ジョシュ・ブローリンがウィル・スミスに負けてない。話も凄く面白く、なるほどタイムパラドックス。

シリーズ物は得てして1作目を超えられないことが多いけど、個人的にはこの3作目がシリーズで一番好き。SFXの質も高いし、多角的に面白い。オススメ。

・タイムライン

 ポールが出てたタイムトラベル物。ぶっちゃけ大半は普通の中世を舞台にした話って感じだったと思うけど、とにかくオチが好き。ネタバレになっちゃってるけど、事実なのだからしょうがない。ちょっとオススメ。

・ミッション8ミニッツ

 ジェイク・ギレンホールのリプレイ物。面白かった印象もあるけど、小粒だった印象の方が強い。サマータイムレンダに似てると言えば似てる?ちょっとオススメ。

・オールユーニードイズキル

 日本人原作のトム主演SF。相当面白かった印象と、でも話を全て覚えてない、つまり結末が尻つぼみだった印象がある。設定的にはかなり「気持ちいい」設定。序盤は結構ツライけど、軌道に乗ったらめちゃ楽しい。オススメ。

・インターステラー

 タイムパラドックスというか、時間と空間を飛び越える話。映画として極めて面白く、絵的な撮れ高も、アンとマシュー・マコノヒーのクオリティの高さで完璧。個人的にはノーラン監督の最高傑作だと思う。オススメ。

・ルーパー

 バットマンでロビンだったジョセフ・ゴードン・レヴィットが主演。ブルース・ウィリスの映画って印象が強いけど。ジョセフが主演だったと思う。

あまりメジャーな作品ではないし、終盤それまでとは一気に毛色が変わるのを是とするか非とするかで評価は変わるかも知れないけど、僕的にはかなり好きな映画。まぁまぁオススメ。

・13F

 スゲェ好きなタイムパラドックス映画。いつ見ても思ってた以上に楽しめてる傑作。予備知識抜きでぜひ!オススメ。

・デジャヴ

 デンゼルとポーラ・パットンのSFサスペンス。普通に超面白い。世間の評価が低い映画のひとつだと思う。オススメ。

・マイノリティリポート

 純粋なタイムパラドックスとは違うけど、未来を扱う話として。あと僕がかなり好きな映画として末席に加える。絵作りがしっかりしていて、撮れ高が高い。個人的には腐った牛乳を飲むシーンが好き。
・・・

アニメやドラマでも傑作はありそう。

全部ではないけど、タイムパラドックス物は「ネタバラシ」が一番のカタルシスなところがあるので、一回見ると二度目はそれほど楽しめなくなることが多い。ただ、歳を取って適当にインターバルを空けるだけで、「かなり楽しめるように戻ってる」ことも多い。これを書きながら、

 ルーパー、デジャヴ、13F、ミッション8ミニッツ

なんかは、また見直したくなったな~。

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