怖い夢
寝てて見た夢の話。話自体は短い。
僕は何かの施設(科学博物館みたいな)に居て、トイレに行きたくなったのでウロウロと探す。どうやらそのフロアにはないみたいだったので、エレベーターに乗って、「何階ならあるんだろ」と周囲の壁を見回していたら、、
突然誰か(男性)が駆け込んできて、エレベーターのボタンをけたたましく連打する。
まるでパスワードを入力するかの如く。
入力し終えると、エレベーターは急速に降下を始めた。僕が居たのは2階だったはず。いくらなんでも地下に何階もあるとは思えない。
しかし、体感では100階くらい下がったような感じ。耳鳴りも痛い
エレベーターが止まり、男は慌てて外に出る。そこは、たとえて言うなら劇場版バイオハザードの一作目で、レーザーが移動してくる部屋のような、まるで廊下のような部屋。
男はそのどん詰まりでもコントロールパネルを操作し、最後にエンターキーの音が響く。すると、室内は明滅するブルーのライトとサイレンが鳴りはじめ、
何かが自分の体に起こってる感覚に囚われる。
気を失い掛けた刹那、男が僕に言う。
「運が悪かったな」
僕は気を失い、目覚めると施設のトイレの中(個室の方)に居た。正面の扉を見ると、
「お前はあと二日で死ぬ」
と殴り書きされた貼り紙が。
自分の心音が凄くうるさく感じる。ドキドキなどという生半可な感じではなく、「命の危機」が迫ってくるような、文字通り切迫した感じが、自分の心臓を中心として体中に響いていく。
あと2日!?
僕はあと2日で死ぬ!?
理由もわからず、唐突に訪れる死。冷静に考えれば、それが僕宛のメッセージである保証もないし、そもそも本当であるわけもないはずなのだけど、
心臓の鼓動は、本来なら寝ている僕にも実感出来るほどに昂まっていた。
僕は刹那いろんなことを考える。家族のこと、仕事のこと、デジラマやブログのこと、なぜここに居るのか、なぜこんなことになったのか、、、
止めどなく思考は巡り、そして僅かな時間でひとつの結論を導き出す。
これは夢だわ。
いつもならこれでフッと体は楽になり、文字通り「呪縛から解き放たれる」感じになるのだけど、今回だけは違っていた。
鼓動の昂まりが治まらない。
何とも言えない不安感、緊張感、息苦しさすら感じる。夢と現実の狭間にいて、目の前の世界は既に夢の中のそれではなくなっている。ただ、目は閉じているので暗い闇が見える。
本当に2日で死んでしまうのではないか。
比率で言えば「1割ほど」の比率で、僕の脳が不安を払拭しきれずにいる。鼓動を穏やかに戻す方法がわからない。さっきのことは全て夢であって現実ではないと頭では理解している。しかし、心臓が「その場所から戻って来られてない」。
たぶん、仕事での不安がとても大きく、それが夢の中に抽象化して現れたのだと思う。
・・・こういう時、どうするのが正解なのか。
夢の中という意識からは急速に離れている。つまり、まぶたを開けようとすればすっと
開くことも出来そうな感覚がある。でも同時に、まぶたを開いたところで現状が改善されるとも思えない自分も居る。
「不安感」を一時的にでも抑え込むにはどうしたらいいのか。
もしかしたらそれが正解ではなかったのかも知れないが、僕は僕に言う。
「覚悟を決めろ」
諦める、捨て鉢になるのではない。かといって楽観視するのでもない。真正面から不安と向き合い、それを受け入れる覚悟を決める。
フッと心音が軽くなり、僕は僅かな時間ながらまた眠りに就いた。
たぶん時間にして10分とか20分とかだったと思うが、正確にはわからない。
布団の中で、いつものモーニングルーティーンのピッコマを読み始める。時刻は7時5分。普段なら10話程度読んでまた二度寝するのだけど、今朝は特に眠さを払拭出来ず、いつも読んでるマンガも、半ばページをめくるだけで、ほどなく「落ちてしまった」。
・・・
目覚ましが鳴り、パッと体を起こす。僕はそう言うところの切り替えは明確かつ即断出来る男なのだ。
ごくごく軽い記憶喪失のような感覚が去来し、「今朝の夢」がとても印象的だったことだけが思い出される。
せっかくだからがんばって思い出そう。今なら出来るかも知れないし、、
と脳内を整理し、「記憶が定着する」感じになる。
あまり夢を書き出すのは良くないとも聞くけど、それが誰にとっての正解なのかもわからない。ひとつだけ言えるのは、
僕が明日死ぬ可能性は低い
と言う事と、
覚悟を本物にするように、心に言い聞かせていく
と言う事だ。
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